【驚異的】パソコン(PC)液晶ディスプレイのトラブルわかりやすく解説
ビジネスはもちろん、プライベートでも欠かすことができないアイテムであるパソコン。とても便利なパソコンですが、知らぬ間にデータが飛んでしまったり、突然ディスプレイが固まってしまうというトラブルを経験したことがある方も多いはずです。パソコンのトラブルは様々ありますが、ここではパソコンの液晶トラブルに焦点を当て、原因や対処法を考えていきます。
①パソコンの液晶ディスプレイとは
それでははじめに液晶ディスプレイの構造をみていきましょう。そもそも「液晶」とはどういうものなのでしょうか。液晶ディスプレイの構造を把握しておけばトラブル時の原因や対処法方もみえてくるはずです。
①.1液晶について
簡単に説明すると液晶とは、液体と個体の中間状態の物質であり、液体と結晶の両方の性質を持ちます。また、液晶は電圧をかけると簡単に分子の向きを変えることができ、その仕組みを利用して作られるのが液晶ディスプレイです。
①.2液晶ディスプレイの構造
一枚の板に見える液晶ディスプレイですが、以下のような役目をするいくつもの部品が重なって作られています。 ・偏向フィルター・・・光のコントロールを行なう部分です。 ・ガラス基盤・・・電極部からの他所への電気漏れを防ぎます。 ・透明電極・・・液晶ディスプレイを駆動させます。 ・配向膜・・・一定方向に液晶分子を並べる役割をしています。 ・液晶 ・スペーサー・・・液晶物質が入る2枚のガラス基盤の厚みを均一に保つ役割を担います。 ・カラーフィルター・・・フィルターをかけて色を表示する部分です。 ・バックライト・・・ディスプレイを明るくするための光です。 ちなみに、サイズや形に違いはあれどそれ以外はどれも同じに見えてしまう液晶ディスプレイですが、大きくわけると「光沢液晶(グレア)」と「非光沢液晶(ノングレア)」の2種類があります。せっかくですので、それぞれのメリットデメリットもご紹介しておきましょう。
光沢液晶(グレア)
メリット・・・発色が鮮やかです。コントラスト比が高く「黒」が引き締まって見えます。静止画や映像の写りが美しいのが特徴です。 デメリット・・・ディスプレイに傷がつきやすく、化学クリーナーを使って掃除をするとディスプレイの表面が変質してしまうこともあります。ツヤや光沢があるので、外からの光や照明が映り込んでしまうので、長時間利用していると目が疲れるという意見も。
非光沢液晶(ノングレア)
あなたはどちらの液晶ディスプレイをお使いでしょう。もし、次回液晶を買い替える際には、種類に着目して商品選びをされてはいかがでしょうか。
特徴の異なる2種類の液晶ですが、一般的に生じるトラブルはほぼ同じです。次で、よくある症状とトラブルの原因を詳しくみていきます。
②よくある症状とトラブルの主な原因
液晶ディスプレイのトラブルは、パソコンのトラブルの中でもとても多いもの。代表的な症状と原因をご紹介します。
②.1ディスプレイが映らない
「ディスプレイが映らない」と慌てた経験をお持ちの方も多いはず。ディスプレイが映らないトラブルの原因は、ディスプレイの故障もありますが、電源コンセントやケーブルが抜けていることも。
②.2ディスプレイが割れた(液晶が漏れている)
デスクトップパソコンを使っている場合にはほとんどないトラブルですが、ノートパソコンを使っている方に多いのが「ディスプレイが割れた」というトラブルです。パソコンを落下させてしまったり、踏みつけたことで圧力がかかりディスプレイが壊れてしまいます。光沢液晶(グレア)を採用しているパソコンの場合、軽く拭いただけで傷になることも。割れの程度が軽度な場合は、かろうじてデスクトップを表示させ操作ができることもあるようですが、症状が重度の場合には亀裂が入り、画面が表示されなかったり、傷口から液晶が漏れ出ることもあります。
ディスプレイが暗く見えずらい状態です。明るさの設定が適切でなかったり、ディスプレイの故障が原因で起こるトラブルです。
②.4ディスプレイに線が出る
ディスプレイに縦線や横線が出て画面が見にくくなります。ディズプレイの故障もしくは、パソコン内部のドライバーが原因かもしれません。
②.5ディスプレイがちらつく
画面が点滅するようにちらつくなら、ディスプレイの故障かディスプレイの設定が影響しているか、接続ケーブルや配線の不具合が原因である可能性があります。
②.6ディスプレイに「点」が見える
いわゆる「ドット抜け」「ドット落ち」といわれる症状で、部分的に色が点灯しなかったり(黒いまま)、逆に点灯し続ける状態です。ディスプレー内の接触不良や断線が原因です。
②.7ディスプレイが勝手にスクロールする
操作していないのに、画面が勝手にスクロールしてしまうトラブルは、ホイールボタンやキーボードの誤動作やマウスドライバの不具合、マウスの接触トラブルなどの原因が考えられます。
③解決方法
それでは症状別に解決方法をみていきましょう。
③.1ディスプレイが映らない
まずは本体の動作音に注意をしてみましょう。動作音が通常通りでありディスプレイの反応がない場合には、ディスプレイ側のトラブルと考えられます。逆に本体も動作していないようであれば、本体の故障が疑われます。ディスプレイと本体のどちらに原因があるのかわからない場合には、次のことを試してみましょう。
まず電源コンセントやパソコンケーブルが正しく接続されているか確認してみましょう。「差し込みが中途半端な状態」というだけでも不具合が起こることも。パソコンケーブルを抜き差しする際には、必ず本体や液晶モニタの電源を切りましょう。電源が入った状態でパソコンケーブルを抜き差しすると、他の不具合を引き起こす可能性があります。
電源を入れる順番を変えてみるのも一つの手段です。一旦、ディスプレイと本体の電源を切ってみましょう。その後ディスプレイの電源を先に入れ、次いで本体の電源を入れてみてください。
複数台パソコンをお持ちであれば、ディスプレイをつないで動きを確かめてみましょう。こうすることで、トラブルの原因がディスプレイ側にあるのか本体側にあるのか判断しやすくなります。
③.2ディスプレイが割れた(液晶が漏れている)
傷口や割れがごくごく軽症の場合、とりあえずそのまま使っても大丈夫ですが、傷口や割れが拡大しないようセロハンテープなどの透明テープを使って補強しておくことをおすすめします。
ディスプレイが割れてしまった場合には、メーカーや専門業者での修理が一番安全です。ディスプレイの交換は、ご自身で行なうこともできますが、状況によってはメーカーや専門業者でなければできない可能性もあります。修理に出す際には、必ずハードディスク内部のバックアップをお忘れなく。
修理に出す時間がない場合には、外付けハードディスク化したり外部ディスプレイにつないで使ってみましょう。近年はテレビ画面をパソコンの外部モニターとして活用することもできます。
漏れ出た液晶は一見、「毒性があるのでは」と思われがちですが、安全性が高いことが証明されています。しかし無害ではないので、液晶を触れた手で目や口周りを触らないようご注意ください。
③.3ディスプレイが見にくい(暗い)
傷口や割れがごく軽症の場合、とりあえずそのまま使っても大丈夫ですが、傷口や割れが拡大しないようセロハンテープなどの透明テープを使って補強しておくことをおすすめします。
ディスプレイが割れてしまった場合には、メーカーや専門業者での修理が一番安全です。ディスプレイの交換は、ご自身で行なうこともできますが、状況によってはメーカーや専門業者でなければできない可能性もあります。修理に出す際には、必ずハードディスク内部のバックアップをお忘れなく。
修理に出す時間がない場合には、外付けハードディスク化にしたり外部ディスプレイにつないで使いましょう。近年はテレビ画面をパソコンの外部モニターとして活用することもできます。
漏れ出た液晶は一見、「毒性があるのでは」と思われがちですが、安全性が高いことが証明されています。しかし無害ではないので、液晶を触れた手で目や口周りを触らないように注意しましょう。
③.3ディスプレイが見にくい(暗い)
まずは、パソコンのディスプレイ設定が適切かどうかを確認してみましょう。デスクトップならパソコンのコントロールパネルから、ノートパソコンならキーボードの「fn」キーと、キーボード上にある太陽マークを使ってディスプレイの明るさを調整できます。
デスクトップをお使いならモニターを交換してみましょう。ノートパソコンをお使いの場合には、外部出力端子から外部モニターに接続すればどこに問題があるのか判断可能です。
ディスプレイの設定に問題が無い場合は、バックライトに原因があります。バックライトの交換はディスプレイを分解して行なうとても難しい作業です。ご自身で交換作業することも可能ですが、メーカーや専門業者への依頼が安心でしょう。
③.4ディスプレイに線が出る
まずはパソコンを再起動させてみましょう。起動の際に何らかの原因で線が表示された可能性もあります。
接続を確認してみましょう。ディスプレイの四方(フチ)を軽く指で押してみたり、ノートパソコンなら開閉してみてください。液晶ディスプレイの接触不良も考えられます。これで一時的に症状が改善するなら、接触不良を起こしているので、修理が必要です。
ディスプレイドライバーの破損も原因の一つと思われます。ディスプレイドライバーインストールし直してみましょう。
パソコンに溜まっている余分な電気を放電してみましょう。パソコンの本体に余分な電気が溜まっていると、不具合を起こすことがあります。パソコンの電源を落としてからケーブルやバッテリー、アダプターなど接続されているコードを全て外し、2分程度パソコンを放置してください。再接続後、パソコンを再起動しディスプレイの改善を確認してみましょう。
③.5ディスプレイがちらつく
接続ケーブルや配線に問題がないか確認してみましょう。ディスプレイが映らない時の原因と同じで「差し込みが中途半端な状態」であると、ディスプレイがちらつくことがあります。
本体に余分な電気が溜まっていることがちらつきの原因になっていることも。③.4でご紹介した放電方法を試してみましょう。
マザーボードに搭載されている「オンボードグラフィック」というディスプレイ表示用の機能に切り替えてみてください。「グラフィックボード」というパソコン内部の部品が、パソコンの基盤である電子回路(マザーボード)と相性が悪かったり故障している可能性もあります。
コンピューターウィルスの感染も疑われるので、ウィルス検索や除去操作を試してください。
OSの不具合が原因の場合もあります。サードパーティが配布している修正ファイルなどを使って改善を試みてください。
③.6ディスプレイに「点」が見える
“いわゆる「ドット抜け」や「ドット落ち」の症状は、規定数以下であれば故障ではありません。パソコンの購入時に規定数以上の「ドット抜け」や「ドット落ち」の症状が見られた場合は、初期不良としてメーカーに対応してもらえます。
「ドット抜け」や「ドット落ち」している周辺箇所を指で押してみましょう。接続不良が原因なら症状が改善することも。ただしあまり強い力で押すとディスプレイを破損させてしまう恐れがあるのでご注意を。
「動きの多い画像」を表示させてみましょう。例えばRGBカラーを点滅させたGIF画像などの動画を使って活発な表示へと変化する信号を利用すれば、接続不良の一時的な改善が期待できます。
作業に支障がでるほど「ドット抜け」や「ドット落ち」の症状が出ている場合には、メーカーや専門業者への修理依頼がおすすめです。
③.7ディスプレイが勝手にスクロールする
“キーボードとマウスを別々に接続から外し、マウスとキーボードのどちらに原因があるのかを特定しましょう。
お使いのマウスにホイールボタンが付いているなら、自動スクロールモード(ホイールボタンが押された状態)になっていないか確認しましょう。自動スクロールモードは、ホイールボタンを押し続けていれば簡単に解除されます。
キーボードにホコリが詰って誤作動を起こしていることも考えられます。キーボードを掃除したり、別のキーボードを接続してみましょう。
マウスドライバを更新してみましょう。マウスドライバを新しくした際に、スクロールがオンの状態のままになってしまうという不具合が起こった可能性もあります。
まとめ
Windows10ではマウスのフリーズや画面の表示などのトラブルも多く報告されています。特に画面の表示についてはブルースクリーンが起きる、あるいは画面が真っ黒にブラックアウトするなど、グラフィックボードに関するトラブルがみられます。コンピュータがWindows10に対応していなければ不具合が起きやすくなりますので、必ずWindowa10に対応したパソコンを購入するようにしましょう。 トラブルが起きたらまずは数分ほど待機して、何か変化がないか確認します。リセットボタンで強制的に再起動をかけることもできますが、無理に再起動をかけるとさらに処理が遅くなる可能性があります。 マウスを動かしたり、キーボードを押すといった動作を止め、数分程度何もせずに様子を見てみましょう。待っていても何の変化も起きなければ、電源をオフにして再起動をかけ、その後起動ができるかチェックをしてください。 古いOSを使い慣れている人にとっては、高性能のOSになるほどシステムが複雑になり、不具合の対応もしにくくなりますが、不要なデータやソフトの削除など、パソコン内部の手入れはどのOSであってもこまめに行いたいところです。 システムに不具合が生じてからでは遅い場合もありますので、常にパソコンの中身はきれいに掃除し、必要なファイルはバックアップを。さらに万が一に備えてサブのパソコンを用意したり、外付けのハードディスクを使うなど、用意を万全にしておくと安心です。