【PC購入前にチェック】デスクトップとノートパソコンどっちがオススメ?

パソコンは一時期に比べると性能に対する価格が随分低くなってきており、10年前どころか5年前のパソコンと比較をしても大幅に性能の違いがあるような状態にあります。ただ、それでもやはり高額な買い物であることには変わりがなく、できるだけ失敗したくないというように感じる方が多いのではないでしょうか。
とはいえ、パソコンの購入をそれほど行ったことがない人や、初めて行うと言う人である場合、まずどのようなパソコンを購入するべきなのかわからないということもあるでしょう。失敗したくないと思いつつ、そのための基準となるようなことがないのでは、成功なのか失敗なのかすら判断するのが難しいということになってしまいます。
ここでは、そんな初心者の方にもわかりやすいように、パソコンを購入する場合のポイントについて紹介します。

①デスクトップパソコンとノートパソコンにはどんな違いがある?

パソコンの選び方について、まず最初のポイントとして紹介するのは、デスクトップパソコンとノートパソコンの違いについてです。デスクトップパソコンは比較的大きな本体があり、そこにディスプレイやその他のデバイスを接続して使用するという使用方法を取るのに対して、ノートパソコンはそれだけで完結できるような仕組みとなっているのが大きな違いです。一見すると小さい分だけノートの方が優れているようにも見えますが、これらにはそれぞれ違ったメリット・デメリットが存在しているため、その点についても含めて検討してみるのが良いでしょう。

デスクトップパソコンのメリット・デメリット

それではまず、デスクトップパソコンを選ぶことによってどのようなメリットとデメリットがあるのかについて紹介します。デスクトップパソコンのメリットとなるのは、まずカスタマイズ性の高さです。ある程度の知識がある人であればパーツをそれぞれ購入して組み立てることによって自作を行うことができるほどで、そうでなくとも購入したパソコンの内容に合わせてパーツを購入してカスタマイズを行っていくことで、より性能を向上させることができるなどのメリットがあります。その組み合わせによってパソコンの性能や価格などをかなり幅広く変動させることができるため、自分だけのパソコンを作りやすい、というメリットがあります。
もう一つメリットとなるのが、性能に対する価格が安く設定されているという点です。これはノートに比較して、という前提となりますが、同じ性能のパソコンを購入しようと思うのであれば、デスクトップパソコンの方が多くの場合で安価になります。また、ノートパソコンではできないような高度な性能を有しているハイエンドなパソコンを作ることができるというのもデスクトップパソコンの強みの1つです。
これに対してデメリットとなるのは、大きさや重さです。これも種類によってある程度の違いがありますが、デスクトップパソコンは少なくとも部屋の一角を占める程度の大きさを要求することになります。パソコン本体だけではなくディスプレイを設置したり、マウスやキーボードを使用できるようにしたりする必要があることによって、必要なスペースは更に広いものとなります。また、重量もあるために持ち出しにも適しておらず、携行して使用することは考えられません。

ノートパソコンのメリット・デメリット

次に、ノートパソコンを選ぶ事によるメリットとデメリットについても紹介します。まずノートパソコンのメリットは省スペースであり、持ち歩くことができる点にあります。部屋のスペースがそれほどない、あるいはパソコンのために使いたくないという場合については、やはりノートパソコンの方が優れていると言えるでしょう。携行することができることによるメリットは、外出時に使用できるというだけではありません。室内において好きな場所でパソコンを使用することができるというのもやはり強みの1つです。場面に合わせて、例えば無線wifiでインターネット接続ができるようにしているのであれば、仕事机で使用することもできれば、枕元で使用することもできます。あるいは、キッチンなどに持ち込んでレシピを見ながら料理をする、というような使い方も考えられることになります。
これに対してデメリットとなるのは、やはり価格面です。デスクトップパソコンに比べると性能に対する価格は高めに設定されているため、同じ価格でより低い性能のパソコンを購入することになるという点は重要なポイントとなるでしょう。また、修理の際にパーツ交換を自分で行うことができない場合が多い、というのも1つのデメリットとなりうるポイントです。

②よく考えたいOSの選び方

パソコンを購入する際、デスクトップパソコンにせよノートパソコンにせよ、重要なポイントの1つとなるのがOSによる違いです。OSというのはオペレーティングシステムの略称で、パソコンが機械の言葉で処理しているものを、人間から分かるように翻訳する仕組みのことだと思ってくれれば大体分かりやすいでしょうか。
多くの場所で利用されているOSについては、大きく3つの種類があります。Windowsと、Macintoshと、Linuxの3つです。スマートフォンやタブレット向けのものとしてはAndroidやiOSがありますが、ここではこれらについては考えず、パソコン向けのOSに関する情報と選び方について紹介します。

特別なこだわりがなければ、Windowsがオススメ

パソコンのOSとして、最初に紹介するのはWindowsについてです。世界的に見て、OSのシェアのほとんどはこのWindowsであると言っても過言ではありません。それでは、このWindowsを選ぶことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
まず、前述したように世界的にもシェアが広い、というのがWindowsの持つ最大のメリットの1つでもあります。というのも、パソコンで様々なことをするためには、それに適したソフトウェアというのが必要となります。このソフトウェアの互換性はOSによって違いがあることが多いため、必然的に使用者が多いWindowsを前提にして考えられているソフトウェアが多いということになります。もちろん全てが全てそうというわけではありませんが、出回っているソフトウェアでWindowsで使用することができず、他のOSで使用することができるというものは、ほとんどありません。幅広く様々なことをしたいと言うのであれば、やはりシェアの大きさは大きな強みとなります。
また、生産量が多い事に合わせて、性能に対して価格が比較的安く設定されているマシンが多いというのもWindowsの特徴です。デスクトップパソコンのメリットで紹介したようなカスタマイズ性というのは、基本的にこのWindowsの場合のことで、Macintoshなどはカスタマイズ性がなく、生産されている完成品を購入する形を取ることになります。
上記のような性質を持っていることにより、「特別なこだわりがないのなら」Windowsを選んでおくのが今後のことを考えると無難です。

画像編集や動画編集などをしたいなら、Macintoshにも強み

次に紹介するパソコンのOSは、Macintoshについてです。マックというように略して呼ばれることもあり、老舗のOSの1つであるため根強い人気があります。特に古くからデザイン系のソフトウェアに強みを持っているのが特徴的でしたが、昨今ではそれらのソフトウェアもWindows版が登場するようになっているため、無二の強みというわけではなくなりました。それでも、デザイン業界などではMacintoshが使用されていることがまだまだ多いため、互換性や表示性を統一するための目的からMacintoshを選ぶことには当然大きなメリットがあります。
基本的に既成品であるのが特徴の1つで、そのデザイン性が魅力の1つでもあります。曲線を活かしたような美しいフォルムのパソコンが多い傾向があり、これらに魅力を感じているのであればMacintoshを選ぶメリットがあります。また、昨今ではスマートフォンのOSとしてiOSが使用されているものが多いため、連携性の高いMacintoshによるメリットはその点において拡大していると考えられます。
ただし、やはり主流のOSではないという点において、デメリットとなる点も多くあります。一般的なパソコン向けのデバイスやソフトウェアの互換性がなかったり、Windowsマシンと使用感が大きく違っているために困惑することもあったりします。高性能なマシンになると同等のWindowsマシンに比べて高額になってしまうことも多くあります。また、細かい点としては、Windowsマシンからは見えないようなスペース記号が挿入されてしまうなどすることがあり、シェアの多いWindowsへの表示性に難があることが考えられます。
とはいえ、デメリットこそ多いものの、独特な性質を持っており、人によってはMacintoshでなければならない、と感じるような人もいることは事実です。なんとなくで選ぶのではなく、明確にMacintoshが優れていると思う点を上げられるなら、選択肢に入るでしょう。

十分な知識があり、無駄なく使いたいならLinuxも

OSとして最後に紹介するのは、Linuxについてです。このOSについてですが、パソコンに付いてある程度以上の知識を持っている人以外にとっては全く選択肢に入らないものであるため、読み飛ばして頂いて構いません。
WindowsやMacintoshは、いずれもユーザビリティを向上させるためにプリインストールの様々なアプリケーションが存在していますが、Linuxはこういったものを廃し、できるだけシンプルに使用できるようにすることを目的としています。開発環境などで使用されることこそありますが、Macintosh以上に互換性の展開が低いため、使用できないソフトウェアなどが多く存在しています。そのため、このLinuxについては、十分にパソコンの使用方法を学んでいる人でなければ選択するべきではないといえます。

③パソコンを選ぶ際に見ておきたいポイントは?

パソコンを選ぶ上で、その形状やOSの選び方について紹介してきましたが、やはり重要なのは実際に使用する際にどのようにして使用することができるのか、という点ではないでしょうか。ここでは、パソコンを使用する目的別に、どのようなパソコンが優れているのかについて紹介します。

インターネットサーフィンに使う

それでは最初に、インターネットサーフィンを楽しむ目的としてパソコンを使用する場合について紹介します。ウェブサイトを見る程度のためのパソコンであれば、それほど高い性能が必要となることはありません。読み込みなどの関係からウェブブラウザがストレスなく動くような性能が必要ではあるため、メモリ(RAM)についてはある程度高いものを選択するのが良いでしょう。またCPUについても、そこまで高い物が必要ではないため、高額なパソコンである必要はありません。

動画を見るために使う

次に、動画を見るために使用したいという場合についてです。動画配信サービスなどを使用して動画を視聴したいのであれば、インターネットサーフィンを目的とする場合よりはもう少し高い性能を持っているマシンを選択するのが良いでしょう。ただし、動画の読み込み速度に関してはどちらかというとパソコンの性能よりも、ネット回線に依存する部分が大きいため、そちらにも力を入れて選ぶ事が重要になります。

ゲームをするために使う

次に、ゲームをするためにパソコンを使う場合についてです。パソコン向けゲームの要求する性能というのは次第に高くなってきており、特に3Dのゲームを楽しみたいというのであれば、高い性能を持っているパソコンを要求されることになります。
この時重要になる要素の1つであるのが、GPUです。これはグラフィックボードによって決まるもので、要するにグラフィックをレンダリングするための性能を指しているものとなります。やりたいと思っているゲームが要求しているものに合わせて性能を選択する必要があるでしょう。

VRを楽しむ為に使う

次に、VR環境をつくるためにパソコンを使用したいという場合についてです。この場合、ノートパソコンを選ぶことは難しいでしょう。というのも、特にハイエンドなパソコンでなければ、まだVRを動かす事ができるような環境を作ることができないためです。特に高い性能のグラフィックボードを要求することになるのが特徴的です。
VR環境を動かす事ができるような性能のパソコンであれば、他の事はたいていすることができます。大は小を兼ねる、と考えるのならば高い性能のものを用意するのも良いでしょう。ただし、やはりその分価格は高額になります。

動画編集のために使う

最後に、動画編集を行う為にパソコンを使用したい場合についてです。これについてはMacintoshにも強みがあります。動画編集についてもある程度以上に性能を要求する作業であるため、高めの性能を持っているパソコンを選ぶのが良いでしょう。

まとめ

それでは最後に、パソコンの選び方をまとめて記事の結びといたします。パソコンを購入する際にまず考えなければならないのは、どのような形状のパソコンを購入するのか、ということです。デスクトップパソコンとノートパソコンではどちらにもメリット・デメリットがあるため、自分の用途に合わせて選択するのが良いでしょう。
さらに、OSの選択も重要な要素となります。特別なこだわりがないのならWindowsを選んでおけばおおよそ間違いはありませんが、場合によってはMacintoshなども選択肢として考えることができます。
最後に、細かい使用用途からパソコンの性能を検討することも重要なポイントとなります。

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