【早わかり】PC(パソコン)を廃棄・処分する際の注意点解説/データ消去

日常生活でいろいろな厄介なトラブルに遭遇してしまうことがありますが、やはりいまパソコンのトラブルの率が多く、パソコン処分・廃棄の問題に頭を抱えている人たちも多いのではないでしょうか。 機械は使用すればいずれ寿命を迎えることになります。それ以前に新しいパソコンに買い換えようという人たちもいるかもしれません。 そのとき、パソコンの処分・廃棄の問題と直に向きあうことになりますが、パソコンは外に出しておけば勝手に持っていってもらうことができるものではありません。 データがパソコンの中に一杯つまっていて、そのデータが悪用されてしまうかもということも大きな心配材料です。

そのようないろいろな問題を解決していく必要があります。

パソコンのデータを消去した方がいい理由

面倒くさいから出来れば、パソコンのデータなど消去しないで処分・廃棄してしまえと思っている人たちもいるかもしれませんが、やはり、ベストな対策は、データをしっかり消去して、処分・廃棄することです。 長年使用して来たパソコンには、メールや写真、ファイルデータ、クレジットカード情報など、更に年賀状ソフトの住所録、銀行や、amazonの会員情報、itunesのアプリ・アカウント、自宅で作業した仕事のエクセルなどなどのそれぞれの個人情報が一杯残っていたりします。 ビジネスでパソコンを利用している時には、外部に絶対に漏れてはならない情報が更に多くつまっています。それぞれ企業でも、データ消去に徹底した管理をしていることでしょう。
財務情報、貸借対照表、損益計算書(製造原価明細書、更に、勘定科目の内訳書や、人事情報・従業員と言った個人情報などなど、確実にデータ消去を行わなければならないものばかりです。 企業では、 顧客情報の外部流出が起これば、顧客が被害を受けてしまうだけでなく、刑事上の責任も問われる可能性も出てきます。

家庭でもそのままの状態でパソコンを処分・廃棄してしまうことは、少なからず流出してしまうリスクがあると思ってください。いい加減な処分・廃棄をするパソコンのデータ狙いをしている犯罪者・業者も存在しているかもしれません。 まず安心して処分・廃棄するためには、完全にデータを消去する方法を知る必要があります。

完全にデータを消去する方法

パソコンを購入したときから、処分・廃棄という問題は必ず起こるものとし、完全にデータを消去する方法を理解しておくといいでしょう。パソコンとは、そのような意味で、他の家電ともタイプが違います。 パソコンの初期化という方法がありますが、それは、パソコンを購入時の状態に戻すことを言います。
初期化すれば安心という気持ちも起こるのかもしれませんが、注意をしなければならないのは、一見データを完全消去出来たかのように見えても復元が可能という点です。表面上消えただけで、 案外簡単にデータ復元ソフトを使ってそこからデータを抽出できてしまうでしょう。 いわばその状態は、管理情報の変更が起こり、 フォーマットでデータが見えなくなっているだけの状態と言えます。

データ消去ソフトを使う

次メインの方法として、データ消去ソフトの使用があります。まず、データ消去の専用ソフトをあらかじめ用意しておく必要があります。 データ消去の専用ソフトは、パソコンを販売しているお店で購入することができます。インターネットでもダウンロードすることができ、最近では無料で配布しているものを見つけることができます。

ハードディスクを破壊

ハードディスクを破壊して処分・廃棄しようと考える人たちもいるでしょう。そのためには、 ドライバーやカッター・金づちなどの道具をあらかじめ用意する必要があります。 慣れない方々は、データ消去の前にケガをしてしまうかもしれませんので、充分注意して行うようになしてください。
注意しなければならないのは、ハードディスクを破壊したとしても、状態によっては中身が復元出来てしまうことがある点です。

業者に依頼する

自分自身で、データ消去は面倒くさいという方々もいるでしょう。破壊してもデータが完全に消去出来たか不安という人たちは、迷わずプロに依頼するというのがいいでしょう。 パソコン回収業の中にも、データ消去サービスを提供してくれている場合などありますので、そのような人たちにお願いしましょう。
データ消去証明書を発行してくれる業者にお願いすれば、その後のトラブルなど回避することができます。

消去してしまう前に確認すること

自分でデータ消去するなり、業者にお願いするなり決定する前にしておかなければならないことは、全部あっさりデータ消去していいかということです。 長年使用しているパソコンなら、忘れてしまった大事なデータが残されている可能性もあります。データ完全消去となれば、あとからこのデータが必要だと言われてもあとの祭りです。 消去よりも、大事なデータを残すために、多くの時間を費やし向きあうべきではないでしょうか。当たり前のことですが、データ消去は、常にデータ保存と対峙して存在しています。

自分でできるデータ消去の方法と手順

データ消去専用ソフトを使用して消す方法と、ハードディスクを壊すという方法であれば自分自身ですることが可能です。 出来る限り費用を抑えたいという方々は、インターネットでは、データ消去専用ソフトが無料配布されていることがありますので、そのようなものを見つけるという方法があります。 最近では、すでにデータ消去ソフトがインストールされてあるパソコンもあります。 データ消去ソフトで、なんでデータ消去することができるかといえば、データを、更に上書きしてしまうことでデータ抹消をし、読みとり不可能にするからです。 ハードディスクを破壊することよりも、こちらの方が幾分楽と感じるのではないでしょうか。ただし、起動しなくなってしまったパソコンにはソフトを使用することができません。 方法はパソコンに電源を繋ぎ、消去ソフトをCDドライブにセットしてください。起動させて、手順に従い消去するだけです。 破壊の場合は、そのまま叩いても裏側の外部に露出している基盤やチップが破損し動かなくなるかもしれませんが、 データが記憶されているプラッターまで破損しているかまで不安な思いもあるかもしれません。 水につけるという選択肢もあるでしょう。ハードディスクは精密機械なので、水につけてしまえば、データは読めなくなると考えることができますが、 それでも、データが記憶されているプラッターが破損しているかはわかりません。
濡れたハードディスクは、復旧してしまう例も実際にはあります。 ハードディスクを破壊するためには、確実に壊す気持ちが必要であり、慣れない人たちは、真剣に向きあったばかりにケガをして、医療費まで支払わなければならないことになってしまうかもしれませんので、呉々も注意して行うようにしてください。

業者に依頼するメリット・デメリット

ケガをする前に業者に依頼するというのも賢い判断なのかもしれません。ケガをしてもハードディスクにはデータが残っていることもあります。
業者に依頼するメリットは、確実にデータ消去できることです。 自分で頑張ってデータ消去するものの、不安がつきまとい、やっぱりあのとき業者にお願いしておけば良かったと後悔している人たちって結構多くいらっしゃるようです。 ただし、注意をしなければならないのは、どの業者も安全にデータの処分・廃棄をしてくれるのかと思えば、怪しい悪徳業者に出会って被害を受けてしまうかもしれないことです。 最近、国民生活センターでは、無料と宣伝していたにもかかわらず、勝手にどんどん作業を進めて、トラックに乗せたあと費用が請求されてしまうトラブルが多発しているということです。 データ流出のリスクも相当あると思っていいでしょう。そのような意味では、焦って業者を決めてしまうことにも問題はありそうです。
ホームページの会社概要を確認したり、古物商許可証や古物営業許可書などの資格があるかどうかを確認することで、悪徳業者か否かを確認することができます。

データを消去したパソコンの廃棄方法

ここでは、データ消去したパソコンをどのような処分・廃棄すればいいかについてお話ししましょう。

回収業者への引き取り

不用品回収業者に引き取ってもらうという方法もあります。同時に、データ消去も行ってくれるからとても便利です。
不用品回収業者を利用すれば、買取によって、収入を得ることができるかもしれません。 宅配回収を行う業者を選択する人たちもいます。なかなか回収業者にお願いする余裕がない人たちも、 パソコンを段ボールにつめて送るだけでデータ消去もしてもらうことができ、自分のペースにあわせて行うことができます。 パソコンと同時に、プリンターやハードディスクなどの周辺機器、更に家電なども一緒に依頼してみてはどうでしょうか。引越し時にもこのような業者は有効的に利用することができます。

メーカーによる引き取り

2003年10月以降、販売されたパソコンは「PCリサイクルマーク」がつき、それがあるパソコンはメーカーが無料で引き取ってくれます。
PCリサイクルマークがない場合には回収再資源化料金をメーカーに支払う必要が発生してしまいます。 パソコンショップに依頼という選択肢もあります。パソコンショップでは、データ消去も、パソコン処分・廃棄も行ってくれています。
パソコンショップでは、 データ消去ソフトを使いデータを完全消去を行い、更に物理的に破壊する手の入れようです。 お客様の目の前で、データ消去、かつ破壊をしてくれるから、依頼者にとってかなり安心材料ではないでしょうか。
データ消去と処分費用は、500円~5000円程度の幅があるようです。業者によってかなり違うので、あらかじめしっかりチェックしておきましょう。

売却

リサイクルショップに売るというのも方法です。更に、オークションというのも利用出来る方法です。ただし、ともに注意をしなければならないのは、あらかじめしっかりデータ消去しておくことです。

自治体の回収BOX

平成25年に小型家電リサイクル法が施行されてからそれぞれの自治体でもパソコンやデジカメなどの家電を回収してくれているので、そのような方法も利用することができます。 処分費用は無料の場合もあり、料金が発生したとしても、明確に提示してくれているので金銭的に不安なく利用することができます。 ただし、パソコンに限って言えば、パソコンの処分を行っている自治体とそうでない自治体があります。また、回収ボックスに入れて処分する方法を採用しているケースや、 指定の場所まで持ち込まなければならないケースもあり、対応はまちまちです。 まずは自分の自治体で、対応可能かどうか確認することからはじめてみましょう。 基本的にはデータ消去に関してはユーザーの自己の責任です。自信のない方々は、他の選択肢のほうがいいかもしれません。

自力で頑張るか、専門業者にお願いするか

いかがでしょうか。みなさんはパソコンの処分・廃棄を自分でやろうという気持ちになってでしょうか。はたまた手っ取り早く業者にお願いしようという判断なのでしょうか。

自力で解決

自分自身で解決するのもいいですが、小さいサイズのノートパソコンだからと言って、不燃ゴミや可燃ゴミとして絶対に出すことができません。 自力で頑張るものの安易な気持ちは持たないように注意してください。 パソコンは小型家電リサイクル法および、パソコンリサイクル法の対象の項目であり、基本姿勢はリサイクルが義務付けられています。

専門業者に依頼

様々なパソコンの処分・廃棄の方法がありますが、手っ取り早い方法は、やはり、専門業者に依頼することかもしれません。ただし、悪徳業者に注意をする必要があります。 パソコンとは生涯長くつきあうものであり、購入時もあれば、処分・廃棄とも必ず遭遇するものです。長く安心感を得るためにも、信用できる業者と長くつきあい、いろいろ相談できる関係を構築しておくといいですよね。

どのような方法が正しいのか

いろいろなお話しをして来ましたが、自信のある方々は自己で行うという方法でいいでしょう。ただし、多くの方々はほとんど処分・廃棄の素人に値する方々ではないでしょうか。
あとあと不安がともなうと思えば、最初から業者と向きあうのがいいでしょう。ただし、そこにも正しい業者の選択が必要です。

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