【誰でも3分でわかる】OS(Windows,MAC)って何のこと?

パソコンを購入するという時には、様々なポイントに気をつけながらどのようなものを購入するべきなのかを検討していくことになります。ただ、パソコンに慣れていない方である場合、そもそもどのようなポイントに気をつけるべきなのかがわからないという方も多いのではないでしょうか。
パソコンは様々な点において違いがあるため、用途や目的などに合わせて、適したものを選択することが必要となります。例えばCPUやメモリ、ディスク容量やグラフィックボードの性能などは重要な要素となります。
ただ、これらのスペック以上に大きくその性能や使い勝手を分けることになるポイントであるのが、OSです。ここでは、そんなOSがどのようなものであるのか、そしてこれを選ぶ際のポイントについて紹介します。

①そもそもOSって何のためのもの?

それではまず、OSというものがどのようなものなのかよくわからないという方に向けて、OS自体の説明から紹介します。OSというのは、オペレーティングシステムの略称で、このシステムの持っている役割は「機械の言葉」を「人間でも分かる形」に変換することにあります。パソコンの内部では多くのデータが行き交って様々な処理を行っていますが、これはこのままではどのような状態になっているのかを確認することができません。これを様々なインターフェース上で表示し、使用者からそれを把握できるようにするためのソフトウェアであるのが、オペレーティングシステムです。
現代のオペレーティングシステムはGUI形式というものを取っている物が多く、これはグラフィック・ユーザー・インターフェースの略称です。要するに画像を伴う形で確認が可能な状態にしているものを指しており、直感的に操作がしやすいようになっているのが特徴的です。ただし、このGUIにもOSによって違いがあります。その点を考えて使用するOSを検討することが重要になります。

②系列によるOSの違いとは?

OSの種類は数多く存在しているのですが、これらは実は大きく2つの系統に分けることができます。1つはWindows系列、もう1つはUNIX系列と呼ばれるものです。これらはGUIの系統の違いであり、この2つの間ではかなり使用感に違いがあります。
Windows系列のOSはWindowsですが、UNIX系列のOSは複数存在しており、代表的なものでMacintoshとLINUXが挙げられます。それでは、これらの系列による違いをまずは紹介します。

③Windows系列のOS

最初に紹介するのは、WindowsのGUIについてです。マイクロソフト社によって提供されているOSシリーズであり、世界的にもトップとなるシェアを誇っています。特別な指定がされていない場合、パソコンといえばこのWindowsが使用されていることを考えて、おおよそ差し支えはないと言えるでしょう。何なら他のOSについては全く触ったことがない、という方も多いのではないでしょうか。
WindowsのGUIの特徴となっているのは、直感的に操作が行えるような内容であることが特徴的です。マウスとキーボードによる操作に特化しており、言語的ではなく、イメージからどのような動作をさせることができるのかを把握しやすいような作りとなっているのが魅力です。定期的にアップデートが行われており、バージョンも重ねられています。大衆向けのものとしてはWindows10が最新版ですが、サーバーマシン向けのものとしてはWIndowsServer2012Rというものが販売されており、目的によって使い分けが行われています。

Windows10の特徴は?

Windows系列のOSの種類として、最初に紹介するのはWindows10についてです。こちらのOSはWindows系列のものとしては2018年現在で最新のもので、新しくパソコンを購入するのであれば特別な理由がない限りこのOSが搭載されているものになることが多いでしょう。
このWindows10の特徴となっているのは、これまでのWindowsユーザーがこれまでの感覚通り変わらず使用できるようなユーザビリティを有していながら、デスクトップパソコンだけでなく、ノートパソコンやタブレットパソコンなどから使用する場合であってもスムーズに使用できるように適応しているのが特徴です。
まず、8ではなくなっていたスタートボタンが復活しており、スタートメニューからのソフトウェアのアクセスが向上しました。また、8で使用されていたパネルウィンドウも併用されるような形となっているため、そちらの系列からWindows10に移行した人であっても、やはり違和感なく使用できるものとなっているのが特徴的です。
次に、これまでのWindows標準だったインターネットブラウザは、InternetExplorerからMicrosoftEdgeという新しいものへと切り替わりました。従来のものに比べてウェブ検索の利便性が向上されているなど、より手軽に使いやすいものが目指されています。
さらに、前述のようにデスクトップ・ノート・タブレットにそれぞれ対応させることを目的として、使用されているデバイスによってどのような状態で表示されるのかが変更されるコンティニュアム機能というものが搭載されています。パソコンから使用する場合にはマウス・キーボード操作の方が適しているように感じるという方でも、タブレット使用の場合にはタッチ操作に適している形になったほうがありがたいということもあるでしょう。これにスムーズに対応できるようになっているのが強みです。
この他にも様々な特徴が存在しています。スマートフォンなどではいち早く導入されていたAIアシスタントがWindowsでも搭載されるようになりました。その名もCortanaは、タスクバーに常駐させることができ、プログラムの検索やインターネット検索などを行うことができます。キーボードを使用して文字による検索が行えるだけでなく、マイクによる音声認識での検索も可能となっているのはスマートフォンでのAIアシスタントに近いものとなります。
さらに、標準搭載のセキュリティ機能が向上しているのも特徴的です。WindowsDefenderは有料のものも含めた様々なウィルス対策ソフトと同等かそれ以上の効果を発揮するとさえ言われるもので、WindowsUpdateによって適宜更新されるようになっているため、安全性を維持できます。
また、クリエイターズアップデートによって、3Dイラストの作成用アプリケーションが追加されているというような特徴もあり、アップデートによってさらにたくさんのことができるようになっているのが現状です。

Windows10のエディション

Windows10には大きく2つのエディションが存在していて、それによってできることに違いがあります。エディションは主に個人や家庭で使用することを想定しているHomeと、ビジネスシーンで使用されることが想定されているProの2つです。ビジネスシーン向けとはいえ個人でも使用できるもので、機能上HomeにのみできてProにできないことは存在していません。価格はProの方が高いため、Proにだけできることを見てその判断をするのが良いでしょう。
まず、Proにだけできることとして、ドメインログインがあります。これは、ユーザーの権限やファイルサーバーへのアクセス権限などをネットワーク上で管理できるようにするシステムです。パソコン1台の運用であれば必要はありませんが、会社のパソコンのようにネットワーク上で運用する場合に効果を発揮します。
次に、ビットロッカーがあります。こちらは、ハードディスクなどの記録媒体に対して、ドライブやパーティション単位での暗号化を行うことができるというシステムです。この処置が施されている記録媒体は他のデバイスに接続しても確認することができなくなります。
最後に、リモートデスクトップがあります。これは、インターネットを経由して、他のパソコンから操作を行うことができるようになるというシステムです。これもやはり1台では意味がありませんが、複数台ある場合には出先のノートパソコンからデスクトップパソコンの操作を行うなどのことが可能となります。

④UNIX系列のOS

次に紹介するのは、UNIX系列のOSについてです。これについて紹介するに当たって、最初に知っておいて頂きたいのが、そもそもUNIXというのがどのような存在なのか、ということについてです。UNIXは現在でも使用されているOSではありますが、一般家庭向けのOSとしてはほぼ全く見られない程のシェア率であるため、聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、歴史の長さで言えばWindowsやMacOSにも負けないもので、最古に近いレベルのOSであるといえます。UNIX自体は現在で聞かれることが少ないOSとなってしまいましたが、このUNIXをベースにして開発が行われてきたOSの種類は数多く、それらが現在でもその息吹を残すことに成功しています。その代表格であるのがMacOSで、強い影響を受けたOSとしてはLinuxがあります。
ここでは、この2つのOSについて更に詳しく紹介します。

MacOSの特徴

まずは、MacOSについて紹介します。こちらはアップル社によるOSで、Macintoshはその多くがこのOSを搭載しています。Windowsよりも先にGUIによるOSを実現しているなど、PC黎明期のパイオニア的な役割を担ってきました。商業的にはWindowsにシェア率で後塵を拝することになっていますが、現在でも根強いファンが多く存在しています。
特にこのMacOSの特徴となるのは、ハードウェアやソフトウェアなどがいずれもアップル社によって制作されており、そのコンセプトを表現することに力が割かれているという点です。Windowsが他のメーカーの作成したパソコンにOSを乗せるという形で拡大を図ってきたのに対して、MacOSは自社製であることにこだわってきたという点で違いがあります。
Windowsとは使用感の違いがあるため、使用したことがない人にとっては戸惑うことも多いかも知れませんが、MacOS間における操作感の統一性は高く、ソフトウェア間においても大きな齟齬が発生しにくいというメリットがあります。デザイン面も曲線を中心にしているスタイリッシュさを持っており、ビジュアル面からのファンも多く存在します。
現在でもデザイン系などの職業の方を中心に愛用されていますが、多くのアプリケーションがシェア率の高いWindowsでの動作を優先して制作されているということもあり、互換性の面で弱くなってしまっているのが一種のデメリットです。

MacOS-Mojave

そんなMacOSの最新のバージョンとして発表されているのは、2018年秋発売の10.14です。コードネームはMojaveとなっており、MetaAPIのサポートが必要であるため、2012年以降に発売されたMacintoshコンピュータに対して使用できるOSとなっています。
こちらのバージョンの特徴となっているのは、ダークモードが搭載されていることです。これは使用することによってデスクトップ上のUIの配色を黒に変更することができるというもので、自分が作業をしているウィンドウに対してフォーカスできるという仕組みとなっています。
さらに、Finderというデスクトップ上ブラウジングシステムが搭載されることが決まっています。より視覚的なブラウジングができるようになっており、ファイルのメタデータが一覧表示されるというメリットがあります。

オープンソースのOSであるLinux

次に、Linuxについて紹介します。こちらはUNIX系列ではありませんが、UNIXによる影響を強く受けているOSで、大きな特徴であるのはこれがオープンソースであるという点です。オープンソースということは、つまり無料で使用することができ、内部をいじることができるというOSだということを意味しています。
何より無料であるという性質からビジネス使用がされることが多く、特にサーバー機として使用されることが多いのが特徴的です。統一されたバージョンが存在しているわけではなく、公開されたデータを元にして改造が行われたディストリビューションというものが開発されており、それぞれの環境に合わせて適切なものが使用されている、というのが特徴です。
オープンソースのLinux自体は無料で使用できますが、ディストリビューションは種類によっては有償のものもあります。

結局どのOSが良いの?

それでは最後に、上記の情報を元にして、結局どのOSを使用するのが良いのか、ということについて紹介します。まず、それほどパソコンに詳しくはなく、使用目的にも特殊なものがあるわけではないということであれば、基本的にはWindowsを使用しておくのが無難です。シェアが広い関係から対応することができるソフトウェアが多く、「やりたいけどできない」ということが発生しにくいためです。また、自社制作にこだわっていない関係から、パソコン自体の価格も安く抑えやすいというメリットがあります。ハイエンドなパソコンを使用したいのであれば、特にメリットは大きくなるでしょう。
macOSについても、独特なユーザーインターフェースや、パソコン自体のデザインが気に入っているというのであれば、選択肢として考えることはできます。また、デザイン系の職業の方であれば、Windowsよりもできることが多いことも少なくなく、それもメリットの1つとして考えられます。
最後にLinuxですが、これは十分パソコンに詳しく、自分で運用を検討しながら使用できる人でないならば、オススメできるOSではありません。無料ではありますが、その分標準でできることは少ないためです。

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