【悩み解決】PC(パソコン)のマザーボードを交換、修理方法をプロが伝授

①マザーボードの故障で起こる症状とは?

パソコンのシステムを支えているパーツの1つとして、マザーボードというものが存在しています。このマザーボードは様々な電子機器によって構成されている精密機械で、この部分に問題が発生してしまうとパソコン全体の使用が不可能になってしまうなど、大きな問題を引き起こすことにも繋がります。
ここでは、パソコンの故障の原因の大きな1つであるマザーボードについて、故障が起こってしまった場合にどのような症状が発生するのか、そのような不具合が発生する原因はどのようなことに有るのか、そしてそれに対する対処法としてどのようなものを考えることができるのか、という点についてそれぞれ情報をピックアップして紹介します。

電源がつかなくなってしまう

マザーボードの故障によって発生することがある症状として、最初に紹介するのはパソコンの電源がつかなくなってしまうという症状についてです。マザーボードはパソコンの根幹に関わっている電子機器であるために、故障してしまうとパソコン自体が使用不可能になってしまうことが多く、このような症状が発生することが多くあります。
ただ、実は電源が入らなくなってしまう、というのにもいろいろな種類があります。ここでは電源が入らないという症状について、いくつかに細分化して紹介します。まず、電源ボタンを押した時、電源ランプが全く点灯せず、全体に電源が入らないというケースがあります。次に、電源ランプは点灯しているものの、パソコンの電源は入らず、起動しないというケースもあります。そして最後に、電源ランプが点灯するものの、すぐに消えてしまいそのまま動かなくなる、というケースです。これらはいずれも電源がつかない、に分類されることになりますが、具体的な問題が違った部位に発生している可能性を判断できる点でもあります。

フリーズしたり、電源が落ちたりする

マザーボードの故障や不具合によって発生することがある症状として、次に紹介するのは突然フリーズが発生したり、電源が落ちてしまったりする症状についてです。こちらについては、電源を入れた時にはひとまず起動を行うことができ、パソコンの使用自体はできるものの、長く使用していると動かなくなってしまったり、電源が落ちてしまったり、というような症状が発生することを指しています。
この症状は毎回必ず発生するという場合もあれば、そこまで頻度は高くないものの発生するという場合もあります。それによってマザーボードにどのような問題が発生しているのかをある程度判断するための材料ともなります。

画面の乱れが発生する

マザーボードの故障が考えられる症状として、次に紹介するのは、画面の乱れについてです。パソコン自体は起動することができるものの、その際にモニターに砂嵐のような表示が発生することがあります。このような表示が発生している場合についても、マザーボードの故障が原因である可能性が考えられます。

起動時にビープ音がする

マザーボードの故障によって発生する症状として、最後に紹介するのは、パソコンを起動しようとした時に内部から電子音が聞こえるという症状についてです。この電子音はビープ音と呼ばれるもので、実はマザーボードに問題が発生している場合にそれがどのような原因で発生しているのかを伝えてくれるためのものでもあります。ビープ音には短い音と長い音とがあり、これが固有の組み合わせで鳴る仕組みとなっており、その音から現在発生している症状を判断できます。
パソコンで使用されているシステムの1つとしてBIOSというものがあり、このBIOSの種類によって鳴るビープ音には違いがあります。多くのパソコンに使用されているBIOSはAMIというもので、このAMIの場合、例えば短いビープ音が5回鳴った場合にはCPUの問題であることが分かったり、長いビープ音と短いビープ音2回がなった場合にはビデオカードに問題が発生していることを示していたりと、その後の対処を考えるためにも大きな役割を持つことになります。

②マザーボードの不具合の原因は?

それでは、実際にマザーボードが故障してしまったり不具合を発生させてしまっているという場合、その原因はどのような部分にあるのでしょうか。ここでは、マザーボードに問題を発生させることが多い原因として代表的なものをいくつかピックアップし、それぞれについて具体的に紹介します。

寿命による故障と不具合

マザーボードの故障や不具合を引き起こす原因として、最初に紹介するのは寿命についてです。マザーボードだけではなく、パソコンのパーツというのはいずれも精密機械であり、経年劣化によって問題が発生することは十分考えられます。それでは、実際にマザーボードの寿命がどのくらいなのかというと、これは実は一概に言えるものではありません。長く使用できるようなマザーボードもあったり、あるいは使用している環境や湿度、温度などによる影響で寿命も変わってきたりします。中には10年以上に渡って使用できる場合もあれば、3年程度で故障してしまう場合があるためです。
基本的に寿命によって故障が発生してしまうのは、マザーボードの中に設置されているパーツの1つであるコンデンサーです。大抵の場合でコンデンサーが最初に故障してしまうことになるため、これをいかにして長く保たせるのか、ということが重要なポイントとなります。

破損による故障と不具合

マザーボードの故障や不具合の原因として、次に考えられるのは破損についてです。基本的にマザーボードはパソコンの内部にあるもので、外部に露出しているものではありませんので、あまり直接ぶつけて破損してしまう、ということは多くはありません。ただし、例えばノートパソコンの場合にはパソコンを落としてしまったり、パソコンに物を落としてしまったりした時にその衝撃で内部損傷が発生して故障を引き起こしてしまう可能性があります。
また、デスクトップパソコンの場合でも、パソコン内部をメンテナンスやカスタマイズのために触っている時にマザーボードの一部を破損させてしまう可能性も十分考えられます。

熱による故障と不具合

マザーボードの故障や不具合を引き起こしてしまう原因として、3つ目に紹介するのは熱によるものです。基本的にパソコンの精密機械というのは熱に弱く、それでいてパソコンは動かしていることによって熱を発生させるため、自分の熱によって内部に問題を引き起こしてしまう可能性があります。基本的にはこのようなことが起こらないように排熱を行うための機構が搭載されていますが、環境の熱や湿度などの環境によってはこの排熱が十分に機能せず、マザーボードの一部を故障させてしまう可能性があります。
前述したコンデンサーというのは、特に熱に弱い部品であり、どのぐらいの熱の環境の中で使用されているのかによって寿命が大幅に変化します。高熱環境下で長く使用するという場合については問題を引き起こす可能性が高くなるため、何かしらの対策を考える必要があるでしょう。

ファンの中の埃による故障と不具合

マザーボードの故障や不具合の原因の1つとして、最後に紹介するのはパソコンの冷却ファンに埃が溜まってしまっているという場合についてです。前述の通り、パソコンは自身から発生する熱によって自身を故障させてしまう可能性があるというものであるため、これを冷却するための機構を持ちます。その代表的な1つであるのがファンです。扇風機のように内部で回ることによって熱を排出するものであるため、ここに埃が溜まってしまっている場合には動きが悪くなり、排熱が十分ではなくなってしまって、熱によるトラブルを引き起こす原因となります。

③交換の前に。交換の必要ない修理

それでは、上記のようなトラブルが発生している場合、どのようにして対処することができるのでしょうか。タイトルではマザーボードの交換について紹介していますが、できれば交換をすることなく、自分で対処できる方が助かるという方も多いでしょう。実際にマザーボードの不具合は全部が全部交換をしなければならないものなのかというと、必ずしもそうではありません。まずは交換以外でできる範囲の対処を試してみて、それでもだめだった場合には交換を検討する、というように考えてみるのが良いでしょう。

修理で対処できる場合

マザーボードの不具合への対処として、最初に紹介するのは修理についてです。これは自力で行うというのではなく、専門業者に依頼して修理をしてもらう、という形になります。症状を点検して、どこに問題が発生しているのかを把握した上で、その部品だけを交換するような形での修理が行われることになります。
この修理による対応が行えるのは、マザーボードの問題が全体に対して発生しているものではなく、一部のパーツに対して発生しているものである場合となります。また、その原因がどこであるのかについても把握できるということが重要な要素となります。ビープ音によって問題箇所を伝えているのはこのようにどこに修理を行うべきかを伝えるためでもあります。

冷やすことで対処できる場合

マザーボードの不具合の対処として、次に紹介するのは「冷やす」ことについてです。前述の通り、マザーボードの不具合の原因の1つとして、熱によるものを考えることができます。夏場などは環境の温度の関係から排熱が上手く機能せずに高温になってしまっていることが原因で動かなくなってしまうことがあります。いわゆる熱暴走と呼ばれるような症状です。
このような場合については、内部に対して直接冷却を行うことで対処できる場合があります。と言っても水気は故障を引き起こすことになるため、氷や保冷剤などを直接使用するべきではありません。カバーを外して扇風機によって風を送るなどの方法を取ることで、排熱を補助してやることが重要になります。上手く熱を逃がすことができれば、問題なく使用できるようになることもあります。

埃を取り除く

マザーボードの不具合への自力での対処法として、最後に紹介するのは掃除についてです。特にデスクトップパソコンの場合、長く使用していると内部に埃が溜まってしまうことも多く、これが様々な問題を引き起こしていることがあります。そのため、内部を掃除して埃を取り除くだけで状態が回復する可能性があります。
ただし、この時注意しなければならないのが静電気です。たかが静電気と思われるかも知れませんが、実は静電気というのはかなり電圧が高いもので、精密機械に対しては致命傷になってしまう可能性があります。必ず除電シートなどを使用して静電気を取り除いた上で作業を行うようにしましょう。この時に使用できるものとして、専用のブラシやエアダスターなどがあります。特にファンの部分などに対して使用し、キレイにしてみるのが良いでしょう。

④それでもだめなら……やっぱり交換が必要!マザーボードの交換方法は?

上記の様に交換以外で試せる方法を試してみても、やはりマザーボードが治らない、ということは十分ありえることです。このような場合に付いては残念ではありますがマザーボードの交換を検討するのが良いでしょう。その場合には、自力で交換を行うか、専門業者に交換を依頼するか、という方法を考えることができます。それぞれにのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

自力で交換する場合

まずは、自力でマザーボードの交換を行おうとする場合について紹介します。ノートパソコンの場合には難しいですが、デスクトップパソコンの場合には内部パーツの組み換えなどは比較的行いやすい仕組みとなっているため、自分での交換も知識を持っている人であれば十分可能です。ただし、単純に新しいマザーボードを購入してきて、今のものの代わりに設置すれば何でも良いというわけではない点には注意しなければなりません。
この時1つのポイントとなるのが、形状と電源です。まず、現在使用しているパソコンのケースに合致するようなマザーボードを購入しなければならないため、その点について把握しておく必要があるでしょう。そしてもう1つ、電源というのは要するにマザーボードを含むPCのパーツ全体に対して、どれだけの電力を供給できるか、ということを意味しています。高性能なものほど高い電力を要求することが多いため、むやみに高性能なマザーボードを用意して接続すると電源不足で動かないという可能性があります。その場合には電源についても交換が必要となってしまうため、適切なものを選択することが重要になります。
このように、専門的な知識がなければ失敗してしまう可能性があるのが自力交換のデメリットです。ただし、その分作業費用を余計に必要としないため、十分な注意をしていれば安く交換できるのがメリットとなります。

専門業者に交換を依頼する場合

次に、自力で交換を行うのではなく、専門業者に交換を依頼する場合についてです。やはりこちらの方が、プロによる交換を依頼できるという分、安心して交換を行うことができるのがメリットとなります。現在使用されているパソコンの状態から、合致するものへの交換を行うことができるためです。
この場合、デメリットとなるのはやはり作業費用が別途必要となってしまう点です。ただし、安定して交換を行うことができることを考えると、これは必要なコストとして考えることもできるでしょう。自分にとってどちらの方がメリットが大きい方法であるのかを考えて交換方法を検討するのがポイントとなります。

まとめ

それでは最後に、今回のまとめを行って結びとさせて頂きたいと思います。まず重要なのは、パソコンの不調の原因がマザーボードであるかどうか、症状から判断することです。そしてその上で、その原因がどこに有るのか、より具体的に把握することも重要になります。そうでなければ、適切な対処法について検討することができないためです。
その上で、まずは全体の交換以外の方法で対応できる方法がないかどうかを考え、それでも対処できない場合には交換で対応する、というように考えるのが良いでしょう。できるだけコストを抑えられるようにするためには、細かい点検なども必要となります。そして、普段の使用からしてマザーボードの寿命を縮めてしまうことがないように、こまめなメンテナンスと排熱の確保が重要なポイントとなるでしょう。

  • パソコン
  • 内臓機器
  • マザーボード