【思わず驚愕】PC(パソコン)の画面が真っ暗に故障した時の対策方法

インターネットが普及している現在、仕事や調べ物などでパソコンを全く使用しない日はないといっても過言ではありません。
ここまで生活に密着してくると、いきなりパソコンが起動しなくなると、パニックになってしまう人もいることでしょう。 もしかしたら、パソコンが起動しないトラブルに、明日遭遇するかもしれません。
ここでは、パソコンが起動しない原因からその対処法、起動できなかった時のデータ救出方法について書いていきます。

Windowsが起動しない!その原因と対策とは

パソコンが起動しなくなる、電源が入ってもWindowsが起動しないというトラブルは、いつでも起こりえます。
起動しない原因はさまざまで、トラブルの現れ方、原因、対処法はたくさんあります。 ここでは、起動しなくなる症状にどういう原因があるか、その原因と対処法について書いていきます。

起動しない原因を探ろう

「パソコンが起動しない」、「Windowsが起動しない」といえば一言で済んでしまいますが、その原因はさまざまです。
.例えば、画面に出るメッセージによって、どこに原因があるのかが違ってきますし、対処も異なってきます。 ここでは、パソコン・Windowsが起動しない時に現れる典型的な症状を紹介するとともに、その原因となりやすい要素や対処法を書いていきます。

電源が入らない

電源が入らない時の症状としては、電源スイッチを推しても何も反応がない、一瞬だけ反応するがすぐに消える、電源ランプだけ点滅するという症状が出てきます。 原因として最初に考えられるのは、単純にケーブルがささっていないということです。
当然ながら、ケーブルがきちんとささっていないと何を押しても反応しません。 その次に疑うのは、電源ユニットそのものの電源が入っているかどうか。
電源ユニットの「On、Off」は非常にわかりにくく、「I」になっているとOn,「O」になっているとOffです。
よく『「O」が「Off」だと思ってそのままにして電源を押したら、全く反応しなかった』ということがあるので、これについては覚えておくしかありません。 両方とも問題なければ、電源ボタンを押したら電源が入るはずです。
それでも一瞬だけ反応して、すぐ消えるという症状が出ることも。
その場合は、CPUファンが回っていない可能性があります。
パソコンは、CPUファンが回っていないと、安全装置が働いてすぐスイッチが切れます。
この場合は、CPUファンやメモリに何か当たったり、鑑賞していないかを確認してください。 今は、裏側を通して配線できるようになっているなど、ケース内は比較的スッキリとしていることが多くなっていますが、以前は配線がごちゃごちゃしやすく、何らかの原因でケーブル同士がぶつかりそれがCPUファンに干渉することで、回転が止まるといったことがよく起きていました。
これはつながっているケーブルの位置を少し動かすなどして、干渉をなくすことでCPUファンは回転しはじめるので、電源は再び入るようになります。 “その他、電源が入っても電源ランプが点灯しないというトラブルもあります。
薄っすらとしか点灯しない、もしくは全く点灯しないのであれば、電源ユニットの故障です。
換できる電源ユニットがあれば電源を交換してテストしてもいいのですが、何もないなら買い換えるしかなくなります。 なお、ケースを開けてみてLEDランプが点灯していたら、単に電源スイッチの故障か接触不良の可能性もあります。
その場合は、マザーボードを修理に出すしかなくなります。 まずHDDに異常がある可能性は低いでしょう。

ビープ音が鳴るだけで何も表示されない

電源投入後、電源ユニットもしくはマザーボードなどの一部が壊れたことによって、画面が表示されないトラブルです。 ビープ音が鳴る時は、「ピピピッ」という音が鳴ります。
このビープ音が鳴る時は、メモリー不良の可能性を疑ってください。
この場合は、メモリを一旦抜いて挿し直してみてください。
それでも改善されなければ、再取り付けしたら解決する場合があります。
それでもダメであれば、メモリを取り替えてみるしかありません。

画面にロゴやBIOS画面が出てこない

画面にロゴやBIOS画面が表示されない場合、考えられるのはメモリの不良、グラフィックボードの異常、電源、マザーボードの故障が考えられます。
この場合、メモリの抜き挿し、グラフィックボードの再取り付け、BIOSの初期化が有効です。 BIOSの初期化は、起動した最初の画面で行います。
その際、「Load Setup Defaults(デフォルト値をロードする)」を選ぶと、初期化は完了です。

ファンの音だけがする

電源投入後、CPUファンだけが回り、音だけが聞こえることがあります。
この場合は、メモリ不良、マザーボードのコンデンサ不良が考えられます。 最近は、マザーボードのコンデンサも改良され、あまり不良が起きなくなりましたが、それでも5年~10年経過してくるとコンデンサ関連のトラブルが出やすくなるようです。
これは、マザーボードの寿命ともいえるので、コンデンサ不良だと判明した時点で買い替えたほうがいいのかもしれません。

メーカーロゴ表示後にフリーズ

メーカーロゴが表示されている時にフリーズするという減少は、めったに発生しません。
このトラブルが発生する時は、メモリかHDDに異常がある可能性が高くなります。 まず、メモリの抜き挿しを行う。
その後、内臓のHDDを外して、フリーズしないかどうかをチェックします。
その他、他のパソコンで内臓HDDに異常がないかどうか検査してみてください。
不良セクタが発見されるようであれば、交換を考えたほうがいいでしょう。

メーカーロゴから切り替わった後、起動できなくなる

メーカーロゴから切り替わったあとは、黒い画面になり、何らかのメッセージが英語で表示されています。
もしくはPOST画面(自己診断画面)が表示されているかもしれません。 この画面で止まってしまう場合は、HDDの故障が疑われます。
もしくはWindowsファイルが損壊している可能性があります。 このトラブルは、HDDを交換・増設した後に起こることがあります。
その際は、BIOSの設定を変更すると起動することが大半です。 通常使用時に発生した場合は、HDDもしくはWindowsの故障がほとんどです。
ごくまれにですが、メモリー不良のときもあります。
この場合は、HDDの検査・診断、もしくは回復コンソールを試してみましょう。 POST画面が表示されるパソコンもあります。
POST画面で止まる、もしくはPOST画面から進まないというのであれば、CPUファンエラー、マザーボードのトラブル、他ハードウェアのトラブルが考えられます。
POST画面にメッセージが表示される場合、何らかのメッセージが表示されるので、それを元にして対処すると、解決する場合があります。

Windowsロゴから一向に進まない

パソコンが起動しないトラブルでもっとも多いのが、このトラブルです。
多くの原因が考えられ、切り分けが難しいため、慎重に原因の特定を進める必要があります。 まず、疑ってみるべきがHDDの故障です。
例えば、Windowsファイルが壊れている、HDDの論理障害も考えられます。
その他、メモリー不良、グラフィックボードもしくはグラフィックチップ(ノート)の異常、HDDの物理障害も原因として考えたほうがいいでしょう。 Windowsロゴで進まなくなった場合ですが、まずセーフモードで動くかどうか試してみましょう。
起動できるようであれば、セーフモードからWindowsのメンテナンスを行ってみてください。
Windows10であれば、コマンドプロンプトを立ち上げる、初期化、システムの復元などを試してみましょう。 これでダメであれば、データをバックアップした後でクリーンインストールが有効です。

ブルースクリーンになる

どの段階でどんなメッセージが表示されているかにもよりますが、ブルースクリーンになった場合はハードウェアもしくはWindows上で重大なエラーが起きていることを疑ってください、 まずはメッセージのメモを取るか、スマホのカメラで写真を取り、メッセージやエラーコードを検索してみてください。
そこから、何らかのヒントを得られるかもしれません。

エラーが起こった時に表示されるメッセージ

表示されるメッセージに沿って、解決策を考えていきましょう。
ここでは、表示されるメッセージとその対策について書いていきます。

黒画面になったときに表示されるメッセージ

黒画面から先に進まない場合、下記のようなメッセージが表示されます。 ・A disk read error occurred. このメッセージが表示された時は、HDDの読み込みに失敗している可能性が濃厚。
考えられる原因は、HDD不良です。
.あくまでも可能性ですが、重度の物理障害が発生しているかもしれません。 このメッセージが表示されたら、Windowsの復旧はほぼ不可能です。
新しいHDDを購入して交換してください。 エラーが出たHDDについては、データが復旧できないかの確認を行いましょう。 ・NTLDR is missing. 正常にパソコンが動いているとき、Windowsを起動させるために必要なファイルを誤って削除してしまうと、表示されるメッセージです。 このメッセージが表示された時は、回復コンソールを試してみましょう。
Windowsを復旧できる可能性があります。 ・次のファイルが存在しないかまたは壊れている(ファイル名) 「ファイルが存在しない」ことを示すメッセージです。
原因として考えられるのは、HDD不良で必要なWindowsファイルを読み書きできないときに表示されます。 このメッセージが表示された場合、データを取り出せる可能性は高いので、まずはデータの取り出しを行います。
その後、Windowsの回復コンソールなどの作業を行います。 ・DISK BOOT FAILURE,INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER 何らかの原因で、BIOS上でHDDが認識されていないときに表示されるメッセージです。 このメッセージが表示された場合、まずBIOSの設定を確認しましょう。
HDDがきちんと認識されているかどうか、BOOTデバイス(起動デバイス)としてHDDが指定されているかを確認してください。 HDDが認識されていて起動デバイスになっていないのであれば、起動デバイスに指定することで通常起動します。
BIOS上で認識していない場合は、一旦電源を切って、HDDが正しく接続されているか確認が必要です。 ・Operation system not found. Windows(OS)が見つからないというメッセージです。 このメッセージが表示された場合、HDD不良(物理障害など)が起きていることを疑いましょう。
Windowsの復旧だけでなくデータ救出も難しいことを覚悟してください。

POST画面になったときに表示されるメッセージ

機種によっては、メーカーロゴ表示後にPOST画面になることがあります。 これは、マザーボードに接続されたハードウェア(HDD、CPU、メモリ、グラフィックボード、電源ユニット)に異常がないかどうか診断するための画面です。 よく表示されるメッセージは、下記の3つです。 ・HDD S.M.A.R.T. Status BAD このメッセージが頻繁に表示される場合、もしくは起動しなくなる直前に表示された場合は、まずHDDの不良です。 このメッセージは、HDDの健康状態・使用状態があまり良くないことを示しています。
このメッセージが表示された場合、データ救出・復旧とも難しいと考えてください。 この場合、HDDを新しいものに交換すると使用できるようになります。 ・CPU Fan Error ファンが回転していない、故障、ケーブルが抜けているときに表示されます。 ケーブルが抜けているだけであれば、差し直すことで解消されることもあります。 もし差しなおしても改善しない場合は、ファンの部品交換が必要です。 ・Low Battery もしくは、 battery is low このメッセージが表示された場合、多くはマザーボードの電池(CMOS電池)切れです。 めったに切れることはありませんが10年近く使っていると、まれにこのメッセージが表示されます。 基本的にはCR2023を買ってきて、交換すれば改善されます。

HDD不良時は、データ復旧を最優先に

故障の原因を切り分けしてHDDが原因であるとわかった場合、まずはメッセージの確認が必要です。
メッセージを見れば、データ救出・復旧ができる可能性がありそうかがわかります。 データ復旧ができそうであれば、それを最優先にしてください。
ここでは、データ復旧に関する注意点を書いていきます。

状態によっては、Windows・データ復旧が難しい場合も

ここでも書いたように、表示されるメッセージによってはWindowsの復旧が難しいことがあります。 また、故障の状態によって何とか個人でもデータを救出できる場合があれば、プロでも不可能な場合もあります。 まずは、認識できるかどうか確認することが大切です。

復旧できなくても、データは取り出せる?

基本的にはWindowsが起動できれば、データは救出できます。
反対にWindowsが起動できない場合は、いろいろな方法を試してみないとわからないのが実際のところです。 簡単に分かる方法としては、内蔵HDDを取り出して外付けとして接続してみることです。 外付けのクレードルやケースを使って接続してみてください。
正常に認識される場合、「ローカルディスク(F:)」などのように表示されるはずです。
.表示されるのであれば、とりあえず見えるものだけでも取り出しておきましょう。

HDDの故障には、論理障害と物理障害がある

HDDの故障には、論理障害と物理障害があります。 簡単に言ってしまうと、論理障害とは内部のデータに問題があること。
.物理障害とは、HDD自体に問題があることです。

HDDの故障内容と、復旧の可否について

HDDの故障内容はアルファベットの記号で表されます。
論理障害はA~Cの3段階、物理障害はD~Gまでの4段階。 それぞれの故障内容は、下記のとおりです。 <論理障害>
A回復不能で広範囲なデータ欠損
Bディレクトリ構造やファイル名に関する情報の欠損
C回復・代替可能なデータ欠損 <物理障害>
D散発的セクタ異常
E基盤異常など開封を伴うことなく回復できる異常
Fヘッドスタックアセンブリなど開封しないと回復できない異常
Gプラッタの欠損 この中で個人で対処できるのは、B、C、Dの範囲までです。
EとFについては、専門業者でないと対処できません。 AとGは、専門業者でも対処できません。
Gであれば、損傷していない部分であれば取り出せる可能性があるものの、Aは専門業者でも不可能です。

HDDが故障した場合にやってはいけないこととは?

まずHDDに異常が起きたと判断した場合、絶対にやってはいけないことが4つあります。
下手したら、救出できたはずのデータまで消失することになりかねません。
必ず守ってください。 ・通電 ついやってしまいがちなのが、「何とか直りそうかも」と思って通電してしまうことです。 特に物理障害が起きているときにこれをやってしまうと、磁気ヘッドがプラッタと接触することで記録面に傷がつくことがあります。 専門業者であれば、物理障害が起きていても傷がついていない部分のデータ取り出しが可能ですが、それさえできなくなるかもしれません、 ・過度の強制終了 HDDは起動している限り、常にデータの読み書きを行います。 パソコンは、データを更新するために、常に複数のデータ情報を更新しています。 その更新がうまくいかない状態で強制終了を何度も繰り返してしまうことで、データを消してしまうことにつながりかねないのです。 ・OSの再インストール OSの再インストールを行うことで、必要なデータが上書きされることがあります。 OSが上書きされることで、本来救出できるはずのデータを消してしまっては意味がありません、 ・何度も電源を入れたり切ったりする 電源を入れる瞬間と切る瞬間は、もっともHDDにダメージを与えます。 特に故障している状態であればなおさらで、劣化を早めることにつながります。

認識しない場合は、無理せずに専門業者へ連絡を

HDDが認識しない場合、データ取り出しに自信がない場合は、下手に手を出してしまうとせっかくのデータを消してしまう恐れがあります。 確実に少しでも多くのデータを復旧させたいのであれば、専門業者に依頼して取り出せるかどうか判断してもらったほうが無難です。 業者はたくさんあるので、信頼できそうなところ数社から見積もりを取ってみてください。

まとめ

Windowsが起動しない場合の原因と対策、HDDのデータ復旧について書いていきましたがいかがでしょうか。 いきなり起動しなくなったらかなりの確率で焦ってしまいがちですが、原因が特定できればそう怖いものではありません。
とはいっても、いじるのは何かと不安があると思います。 詳しい人がいたら、詳しい人に頼んでみるといいでしょう。
あるいは近くにショップがあったら、診断してもらってください。

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