【初心者必読】PC(パソコン)を購入した時に行うべき初期設定とは?

初めてパソコンを購入したという方や、それほどパソコンを使ったことがないもののパソコンを購入したという方は、まず始めに何からすれば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。パソコンによっては最初からある程度のことができるようにプログラムのインストールなどがされている場合もありますが、そうでない場合もあります。ここでは、そうではなかった場合にパソコンのセットアップを行っていくためにどのようなことをすれば良いのか、順を追って簡単な方法で紹介します。

①インターネットのセットアップ

パソコンのセットアップの方法として、最初に紹介するのはインターネットのセットアップについてです。パソコンを購入しただけでは、まだインターネットは使用できる状態にはありません。まずは回線業者とプロバイダと契約を行い、インターネットに対して接続ができる環境を整える必要があります。回線業者とプロバイダはそれぞれ違う意味を持っており、回線業者が自宅にまでインターネットが接続可能になるように配線を行う業者であるのに対して、プロバイダはそれを使用するための利用券を販売する業者ということになります。この両方が揃っていなければインターネットを使用することはできません。

回線業者とプロバイダーの選び方

それではまず、回線業者とプロバイダをどのようにして選択するべきなのか、ということについて紹介します。まず回線業者については、NTTやKDDI、Softbankのような電話会社が代表的です。この他にもケーブルテレビなどによって接続が行えることがありますので、まずは自宅で使用することができる回線業者について調査し、それに応じて選択を行うことが重要になるでしょう。回線業者によって使用することができるプロバイダにも違いがあるため、この時点である程度セットで考えておくとその後の作業を楽に進めることができるようになります。
この時、回線速度は重要な要素の1つとなります。昨今では光回線が使用されている場合が多くなっていますが、それほど大容量のファイルを送受信しない使用方法しかしないのであれば、ADSLでも回線速度はそれほど不足しているわけではありません。この点については自分がどのようにパソコンを使用したいのかに合わせて選択するのが良いでしょう。
プロバイダについては、月額利用料金や、その他のサービスの充実度などを見て選択するのが良いでしょう。

接続の設定方法

それでは、回線業者とプロバイダと契約を行い、接続の環境が整ったら、実際に回線接続の設定を行う方法について紹介します。まず、プロバイダによっては接続を簡単に行うためのセットアップディスクが郵送されてくる場合があります。これが使用できるのであれば、これを使用して指示に従って入力を行っていくのが最も便利なセットアップの方法です。
これができない場合、コントロールパネルからネットワークの接続設定を開き、新しいインターネットのセットアップを選択して設定を行っていくことになります。こちらについてもプロバイダから郵送されてくる契約情報を見ながら、対応しているものを入力していくだけで基本的には接続ができる状態となります。これで接続が行えない場合、モデムや終端器などの接続に間違いがある可能性が高いため、この点を見直し正しい接続にした上でリトライしてみると良いでしょう。

②セキュリティソフトの導入

インターネットに接続できる状態となったなら、早速インターネットを楽しむ、前に1つ考えておきたいのがセキュリティソフトの導入についてです。パソコンを使用されないという方でも、コンピュータウィルスという言葉を聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。インターネット上にはこのように悪意あるプログラムというのも存在しており、知らず知らずの内にパソコンに入り込み、問題を引き起こしてしまう可能性が存在しています。そのため、まずは安全にインターネットを楽しむことができるようにするためにも、セキュリティソフトの導入について考えるのが良いでしょう。
セキュリティソフトには様々な種類のものがあり、有料のものもあれば無料のものもあります。有料であれば優れている、無料であれば劣っているというわけではなく、どちらにも効果的なものが存在しているため、選ぶのは少々難しく感じられるかも知れません。パソコンによっては初期設定としてセキュリティソフトが導入されている場合もあるため、その場合はそれを使用するのか、あるいはそれをアンインストールして別の物を使用するのかを検討するのが良いでしょう。
また、Windows10の場合、標準で搭載されているWindowsファイアウォールがかなり精度の高いセキュリティソフトとなっています。新しいものを導入するのでなく、このWindowsファイアウォールの設定を行うことでセキュリティソフト代わりにするというのも1つの方法です。

③Windows10ならお任せで簡単設定もできる

また、使用しているOSがWindows10なのであれば、初めてパソコンを起動する際に初期設定を任せてしまうことも可能です。起動する時に画面に簡単設定を使う、というような項目が表示されます。この簡単設定を使う、というものを設定することで、初期セットアップとして行いたいことをほとんど任せることができます。
ただし、このセットアップを使用する場合に一つネックとなっているのが、各種情報をMicrosoftに対して送信する設定がデフォルトの状態でオンになっているということです。つまり、このまま設定を行うとパソコン使用情報やそのデータなどが送信されてしまうことになります。これにはどうしても抵抗があるという場合には簡単設定を行うのではなく、もう一つの項目であるカスタマイズ設定を選択するようにしましょう。
このカスタマイズ設定を開くと様々な設定項目とチェックボックスが表示されるようになっています。それぞれの内容を読み、必要な物以外はチェックボックスを外してしまうようにすると良いでしょう。
ここまで設定を行うと、今度はアカウントを作成するように促されます。このアカウントというのは、簡単に言うとそのパソコンを使用する際のユーザーの設定です。自分だけでパソコンを使用するという場合には、これは特別な意味を持つものではないため、自分さえわかればどのような設定をしても構いません。ただし、家族で共用するような場合については、使用者ごとにユーザーを設定することも考えられるため、そのユーザーが誰であるのかがわかるようにアカウント名を設定するなど注意をすると良いでしょう。

④できるだけすぐにWindowsアップデートを行おう

インターネットに接続することができたら、最初に行いたいのがWindowsアップデートです。Windowsは高頻度でアップデートを行っており、様々なプログラムの更新をインターネット上で行えるようにしています。セキュリティ面のアップデートなども含まれているものであるため、このアップデートは適宜行うようにしておかなければ、パソコン全体のセキュリティ性や機能性を低下させてしまうことになります。
それでは、アップデートはどのように行えば良いのでしょうか。Windows10なのであれば、起動時にタスクバーの左下に文字を入力できるようなスペースが表示されているかと思います。なんでも聞いて下さい、というような表示がある場所です。これはCortanaというWindowsの標準搭載のサポートプログラムで、ここに様々なことを入力することによってプログラムの検索や実行などを行うことができます。この部分にWindowsUpdateというように入力を行うと、すぐに検索結果として「WindowsUpdateの設定」というものを表示してくれます。これをクリックして、その先の画面で更新プログラムのチェックというボタンをクリックしましょう。すると、最新になっていない部分がないかどうかを検索し、それに合わせてバージョンアップのダウンロードを行ってくれるようになっています。
大抵の場合で再起動が必要となるため、まずは再起動を行い、アップデートを完了させてしまいましょう。

⑤リカバリーディスクを作成しておこう

パソコンをセットアップしたら早めに行っておきたいことの1つとして、リカバリーディスクの作成があります。このリカバリーディスクというのは、パソコンになにか問題が発生してしまい、Windowsを再インストールしなければならないという事態になった時に使用するための、非常用のものです。ディスクとしてWindowsのインストール用プログラムが手元にあるのであれば、これは飛ばしても構いません。プリインストールされているものだけで、手元にない場合にはUSBメモリを用意してセットアップを行いましょう。USBメモリの容量は32ギガバイト程度のものがあれば足りるはずです。
まず、Windowsアップデートの際と同じようにCortanaにコントロールパネルと入力し、そのページを開きます。そのページの中にシステムとセキュリティという項目があるため、そのすぐ下部に表示されているコンピュータの状態を確認、という文字列をクリックしましょう。
すると、回復というボタンが表示されているはずです。これをクリックすると、回復ドライブの作成という項目があるため、これをクリックして作成をしておきます。

⑥初期インストールのプログラムの選別

パソコンを家電量販店などで購入した場合、パソコン内部には様々なソフトが最初からインストールされていることが考えられます。もちろんこれらのソフトの中に有用なものがある可能性もありますが、まず使用しないと考えられるようなものもも含まれていることでしょう。これらのプログラムが多く残ってしまっていると容量を圧迫することになるため、まず必要がないものを見極めて、そういったものをアンインストールしてしまうと良いでしょう。
コントロールパネルからプログラムのアンインストールという項目を選択すると、パソコンにインストールされているプログラムが一覧で表示されます。それぞれのプログラムを見て、必要があるもの以外はどんどん削除していくようにしましょう。

⑦メニューをよりわかりやすくカスタマイズ

最後に、もう一つやっておきたいのが、今後パソコンを使っていく上でより使いやすい状態にするために、メニューバーの設定を行っていくことです。タスクバーの左下にウィンドウズのアイコンが表示されているかと思いますが、ここをクリックするとメニューが一覧になって表示されるようになっています。最初は雑多に表示されているように見えて、どこに何があるかわからないのではないでしょうか。
Windows10の場合、このバーの右側にフリースペースがあり、ここに使用することが多いプログラムを入れておくことで、ショートカットに使用できるようになります。また、カレンダーの表示やメールの表示なども行えるようになっているため、ここを使用することでよりわかりやすい画面表示を構築できるようになります。初期プログラムから使用したいものを探してここに入れておいたり、後々インストールした有用なプログラムなどをここに入れておいたりするのも良いでしょう。

⑧パソコンの初期設定のまとめ

それでは最後に、パソコンの初期設定に関するまとめを紹介します。まず最初にポイントとなるのは、ユーザー設定を簡単設定で行うのか、カスタマイズ設定で行うのか、という点です。簡単設定がWindows側から推奨されていますが、自動的なデータ送信などがついているものであるため、それがあまり気に入らないというのであればカスタマイズ設定の方を選択するようにしましょう。
次に、インターネットの接続についてです。こちらは回線業者とプロバイダとの契約を行えば、後はそれほど難しい設定なく使用を開始できるようになっています。昔に比べるとインターネットへの接続設定は簡単に行えるようになっているため、ディスク1つ、あるいはちょっとした入力だけでインターネットは使用できるようになるでしょう。ハードウェアの接続には注意するようにして下さい。
そして、パソコン上の初期設定を進めていくことも重要になります。最初から入っているプログラムからいらないものを削除したり、セキュリティソフトを導入したり、あるいはパソコン画面をより使いやすいようにカスタマイズしたり、というような作業を行っていきます。先に行っておくことによって、今後のパソコン使用がしやすくなるものであるため、まだ物が少ない最初の内にやってしまうのがオススメです。

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