【超危険!】古いOSを使い続けるとサイバー攻撃受ける?/Windows

愛着あるパソコンは、なるべく長く使いたいものです。
しかし、Windowsには、OSに対するサポート期間が設定されているため、その期間をを過ぎて使うことはセキュリティ面で大きなリスクを抱えることになります。
古いOSを使用する注意点はどのようなものがあるのか、Windowsのサポート期間について紹介していきます。

はじめに

Windowsはある程度の期間で次の新しいOSが登場し、一般向けのOSではWindows95、Windows98、Windows2000、WindowsXP、WindowsVista、Windows7・8・10という歴史があります。
細かいeditionは省いてもこれだけの歴代OSがあり、すべてのOSにサポート期間を設けてウイルス感染などから守られてきた経緯があります。
パソコンはいつでも買えるような安いものではなく、なるべくなら長く使いたいものです。
それなのにどうして古いOSは、長く使われないのでしょうか。
古いOSを使うリスクとWindowsのサポート期間について、詳しく見ていきましょう。

1.Windowsのサポート期間とは??

Windowsパソコンを使っていると、ときどきWindowsUpdateが行われます。
マイクロソフト社は、Windowsの新しい機能やセキュリティ面の問題を見つけると、それらを解決するために修復プログラムを提供しています。
それがWindowsUpdateにより、個人のパソコンにインストールされるのです。
Windowsのサポートを受けられるのは、使用中のOSのサポート期間中だからで、サポート期間中はいつでも最新の状態を保ち、安全にパソコンを使うことができるよう配慮されています。

1-1安全にWindowsを使用するためのプログラム配布期間

Windowsのサポート期間は、ずっと続くものではありません。
マイクロソフト社による更新プログラムの提供は期限があり、終了日までの期間がサポート期間と呼ばれています。
サポート期間には大きく分けて2つあり、1つは一般ユーザー向けの「メインストリームサポート」期間、2つ目は企業ユーザー向けの「延長サポート」期間があります。 メインストリームサポート期間は通常、最低5年以上、または次世代OSの発売日から2年間と決まっています。
単純に考えると最低7年間はサポート期間があると考えることができます。
延長サポートは、このメインストリームサポートにプラス5年のサポート期間となり、最低でも12年のサポートが受けられる計算です。 サポート期間中は、マイクロソフト社が提供する更新プログラムを無償でダウンロードでき、Windowsの新しい機能やセキュリティの面へのサポートが受けられます。
この更新プログラムは随時新しいものが提供され続け、個人ユーザーがインタネット上の脅威にさらされることの無いように守られています。
ユーザーは「WindowsUpdate」を実行することで更新でき、ほとんどのユーザーは自動更新していることが多いです。

1-2サポート期間はどれくらいなのか

具体的なサポート期間は、

・Windows7:2020年1月14日延長サポートが終了
・Windows8.1:2018年1月9日メインストリームサポート終了、2023年1月10日延長サポート終了

と決まっています。
現状Windows7や8.1を使用しているユーザーも多いと思いますが、それぞれのサポートが終了するまでの間に、最新OSのWindows10へアップデートすることが推奨されています。 Windows10はWindows7からさまざまな面が大きく進化したOSで、セキュリティは常にアップデートされるため安全性の高いOSだと言われています。
値段を見てみるとマイクロソフトストアでは、Homeが19.000円ほど、Proだと28,000円ほどと安くはありませんが、期限までに導入を検討しなければなりません。
更新プログラムの配布によって安全が確保されていることを考えると、ギリギリでも良いので乗り換えた方が良いでしょう。

2.古いOSを使い続けるリスク

WindowsOSの中でも、延長サポート期間が終了した古いOSを使うことは、悪質なユーザーから攻撃を受ける可能性がありとても危険です。
近年では、1回不正アクセスした程度の悪さにとどまることは無く、詐欺被害も多発しているため深刻な被害が増えています。
軽微な被害だったとしても放置は厳禁で、それをきっかけに次々サイバー攻撃を受ける危険もあるため対処しなければなりません。 悪質なユーザーはWindowsの弱点を突くように攻撃をしかけてきます。
これまでなら弱点を補強する更新プログラムが配布されていましたが、延長サポートも終了したOSは太刀打ちできない状態です。
具体的にどのようなリスクがあるのか見ていきましょう。

2-1セキュリティの問題

サポートが終了したOSは、なんといってもセキュリティ上のリスクが高く、悪質なユーザーの思うがままにされる可能性があります。
例えばネット上で未知のウイルスに感染した場合、それに対する手立てが1つもない状態のため、パソコンは簡単にウイルスに侵されてしまいます。
アンチウイルスソフトを導入していても、最新のものでなければ意味が無く、古いOSが最新ソフトに対応していなければなおさら危険です。
Windowsのサポートが無い状態は、簡単に攻撃されるリスクが高いのです。 近年ではフィッシング詐欺や、なりすまし被害も増加しています。
ネット通販が便利な時代となり、気軽にネット通販で買い物をすることが多いですが、身に覚えの無い請求がくることも増えています。
クレジットカード決済をした場合は、カード情報を盗まれてしまうことや、カード情報を使って不正使用されることもあります。
古いOSは、セキュリティがぐっと低いので、詐欺被害などにも遭いやすくなります。 このほかさまざまな個人情報を抜き取られる可能性もあります。
個人情報が他人に漏えいした場合、自分の情報は見知らぬ外国人のものとして扱われたり、犯罪に利用されることがあります。
万が一、個人情報が漏えいして犯罪に利用された場合は、取返しの付かないことにもなりかねません。
自己管理能力も問われる部分といっても良いでしょう。
古いOSを使い続けることは、セキュリティ上でどんな危険なことが起こっても不思議ではないのです。

2-2最新のソフトが使えない

パソコンには必要に応じてソフトウエアを使いますが、一般的なソフトウエアには対応するOSが指定されていることがほとんどです。
これはソフトウエアメーカーが、新しいソフトウエアを開発するために必要なことで、次々開発される新しいソフトに対して、いつまでも古いOSに対応し続けることが難しいからです。
ソフトウエア会社も何かを区切りにしなければならず、Windowsのサポート期間を目安としていることが多いのです。 Windowsの延長サポート期間が終了しているOSは、OS発売から10年以上経過しているものがほとんどです。
10年という年月は、パソコン・OS・ソフトウエア・その他時代も含めると必ず進化しています。
特にパソコンやOS、ソフトウエアは進化するスピードが速いため、サポートされていないような古いOSには、最新のソフトの方が対応していないか、動作確認されないことが多いのです。 特に注意しなければならないのはセキュリティソフトではないでしょうか。
通常ならWindowsの更新プログラムとセキュリティソフトを併用しますが、古いOSにはどちらもインストールできないため、毎日がネット上の脅威にさらされることになります。
そのほかのソフトウエアでも同じで、せっかくパソコンがあるのに古いバージョンでの動画制作や画像編集しかできない状態になります。

2-3最新の周辺機器が使えない

プリンターや外付けのハードディスクなどの周辺機器は、USBケーブルをパソコンにつなげればある程度使えます。
しかし周辺機器も常に新しく進化しているので、徐々にサポート期間が終了したOSに対応しない最新の周辺機器に埋もれてしまいます。
古いOSには古い型のプリンターしか使えないとなると、インクが切れた場合に最も困るのではないでしょうか。
インクも純正品のほかに互換性のある商品が多数ありますが、製品はどんどん新しい製品へと変わっていきます。 手持ちのプリンターに対応するインクが製造終了になれば、いくら電源が入るプリンターがあっても印刷はできません。
また、各周辺機器に必要なドライバソフトというプログラムにも問題が出てきます。
ドライバもWindowsのバージョンごとに用意されているので、いずれは対応するものがなくなるのです。
周辺機器メーカーもソフトウエア会社と同じように、いつまでも古いOSをフォローし続けることは困難なため、サポート期間終了を目安としてドライバの提供も終了する流れとなっています。

2-4古いブラウザも危険

インターネットを使うときに、パソコンから利用するという方も多いのではないでしょうか。
古いOSはネット上でリスクが高すぎて危険ですが、使用するブラウザも古いバージョンのままではさらにリスクを高めてしまいます。
インターネットを閲覧する際に使う、InternetExplorerにもバージョンがあり、通常は更新プログラムによってアップデートされています。
サポートの終了によりアップデートされなくなったブラウザは、ネット上の悪意あるユーザーのターゲットになりやすいのです。 Webサイトを運営する場合、アクセス解析を使うとブラウザの種類やバージョンまで把握することができます。
それを利用して悪質なユーザーから攻撃を受けたとき、被害は深刻さを増すでしょう。
セキュリティの低いブラウザとOSを使用することは、カモネギ状態といっても良い状態なのです。

3.なぜアップデートやバージョンアップが必要なのか

パソコンを始め、スマートフォンやその他の情報機器は、常に新しい情報やプログラムによって制御されています。
新しい機能を追加するとしても、不具合を修正するとしても、アップデートやバージョンアップは必要不可欠なものなのです。
機能の追加や使い勝手が良くなる更新をバージョンアップ、その他の修正プログラムの配布などをアップデートといいます。
バージョンアップは、Windows8.1から10に変わることを指しほとんどが有償です。
一方でアップデートは無償で提供されることが一般的です。 これらのアップデートをしないとどうなるでしょうか。
新しい機能の追加や性能の向上が行われないため、製品そのものの使いやすさに影響します。
不具合が生じたり、うまく作動しなくなることもあるでしょう。
最悪の場合、もともとの脆弱性を修正できずに故障の原因になることもあります。 脆弱性とは、ぜいじゃくせいと読み、主にソフトウエアの欠陥のことを指します。
Windowsも欠陥に対して更新プログラムによる修正を行うように、パソコン上で使うソフトにはよくあるものです。
更新プログラムはネット上でパッチと呼ばれることもあり、海外製のソフトウエアの場合、「日本語化パッチ」などの使い方をすることもあります。

3-1特に危険な脆弱性とは?

脆弱性の中で特に危険なのは、個人情報が盗まれる恐れがあるものや、悪意あるユーザーからサイバー攻撃を受ける可能性があることです。
最悪の場合、脆弱性を狙って攻撃され、システムそのものを乗っ取られてしまうこともあります。
この脆弱性は、何度もアップデートやバージョンアップを繰り返すことで随時最新の状態を保つようフォローされています。

3-2WindowsUpdateの方法

WindowsUpdateは、WindowsOSのバージョンにより若干手順が異なりますが、Windows10を参考に紹介します。

1.「スタート」ボタンをクリックして「設定」を開きます。
2.「更新とセキュリティ」を選択します。
3.左側のメニューから「WindowsUpdate」を選び、「更新プログラムのチェック」を選択します。 これ以降はパソコンの状態によりメッセージが異なります。
新しい更新プログラムがあるときは、「更新プログラムを確認しています」というメッセージが表示されインストールする準備へと進みます。
更新プログラムが無い場合は、「お使いのデバイスは最新の状態です」というメッセージが表示されます。
更新プログラムをインストールして設定している間は、パソコンの電源を切らないように注意してください。 また、Windows10は既定でWindowsUpdateの自動更新が有効になっています。
ほかのバージョンの方は、自動更新を有効にする設定に変更することがおすすめです。
いつ更新プログラムが提供されても、いつでも最新の状態に保てるため脆弱性への対応も万全にすることができるからです。

4.パソコンを使い続けるにはどうすればいいか

Windowsのサポート期間が終了した後も、パソコンを使いたい!と思う方も多いことでしょう。
買うときに10万円以上かかったパソコンならなおさらのことです。
パソコンの性能に問題がなければ、最新版のWindowsにアップグレードしましょう。
最新版のOSにアップグレードして、アップデートを重ねていけばセキュリティ面も強化され、安全に使い続けることができます。

まとめ

パソコンを買うときは、さまざまな製品の中から悩んで選び、長く使えば使うほど愛着あるマシンとなっていきます。
ですが大切なパソコンだからこそ、安全に使うための配慮も必要ではないでしょうか。
愛着あるパソコンは自分好みの設定になっていて、無くてはならない存在になっていても、万が一の事態は予測もしないところで発生するものです。 個人情報を始め、大切な情報が漏えいすることがないように、OSを始めブラウザやその他のソフトウエアは、常にアップデートするようにしてください。
最新版を使うことでセキュリティ面を強化でき、より安全にパソコンを使うことができます。
Windowsのサポート期間も確認しておく方が良く、期間終了が迫っているなら最新版へのアップデート方法も併せて確認しておきましょう。

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