【断然お得】パソコンHDD(ハードディスク)に家庭NASを導入しよう!

昨今では、家庭で趣味を目的としてパソコンが使用されるのも一般的になっています。インターネットの高速化とパソコン自体の高性能化に伴ってできることも多くなっており、まさにマルチな趣味を実現することができる道具としてのパソコンが重要性を帯びるようになっています。
そんなパソコンに於いて、重要な要素の一つとなるのが、ハードディスクの容量です。どのような目的でパソコンを使用しているのかによっても違いがありますが、より高性能になっているに連れて、必要となる容量も大きくなっています。最初からパソコンに搭載されているHDDだけでは容量が不足してしまうということも多く、また、昨今では初期搭載のディスクがHDDではなくSSDになっていることも多いため、基本的な容量が足りないことも多くなりました。その関係で外付HDDを使用しているという方も多いかと思いますが、これでもすぐいっぱいになってしまうというように思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこでここでは、すぐいっぱいになってしまう外付HDDへの対策方法についてNASというものを導入することを紹介します。
まず最初に紹介するのは「NASがどういうものなのか」ということについてです。一般的には法人用として扱われる事が多いNASですが、これを家庭用に導入することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
次に紹介するのは「NAS導入のメリットとデメリット」についてです。これは上記の性質に合わせて、さらに詳しくNASを導入することによるメリットやデメリットがどのようなものであるのかを紹介しています。
そして最後に「NASの機種」についても紹介します。NASにもいろいろな種類のものが在るため、その中から適切なものを選ぶようにしましょう。

①NASってどういうもの?

それではまず、NASというのがどのようなものであるのかについて紹介します。NASというのは、ネットワーク・アタッチト・ストレージの頭文字を取ったもので、簡単に言うとネットワークに接続された記憶媒体、という意味を持っています。それでは、このNASというのは具体的にどのような点に於いて外付HDDと違っているのでしょうか。その上で、NASは法人用のものが多いものの、家庭用のものがあるということや、NASの種類についても簡単に紹介をしていきます。これらの情報をもとにして、家庭で導入するかどうかを検討してみるのが良いでしょう。

1.1外付HDDとNASの違い

まずそもそも、NASが外付HDDとどのように違っているのか、ということについて説明します。一般的なハードディスクについては、USBで接続するようなタイプのものや、内蔵させるタイプのものがあります。これらというのは、基本的にいずれもパソコンと1対1で直接接続することによって使用する形式を取っています。例えばこれを2台のパソコンから使用したいと考えるのであれば、一度ケーブルを差し替えてもう片方のパソコンに接続させる必要があります。そのため、1つのデータを複数の端末から操作することには適していないのが実状です。
これに対して、NASの場合はネットワーク上にハードディスクが接続されているような状態となっています。そのため、複数のパソコンから1つのハードディスクに対してアクセスすることができるようになっており、データ共有や複数からの編集・使用がより簡単に行える様になっているのが特徴的です。
特に昨今においてこのNASが大きなポイントとなっているのは、外部サービスに頼らないクラウドのような使用方法をできる点にあります。例えばパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからもアクセスできるようにすることができるため、これらのためのデータ送信に使用させることが可能になります。
また、NASの機種によっては、単純にデータを保存させるためだけのものとして使用するのではなく、幅広い使用を可能とします。内部にCPUやOSを有している種類のもの登場するようになっており、音楽サーバーとして使用したり、リモートリンク機能を利用できるなど、より高性能なHDDとしての使用を期待できるのが魅力的です。

1.2NASは法人用?いいえ、家庭用NASもあるんです

このNASというのは、一般的には法人用のものですが、家庭用でも十分使用することが可能です。それでは、NASを家庭用として使用する場合には、どのような使用の方法を考えることができるのでしょうか。
例えば写真や動画、音楽などをまとめてアルバム化することができたり、二重保存を行うことによってより安全に保存しておくことができるようになります。テレビの録画をNASに行うこともできたり、デジタル機器をより身近なものとして使用するために効果を発揮してくれるため、家庭用としても十分使用を考えることができます。

1.3NASにはメーカー完成品とキットタイプの二種類がある

NASを導入することを考える場合、まずはその種類について選択する必要があります。NASにもいくつかの種類があり、中でも大きな違いとなるのが、メーカー完成品とキットタイプの違いです。基本的に簡単に使用を開始することができるのはメーカー完成品で、こちらはハードディスクが内蔵されているため、コンセントを差込んで初期設定を行いさえすれば使用を開始できるようになっています。
これに対して、ハードディスクについては別途購入をするか、現在使用しているものを流用する形で組み込む必要があるのが、キットタイプです。これらについてどちらの方が優れているのかは、どのような環境で使用したいのかによって違いがあります。ハードディスクについては手元にあり、これをNASとして使用したいと考えるのであればキットタイプの方にメリットが大きくなりますが、そうでないのであれば完成品の方が楽に導入することができるためメリットが大きくなります。

②NASを導入することのメリットとデメリット

それでは、実際にNASを導入するという場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。これらについて具体的に把握しておくことが、導入前に重要なポイントとなります。ここから先で紹介するのは「複数台の端末で同時接続できる」「外からでも使用できる」「自動バックアップなどの機能が豊富」「導入の設定」「ネットワーク環境への依存度」という5つのポイントについてです。これらについてのことを抑えておけば、NASを導入するべきかどうか、多方面から検討を行うことができるでしょう。

2.1複数台の端末で同時接続できる

NASを導入することによる最大のメリットに近いものであるのが、複数台の端末から同時に接続を行うことができるという点です。これが通常のハードディスクと特に大きな違いと言えるでしょう。複数人で使用するためのハードディスクとして運用することができるというだけでなく、1人で複数台のデバイスを使用したいという場合でも便利に利用することができるでしょう。わざわざハードディスクの付け替えを行う必要がないため、手間を省くことができます。
このように複数人からアクセスができるという場合、プライバシー面の問題があるように思われるかも知れませんが、その点についてはアクセス制限を使用することによって制御を行うことができるようになっているため、問題なく使用することができるようになっています。

2.2無線LANに載せておけば家の外からでも、スマホやタブレットでも使える

次にポイントとして紹介するのは、無線LANに載せる形で使用することによって、自宅だけでなく外からであってもNASにアクセスできるようになるというメリットがあります。わざわざ外にデータを持ち出すためにハードディスクを携行する必要がなくなるため、配線に手間をかける必要がなく、スッキリと使用することができるようになります。
また、スマートフォンやタブレットなどからでも同様に使用できるようになっているため、NASがあることによって余裕を持ってデバイスを使用できるようになるでしょう。

2.3自動でバックアップを取れるなど、多機能な機種が多い

さらに、これはNASの種類によっても違っていることですが、多くのNASで行うことができるシステムとして自動バックアップ機能があります。ハードディスクというのはパソコンのハードウェアの中でも、物理可動部分がある関係からして故障しやすいという性質を持っています。そのため、これをバックアップすることができるというのは非常に重要な役割と言えるでしょう。NAS側にバックアップ機能がついているものであれば、一定期間毎に別のハードディスクに対して自動でバックアップを取らせる事が可能になります。
NASであっても、バックアップ先となるハードディスクについては、通常のUSBハードディスクを使用することができるため、汎用性にも優れています。

2.4デメリットは導入の設定が大変なこと

それでは、NASを導入することにデメリットはあるのでしょうか。これについてはいくつか存在しているため、これらについても把握した上で使用を検討するのが良いでしょう。まず、大きなデメリットの一つとなるのが、通常のHDDに比べて導入の際の設定が面倒であるという点が挙げられます。ネットワーク環境の構築を必要とするものであるため、ネットワーク関連の基礎的な知識がないとどのように接続させれば良いのか分からないということがありえます。
とはいえ、NASの導入のために必要となるネットワーク知識については、それ程専門的なものが必要というわけではありません。あくまでも基礎的な知識さえあれば問題なく導入することが可能です。

2.5速度がネットワーク環境に依存すること

また、NASのデータの転送を行う際のデメリットとなるのが、ネットワーク環境による影響を強く受けるという点です。NASそのものによって速度に影響が出るわけではありませんが、NASとパソコンの機器の影響によって速度が遅くなってしまう可能性があります。
これについては、高性能なルーターを使用することで対策を行うことができます。ギガビット対応のルーターであるかどうかを重要視して使用するルーターを選択するようにしましょう。

③現代は家庭用NASの時代。どんな機種を選ぶのがいいの?

それでは、実際にNASの導入を行っていくにあたって、より具体的な情報についてを紹介していきます。昨今では家庭用NASの種類も多くなっていますが、どのような機種を使用するのが良いのでしょうか。この先では「高機能なNAS」と「海外製NASの比較」という2つのポイントから紹介します。これらについて抑えておけば、実際に導入する際も参考とすることができるでしょう。

3.1NASを導入するなら高機能なSynologyやQNAPが世界標準

NASの導入を考えているのであれば、まず知っておきたいのが高機能な機種であるSynologyとQNAPの2つです。これらの機種は特に高性能なものとして高い評価を得ていることもあり、導入する機種を考えている時に最初に見ておきたい2つでもあります。
これらのNASの特徴となっているのは、いわゆるローエンド型のNASと違い、様々な環境構築を行う事ができるというメリットがあります。wordやexcelのようなオフィスファイルの作成を行うことができたり、ブログ作成のための環境を整えるようなこともできるため、より高度な使用を可能としています。
これらの2つにも細かい点においては当然違いがあり、主にオフィスネットワークとしての機能に優れているのがSynologyで、ファイアウォール設定などに優れているのがQNAPという形となります。どちらの方が要件を満たしているものであるのかを考えて検討するのが良いでしょう。

3.2海外製NASのメーカーごとの差異を比べてみよう

それでは最後に、NASのメーカーごとの比較について紹介します。確認をするべきポイントというのは多く存在しているため、その中でも特に自分が使用するに当たって重要であると考えるポイントに絞って比較を行ってみるのが良いでしょう。
例えばディスクに関する性能で言えば、冗長性やホットスワップ、拡張機能やスクラブ、SSDキャッシュなどを比較ポイントとすることができます。使用ができる機能であっても、その使用の仕方には違いがあることもあるため、細かく比較検討を行う必要があるでしょう。
この他にも、ファイル共有上のサービスの違いや、バックアップの際のシステムの違いなどを選ぶことができるようになっており、発展に伴って行えることも多くなっています。

まとめ

では、外付HDDがすぐいっぱいになってしまうという方に向けて、大容量NASについてのまとめを紹介します。これまでの外付HDDとNASにおいて大きな違いとなっているのは、なによりもネットワークに接続して使用できるようになっていることで、共用のハードディスクとしての高い性能をもたせることができるようになっています。これを上手く使用することができれば、より高度なデータ使用ができるようになり、便利な使用を検討できるようになるでしょう。

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