windows10からwindows7へ戻したい!ダウングレードの方法はある?

以前はWindows7搭載のパソコンを使っていたものの、Windows10に無償アップグレードできるというキャンペーンが実施されたことによって、心が揺らいだ方は少なくないと思います。 きっとこの記事を読まれている多くの方は実際にWindows10にアップグレード済みの方がほとんどである悩みを抱えてアクセスされたのだと思います。 そのある悩みとは「Windows10からWindows7へダウングレードできるのかどうか?」。 この記事ではWindows10からWindows7へダウングレードするメリット・デメリットをはじめ、実際のダウングレード手順、Windows7へ戻すことのできないケースについて詳しく解説していきます。 どうしても解決できない場合の対処法も記載しているので、ダウングレードを検討されている方は是非参考にしてみてください。

はじめに

まず断っておきたい部分があります。この記事では「もともとWindows7搭載のパソコンを使用していて、後にWindows10にアップグレードした。さらにその後、ダウングレードしたい!」という方に向けたトラブル解決の記事になっています。 つまり、もとからWindows10搭載のパソコンを使用していた方はWindows7に戻すことはできません。それでもWindows7にダウングレードしたい場合は、現在のWindows10を削除して、Windows7をインストールし直す必要があります。 ただし、Windows7はすでに店頭販売されていませんし、サポートが2020年1月14日で終了なので、現時点でWindows7のパソコンを新規で使用することはなかなか困難です。
ヤフオクやメルカリなどでWindows7のイントールディスクが出品されているのを見かけますが、実際にWindows7を利用したい場合はこれらのディスクを購入してインストールし直す必要があります。 さて、話を戻しますが、もともとWindows7搭載のパソコンを使用していて一度Windows10にアップグレードしていて「前のバージョンに戻す(Windows7にダウングレード)」したい場合はいくつかの注意が必要になってきます。 注意点については「3.Windows10からWindows7へダウングレードする方法」の項目で詳しく解説しますが、場合によっては「前のバージョンに戻す」ことができなかったり、ダウングレードが失敗する確率がきわめて高くなります。 そこでダウングレードを実践する前にWindows7へ戻すメリット・デメリットについて把握することをおすすめします。

2.Windows7へ戻すメリット・デメリット

Windows7へダウングレードする前に、まずはしっかりと「戻すことのメリット・デメリット」を理解することが重要になると思います。
というのも、アップグレードにおいてはそれなりに面倒な作業を挟むことなくスムーズにできますが、ダウングレードはそうではありません。ある条件を満たしていなかったり、ダウングレードできない状態になっているとその時点で元に戻すことができないためです。 また、現時点でWindows10を利用していて特に不満がなく、以前のWindows7の方が雰囲気的によかったと感じている程度であるなら、ダウングレードは検討し直したほうがいいかもしれません。 いずれにしても、以下にWindows7へ戻すことのメリット・デメリットをそれぞれ解説していますので、あなたにとってプラスになるのかマイナスになるのかを吟味してみてください。

2-1.メリット

Windows7へ戻すことのメリットですが、正直なところ現時点では非常に少ないと言っても過言ではありません。 強いてメリットを挙げるとするなら、Windows 7では問題なく動作するソフトやアプリを普段からよく利用していたものの、Windows 10にアップグレードしたことでそれらがまったく動かなくなったというケースにおいては、問題が解決されるのでプラスになると思います。 事実、Windows7で稼働するソフト・アプリ・デバイスが、Windows10では稼動しないケースは多数報告されています。 また、Windows 7に慣れていて(使いやすい)、Windows 10操作に慣れないというケースを改善できるというメリットもあります。 現状で挙げられるメリットは以上の2点。
もっと多くのメリットがあるのだと期待されていた方もいたと思いますが、意外にもダウングレードを実践してもプラスに感じられる点は少ないのです。

2-2.デメリット

Windows7へ戻すことのデメリットはサポートが2020年1月14日で終了するため、その後は使用に何らかのトラブルがあっても自己解決するほかなくなる点です。 Windowsを使用する上でマイクロソフトからのサポートが受けられないことは致命的です。よほどWindowsおよびパソコンにおける知識が豊富な方でしたら問題ないかもしれませんが、普段からネットで調べ物やオフィスソフトくらいしか使わない方ですと、何らかのトラブルが発生したときに解決することが困難になると思います。 また、Windows7にダウングレードしたとしてもパソコン自体が動作しなくなる可能性もあります。というのも、一部CPUメーカーがWindows 10以前のOSをサポートしないと宣言しているので、それらの問題で正常動作が困難になる可能性があります。 それにWindows 10が搭載している機能が使えなくなるので、現状の利用に対して特に不満がないのであればダウングレードして得られるメリットはほぼないと言っていいでしょう。

2-3.ダウングレードをおすすめできる人

前述したようにWindows7へ戻すことで得られるメリットはほぼありません。
そのため、Windows10に対して絶対的な不満がないかぎりはダウングレードしないほうが総合的に見てもさまざまなメリットが得られると思います。 しかし、どうしてもWindows7にダウングレードしたいという方もいると思います。
あくまでダウングレードをおすすめできる人としては以下のとおりです。 1)Windows7を使いこなせる知識がある
2)サポートが終了してもトラブルを改善できる
3)Windows7でしか動作しないソフト・アプリを使用しなければならない環境にある
4)Windows7が正常に動くマシンである(※Windows10が正常稼働するパーツとは別で考える) 基本的に金銭的な問題でないかぎり、古いOSを使い続けるメリットはありません。致命的な欠陥が見つかってもサポートが終了していると、それを修復するパッチを当てることができないので安全に使用することができなくなります。 ということで、Windows7へのダウングレードはよく検討してから実践するかどうか決めてください。

3.Windows10からWindows7へダウングレードする方法

ここではWindows10からWindows7へダウングレードする手順について具体的に解説していきます。 冒頭でも説明しましたが、あくまで以下の手順を実践する最低条件は<もともとWindows7搭載のパソコンで後にWindows10へアップグレードした場合>となります。
Windows10がプリインストールされているパソコンからダウングレードすることはできないので注意してください。 は意外とたくさんあるのです。
またどこに修理を依頼するかによって、修理費用も随分差が出てくるので、相場も併せて見ていきましょう。

3-1.まずはダウングレードできるかチェック

いわゆる前のバージョンに戻す(ダウングレード)ことが実行できない状態と、失敗する原因についてはマイクロソフトが公表しています。
まずは以下の項目から使用中のパソコンがダウングレードできるかをチェックしましょう。 <「前のバージョンに戻す」ことができない状態>
・Windows10へアップデートした後、10日以上経過している
・ UACを「最高レベル」に設定している (※これは元に戻せば解決できる) 言うまでもなく、アップデート後10日を経過している場合はもうダウングレードすることができませんので、今後いかにWindows10を使いこなしていくかを考えたほうが心身的にプラスになると思います。 続いて、「前のバージョンに戻す」を実践しても失敗する原因ですが、以下のアクションを実行している可能性があるのでふりかえってみてください。 1)システムファイルのクリーンアップを実行する
2)「このPCを初期状態に戻す」を実行する
3)アップグレードした後に新規ユーザーアカウントを追加する
4)「Windows.oldフォルダー」「\$Windows.~BT フォルダー」をそれぞれ削除する
残念ながら上記4点のいずれかを実行している場合、ダウングレードすることができなくなります。 また、Windowsのインストール先である「Cドライブ」の空き容量が10%以下になっていたり、ドライブ構成を変更した場合もダウングレードできなくなる可能性があります。 以上を確かめた上で問題がないのであれば、以下に記載しています「3.2ダウングレードする手順」を実行してください。

3-2.ダウングレードする手順

Windows7へダウングレードする方法は大きく分けて2つあります。
1つは「再セットアップディスクを使用する方法」、もう1つは「回復機能を使用する方法」です。 パソコンメーカーによっては再セットアップディスクが用意されていることもあります。再セットアップディスクがある場合は、それを使用してダウングレードを実行しましょう。
この場合、特に難しい作業はなく表示されるレクチャーどおり進めていけばいいので、初心者の方でも簡単にできます。 続いて「回復機能を使用する方法」ですが、これは以下の手順で行います。 1)「スタート」→「設定(アイコン)」
2)表示された「Windowsの設定」内の「更新とセキュリティ」をクリック
3)項目から「回復」を選び「Windows 7に戻す」欄の「開始する」をクリック
4)「以前のバージョンに戻す理由をお聞かせください」に該当する項目にチェックを入れて「次へ」をクリック
5)「更新プログラムをチェックしますか?」という問いに「チェックしない」をクリック
6)その後表示される画面の問いに「次へ」をクリック
7)「Windows 10をお試しいただきありがとうございます」という画面で「Windows 7に戻す」をクリック
8)復元が完了するまで待機 こちらの方法も初心者の方でも特に問題なく実行することができます。

4.それでもダウングレードできない場合

何をやってもWindows7へダウングレードすることができない場合、「3-1.まずはダウングレードができるかチェック」でも説明したように、ダウングレードできない条件を満たしている可能性があります。 残念ながらダウングレードできない条件を満たしている場合は何をやってもWindows7へ戻すことができません。専門業者に依頼するのもひとつの方法ですが、成功する可能性は低いと言ってもいいでしょう。 この場合、ダウングレードは断念してWindows10を使いこなしていくというモチベーションに意識を向けたほうがいいと思います。 今後、OSは新しくなっていくばかりなので、いつまでも古いOSを使用し続けるメリットは特にありません。むしろ、最新のOSを導入し、それの扱いに慣れてサポートが受けられるなかで安全に使用したほうが使い方としてはベストと言えるでしょう。 ただし、なかにはどうしてもWindows7にダウングレードしたいという方もいるはずなので、この場合は専門業者に依頼するか、中古で販売されているWindows7搭載のパソコンを購入する、もしくは現在使用しているパソコンにWindows7を入れ直すことをおすすめします。 いずれにしてもダウングレードができない状態からWindows7へ戻す作業を行う場合、それなりの料金が生じることを理解しておくべきだと思います。

まとめ

Windows10へアップデートした後10日以上経過しておらず、一定条件を満たしていればWindows7へのダウングレードは簡単に実行することができます。 再セットアップディスクがあればそれを、ない場合は回復機能を使ってダウングレードすることができるので、手順自体は非常に簡単です。 しかし、ダウングレードできない可能性もあるので、あらためて現状のWindows10の状態を把握することが大切になります。 最悪の場合、パソコンが動作しなくなる可能性もあるので、安全にウングレードをしたい方、そもそもやり方がわからず不安な方は専門業者に依頼することも検討すべきだと思います。

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