【えっ簡単】PC(パソコン)が起動した時、画面真っ暗な現象を解決しよう
仕事やプライベートなど、様々な理由で日常的にパソコンを利用している、という方は多いのではないでしょうか。昨今ではスマートフォンの普及に合わせてパソコンを使わないという方も増えているといいますが、機能面やアプリケーションなどの充実にはやはり違いがあり、パソコンでなければできない、パソコンの方がしやすいこともまだまだ数多く存在しています。そんなパソコンが突然動かなくなってしまったら、困ってしまう方も多いのではないでしょうか?ただ、パソコンというのは存外突然動かなくなってしまうことがあります。
ここでは、そんな時のためにどのような解決方法があるのか、症状別にその解決方法について紹介します。
①「起動しない」にもいろいろな症状がある。
一口にパソコンが起動しなくなってしまった、と言っても、実はその症状には様々な種類が存在しています。症状によって原因となっている部分にも違いがあり、どこを対処することによって解決することができるのかは大きく違ってきます。
まず重要なのは、自分のパソコンがどのような状態で動かなくなってしまっているのか、できるだけ具体的にその症状を把握することにあります。ここではまず、実際にパソコンが起動しなくなってしまう症状としてどのようなものがあるのか、具体的な例をいくつか示しながらご紹介します。
パソコン本体の電源が入らない!
パソコンが起動しなくなってしまう症状として、最初に紹介するのは「パソコン本体の電源が入らない」状態になってしまっているという場合です。この状態になってしまっている場合、そもそもソフトウェア面などを調整する以前の問題です。ただ、この電源が入らない、という状態も、よく見ると実は動いている場合があります。例えばパソコン本体からファンの音がしている場合や、電源ランプ自体は点灯している場合などです。
もちろん、これらの部品についても全く動いておらず、完全に電源が入っていないというケースもあります。この2つに付いては分けて考える必要があるでしょう。
ロゴが表示されたところでフリーズする!
パソコンが起動しなくなってしまう症状として、次に紹介するのは、モニターにパソコンのメーカーロゴが映り、そこから動かなくなってしまう、という場合です。この場合、電源自体は入っているものの、その先に進むことができない状態であるため、結局パソコンが使用できない状態であることには変わりはありません。そのまま待っていることによって動く場合もありますが、長時間その状態にしても動かないという場合については、何かしらの問題が発生していることを考えることができます。
ブルースクリーンが表示されて動かない!
パソコンが起動しなくなってしまう症状として、次に紹介するのは真っ青な画面が表示されて起動が停止されてしまうという場合です。この真っ青な画面はブルースクリーンと呼ばれるもので、Windowsにおける大きなエラーが発生してパソコンをそのまま動かすことができなくなってしまったことを示すものです。この画面が表示された場合、そのまま待ち続けたとしても動くということはありません。起動中に発生してそれ以降このような状態になってしまうこともあれば、起動時に発生して途中で止まってしまうこともあります。
モニターに何も映らない!
パソコンが起動しなくなってしまう例として、最後に紹介するのは電源入っており、確かに動いてるように見えるにもかかわらず、モニターに何も表示されないという場合です。全く画面が映っていないのであれば使用することはできないため、その他の原因の場合と同じく対処しなければ使用できる状態に戻すことはできません。この場合、他の場合とは少々状態に違いがあり、他のものに比べると修正しやすい原因であることが多いです。
症状別にどんなことが原因で起動しないの?
それでは、上記で紹介してきた起動しない具体的な状況というのは、何が原因で引き起こされているものなのでしょうか。実はこれらは一概に故障と言えるかというと、そうでもありません。中には比較的簡単な方法で状態を回復できる場合も存在しています。それを判断するためにも、まずはそれぞれの原因が何か、ということについてある程度把握できなければなりません。
ここでは、上記の場合の原因として考えられることをそれぞれ紹介します。
電源が入らない場合の原因は?
まず、電源が入らないという症状の場合、その原因と考えられることは2つあります。1つは通電していないという電気配線の問題で、もう1つは通電はしているものの、内部の電子回路が正常に機能していないという場合です。前述の例の場合、パソコンの電源が一切入っていないという場合に付いては前者の原因である可能性が高く、冷却ファンなどが動いていたり、ビープ音が聞こえるという場合には、後者が原因である可能性が高くなります。
前者が原因となっている場合、修理は電気配線に対して行わなければなりませんが、後者が原因となっている場合にはより精密な修理必要とする可能性があります。具体的にはBIOSと呼ばれるものが機能していない可能性があり、この部分に手を加える必要性がでてくるためです。BIOSというのは、BasicInputOutputSystemの略称で、コンピュータに搭載されているすべてのプログラムの中で、最もベーシックな部分の入出力を担当してています。この部分が動いていないと、パソコンがパソコンとして機能することができないということです。
ロゴが表示されたままフリーズしている場合の原因は?
次に、ロゴ画面が表示されたままフリーズしてしまい、起動が進まない場合の原因についてです。これについては、起動時点でパソコンに接続されている周辺機器が悪影響を及ぼしていたり、パソコン内部のハードウェアに問題があったりと、実は様々な原因を考えることができます。この段階ではまだ何が原因であるか、特定することは難しいため、少しずつ対処を進め、具体的に問題となっている箇所を割り出すという作業が必要となります。
ブルースクリーンが表示されてしまう場合の原因は?
次に、ブルースクリーンが表示されてそのまま起動しなくなってしまう場合についてです。このブルースクリーンもロゴ画面が表示されたまま動かなくなってしまう場合と同様で、単独の原因によって発生するものではありません。ブルースクリーンはあくまでもエラー表示を行うための画面であり、それ自体が問題を引き起こしているものというわけではないためです。そのため、こちらについても個別に症状のチェックを行い、より具体的に原因となっている部分がどこであるのかを突き止めるという作業が必要となります。
周辺機器が問題となっている場合もあれば、ハードウェアの整合性などが原因となっている場合もあるため、個別に症状を確認しながら適切な方法で対応を行う必要があります。
モニターに何も映らない場合の原因は?
それでは最後に、パソコン自体は駆動しているようであるものの、モニターに何も映らないという場合にはどのようなことが原因となっているのでしょうか。これについては、モニター自体の問題である可能性と、パソコンからモニターに対する映像出力の問題である場合とがあり、それぞれで対応の方法に違いがあります。モニター自体が問題となっている場合、案外接触不良などの簡単な原因である可能性もあるため、パソコン側とモニター側のケーブルを一度抜いた上で指し直すことで状態が回復するようなこともあります。
パソコンからモニターへの映像出力に問題がある場合については、ハードウェアが問題を起こしているか、あるいはグラフィックボードのドライバーが問題を起こしているか、というような原因を考えることができます。それぞれの場合で対処方法に違いがあり、場合によっては修理が必要になるケースも見られます。
それぞれの症状に対する解決の方法は?
ここまで、様々なパソコンが起動しなくなってしまうパターンについて、その症状と原因について紹介をしてきました。ここからは、実際にそれらの問題が発生してしまった場合にどのような対応を行うべきであるのか、その対処法についていくつかの方法をピックアップして紹介します。
最初に紹介するのは、パソコン本体の電源が入らなくなってしまった場合についてです。前述の通りこの場合は配電側の問題であることとBIOS側の問題であることがあり、それぞれに応じた対応方法を検討しなければなりません。まず配電側の問題である場合については、電源ケーブルを代替品に交換することによって回復する可能性があります。断線などの物理的な損傷によって電源供給が行えなくなってしまっている可能性があるためです。適切なアダプターを用意し、交換を行ってみるのが良いでしょう。それほど高額なものではないため、試してみるのにも良い修復方法となります。また、ノートパソコンの場合にはバッテリーに問題が発生している可能性もあります。バッテリーを交換することによって状態が回復することも考えられます。
BIOS側に問題がある場合については、マザーボードと呼ばれる部品が故障してしまっており、専門的な修理を行わなければ対処できない可能性が高くなります。ただし、必ずしもそうであるとは限らないため、そうでない可能性のためのチェックを行っておくのが良いでしょう。デスクトップパソコンの場合、メモリーの接触不良等によって発生している可能性もあるため、一度メモリを指し直してみることで解決する可能性もあります。ただし、メモリーは静電気に弱いものであるため、必ず静電気を取り除いた上で作業を行うようにして下さい。
次に、ロゴが表示されたまま動かなくなってしまっている場合と、ブルースクリーンによってそのまま動かなくなってしまっている場合の対処法についてです。前述の通り、これらについてはより具体的な原因の特定を行っていく必要があるため様々な方法を試してみる必要があります。まず、パソコンにディスクが挿入されていないかどうかを確認しましょう。ディスクが挿入されていると、それが起動を阻害している可能性があるため、取り除きます。また、再び再起動を行うだけで起動することができるケースもあります。この場合、同時に試してみる価値があるのが、パソコンの放電です。パソコンは電子機器であるため、内部に不要な電気が蓄積していることによって上手く起動しなくなってしまうというケースがあります。このような場合は一度電源を切った上で、全ての周辺機器やLANケーブル、電源コードなどを取り外します。その上でしばらく時間を起き、もう一度起動ができないかを試してみると良いでしょう。
また、初期から使用されているものとは別のデバイスを増設して使用している場合、これを一度取り外した上で起動を確認することにも意味があります。マウスやキーボードなどが意外な原因となっていることもあれば、外付けのハードディスクが起動を阻んでいる場合もあります。
これでも修復できない場合は、セーフモードを使用して起動してみるのが良いでしょう。セーフモードはWindowsの機能の1つで、パソコンを動かすために必要最低限となるファイルやデバイスドライバーのみでパソコンを起動するという設定です。Windowsのバージョンによってセーフモードでの起動方法には違いがあるため、自分のOSに合わせた方法で試してみる必要があります
それでも解決しない場合は?
ここまで紹介してきた方法を使用しても、パソコンを起動することができないという場合、残念ながら自分では対応できないような症状が発生してしまっている可能性があります。それでは、そのような場合には他にどのような対応方法を考えることができるのでしょうか。ここでは、それでも解決しない場合の対応策について紹介します。
修理業者に依頼してみよう
自分では修理することができない症状であっても、その道のプロに頼むことで修理ができる可能性ももちろんあります。例えばBIOSやマザーボードが問題となっていたり、周辺機器の問題があったりする場合、プロの修理であれば対応できるケースもあります。諦めてしまうのではなく、一度プロに症状を説明し、回復可能かどうかを確認してみるのが良いでしょう。そのためにも、まずは具体的にどのような症状が発生しているのかについてしっかりと把握をしておく必要があります。上記のようなチェックには、いざという時の修理業者への依頼のためにも意味があるため、結果的に自分で修理ができなかった場合でも無駄になるわけではありません。
ただし、プロの修理であったとしても、「元の状態」に戻すことができるかとは限りません。パソコンを動かすことはできても、例えばデータは消去する必要があったり、一部パーツを交換する必要があったりすることは十分考えられます。こういった事になった時のことを考えて、ある程度の間隔でデータのバックアップは取るように注意しましょう。
新しいものに買い換える!
場合によっては、使用しているパソコンがすでに古いなどの理由から、修理をするのではなく新しいパソコンに買い直す方が良いと感じる場合もあるでしょう。特に長くパソコンを使用している場合、新しいパソコンを購入するにしても、前に購入した時とは全くスタンダードなパソコンのスペックが違ってしまっていることなどが考えられます。この時重要になるのは、自分がどのような目的で、どのようにパソコンを使用するのかを考え、それにあっているパソコンを選択することです。例えば動画編集や3Dゲームなどをプレイしたいと考えている方の場合、高度なグラフィックボードやメモリーを積んでいるパソコンを選択することが重要になります。対して、単純に動画鑑賞やインターネットサーフィン、あるいは事務仕事程度にパソコンを使用したいと思っている場合、同じようなパソコンを購入したとしてもコストが高いだけの無用の長物となってしまいます。
重要なのは自分の使用する範囲で適切なパソコンを選択することです。
パソコンが起動しない場合のまとめ!
それでは最後に、パソコンが起動しなくなってしまった場合についての原因と解決方法のまとめをこの記事の結びとさせていただきます。
まず重要なのは、自分のパソコンが起動しない原因をできるだけ具体的に把握することです。一口に起動しないといってもその理由には様々なものがあり、適切な方法で対応しなければならないためです。
次に重要なポイントとなるのは、自分でできる範囲の対処法をまず試してみて、その上で修理や新品の購入を考える、ということです。パソコンが突然動かなくなってしまうとパニックになってしまうものですが、その原因は案外簡単なものである場合も多く、実は自分でもちょっとした対処で動く状態に戻せるケースもあるため、先にそれを試してみるのが良いでしょう。