【必読】インターネットに繋がらない時の解決方法/Wi-Fi・ルーター

皆さん、「ネットワーク」という言葉はよく耳にされると思いますが、その意味を説明してみてと言われたら、どうでしょうか?なかなかできない方のほうが多いのではないかと思います。

1.そもそも、ネットワークって何なの?

ネットワークとは、簡単にまとめると、”2台以上あるパソコン同士を繋げ、お互いに通信できるようにした状態”を指します。ポイントは、パソコン1台だけで完結するのではなく、必ず2台以上のパソコン同士で、お互いの合意のもとに情報を交換し合う、という点です。 例えば、

プリンターで、パソコンで作成した文書を印刷する

他のパソコンの内部にあるファイルを自分のファイルに取り込む

他のパソコンとファイルを共有する

こういったことも、ネットワークが繋がっているからこそ、できることなのです。 パソコンとプリンターなどの機械は、”伝送メディア”というもので繋がれています。伝送メディアとは、パソコンと他の機械などを物理的に繋いでいるケーブルなどを指します。伝送メディアには、以下のような種類があります。

光ファイバーケーブル……プラスチックやガラスなどの細い繊維で作られているケーブル。そのケーブルの中に光を通して、ネットワーク間の通信を行います。

同軸ケーブル……一言で説明すると、多重構造のケーブルです。芯線部分を絶縁質を持った緩衝材で包み、その外側を網状のシールド層で包みます。さらにその外側を塩化ビニールなどで包んだ構造になっています。

より対線……2本の電線をこよりのようにより合わせ、対にしたケーブルを指します。

無線……いわゆる”有線”のケーブルを使わず、電波や光などを使って、無線状態で通信を行います。

2.ネットワークには実はいろいろな種類がある

一言で”ネットワーク”と言いましても、実はいろいろな種類がある、ということをご存知でしょうか。では、ネットワークにはいったいどんな種類があるのか、ご紹介していきましょう。

LAN

LANとは、”LocaiAreaNetwork ”の頭文字をとって略した言葉です。同じ建物内の複数のオフィス内にあるパソコン同士や、学校など隣り合った建物同士の内部のパソコン同士を繋いでいるネットワークのことを指します。LANで使用される伝送メディアは、同軸ケーブル、より対線、無線などがよく使われています。

WAN

WANとは、”WideAreaNetwork”の頭文字をとって略した言葉です。都市同士、国同士など、距離的に離れた場所にあるパソコン同士を繋ぐ、規模の大きなネットワークのことを指します。また、遠く離れたLAN同士をつなぐネットワークのことも、WANと呼びます。WANで使われる伝送メディアは、公衆網、光ケーブルなどです。

インターネット

皆さんお馴染みであろうインターネットは、世界中のパソコンを繋ぐことができる、大規模なネットワークです。インターネットは世界中の人々が使っています。そのため、そこで使われるルールは、世界共通のものでなければ、混乱してしまいます。インターネットで使われるルール、つまり”プロトコル”は、”TCP/IP”とされています。

イントラネット

特定の企業内や地域内にあるパソコン同士を繋いでいるネットワークを”イントラネット”と言います。つまり、イントラネットは、特定の人しか使えないネットワークというわけですね。言い換えれば、インターネットを使ったLANということです。

エクストラネット

簡単に言えば、イントラネット同士を繋げたネットワークが”エクストラネット”です。インターネットを使ったWANだと解釈してもよいでしょう。 以上が、主なネットワークの種類になります。

3.ネットワークが繋がらない!?どうして……

インターネットをしていて、急に通信が切断されたりして、使えなくなった経験をお持ちの方は、非常にたくさんいらっしゃると思います。では、どうしてインターネットが繋がらなくなる……言い換えると、ネットワークが繋がらなくなるのでしょうか。その原因、および解決方法を探っていきましょう。

【原因①】きちんとプロバイダー料金を払ってる?

ネットワークに接続する際、必ず必要なのが、プロバイダーに加入することです。プロバイダーに毎月お金を支払うことで、ネットワークを使用することができるのです。ネットワークが繋がらなくなった際、必ずまず、プロバイダー料金をきちんと支払っているかどうかについて、確認してください。うっかり払い忘れていて、接続を止められていることも、無きにしも非ずです。意外と、この”うっかりミス”を犯してしまっている人が、非常に多いのです。

【解決方法①】

これは簡単です。プロバイダ―に、滞納してしまっているインターネット料金を支払いましょう。支払い後、しばらくすれば、再びネットワークに繋げられるようになります。

【原因②】パソコン自身の問題でネットワークに繋げられない

通信状態に問題はないのに、パソコン側に何らかの接続不良が発生して、ネットワークに繋げられなくなってしまうことがあります。これも、意外と多いパターンです。

【解決方法②】

“これも簡単です。パソコンの電源を一度切ってしまい、再度電源を入れなおしてみましょう。再起動でもかまいません。意外と、次は、すんなりネットワークに繋がることが多いです。 “

【原因③】LANケーブルまたは無線LANのスイッチを確認する

LANケーブルを使っている場合、ケーブルが断線していないか、もしくはLANポートそのものが故障していないかどうかを、しっかり確認しましょう。また、基本的なことですが、きちんとケーブルが接続部分に繋がっているのかどうかについても、しっかり確認してください。意外と、抜けていたりすることもあるのです。パソコンに関するトラブルには、”うっかりミス”がつきものです。 無線LANの場合は、パソコン側の”無線LANスイッチ”がオンになっているかどうかをまず確認してください。ノートパソコンなどの場合は、バッグのなかでちょっと何かに触れたりしただけで、スイッチがオフになってしまうことがあるからです。このパターンも、非常に多いですね。 つまりは、「そもそも、本当にネットワークに繋がることができる状態になっているのかどうか」を、しっかりチェックするということです。

【解決方法③】

ケーブルが断線している場合は取り替えてください。LANポートが故障している場合も、修理に出すか、別のLANポートがある場合は、それに取り替えてみましょう。また、ケーブルを、きちんと接続部分に繋げ直してみてください。 無線LANスイッチを確認し、スイッチがオフになっていた場合は、オンにしてください。 以上の処置を行えば、おそらく大方の場合、ネットワークに繋げられるようになるでしょう。

【原因④】ルーターやモデムの不具合

ADSL回線を使っている場合、ネットワークに繋ぐためには、”モデム”を介する必要があります。また、光回線ならば、”ONU(光回線終端装置)”を介さなければなりません。 複数のパソコンやスマートフォンなどが自宅にある場合、2つ以上の機器をネットワークに繋ぐことができる”ルーター”もあります。 「なんだかよく分からないけど急にネットワークに繋がらなくなった」という場合、このモデムもしくはONU、ルーターの不具合が原因であることが、圧倒的に多いようです。何らかの原因でいきなり電源が切れてしまったりすると、モデム、ONU、ルーターがフリーズしてしまうなどの不具合を起こし、ネットワークに繋がらなくなってしまうのです。また、そもそもモデム、ONU、ルーターのコンセントが抜けてしまっていた、などという”うっかりミス”も多々ありますので、そこもまず、確認してくださいね。

【解決方法④】

こちらも、解決方法は簡単です。モデム、ONU、ルーターの電源を、一度入れなおしてみるのです。 もし、これらの機器の取り扱い説明書が手元にあるのであれば、”再起動”のやり方が書いてあるところを、じっくり読んでみてください。もし手元にない場合は、機器の製品ナンバーなどが分かれば、インターネット上で検索すると、いわゆる”取り扱い説明書”が載っている場合もあります。 また、LANケーブルがある場合は、一度接続部分から抜いてしまいます。そして、パソコン、スマートフォンの電源も、一度オフにしてみてください。 〇モデムやONUの再起動

モデムやONUの本体に、電源スイッチが入っているかどうかを確認してください。もし見当たらない時は、コンセントを電源プラグから抜いてしまいます。

その後、しばらく待ってから電源を入れるようにしてください。数分から30分ほど待ってから、再度電源を入れましょう。どうしてかというと、機器に溜まっている熱を冷ましたり、IPアドレスの再割り当て、電荷の放出がこのまち時間のあいだになされることで、問題が解決しやすくなるのです。もし、電源を入れてもまだダメだった場合は、もう少し時間をおいてから、再度電源を入れるようにしてください。 〇ルーターの再起動

ルーターにアクセスできるのであれば、”再起動”ボタンを探してください。そのボタンを押せば、再起動ができます。もし見当たらなければ、ルーター本体の電源スイッチをいったんオフにし、再びオンにしてみてください。さらに、電源スイッチが見当たらないようであれば、コンセントから直接、電源コードを引き抜きます。その後、必ず10秒以上待ってから、再度コンセントに差し込むようにしてください。

【原因⑤】セキュリティ対策ソフトの誤作動

いまや、セキュリティ対策ソフトは、非常にメジャーなものです。ネットワーク上の犯罪からパソコンを守るため、皆さんのお家のパソコンにも、セキュリティ対策ソフトをインストールしてあるのではないでしょうか。 そのセキュリティ対策ソフトが原因で、ネットワークが切断されてしまうことがあります。セキュリティ対策ソフトには、ネットワーク通信を監視する機能がついているのです。素性の分からない”怪しい”と判断できる通信があった際には、パソコン内にある情報が外に漏れるのを防いでくれるようになっています。いわゆる「ファイヤーウォール機能」というものです。 とはいえ、やはりこのファイヤーウォール機能も完璧なものではなく、誤作動してしまうことが、たまにあります。その結果、パソコンがインターネットに繋がらなくなってしまうのです。

【解決方法⑤】

セキュリティ対策ソフトを、一時無効にしてみてください。ご存知のように、セキュリティ対策ソフトは、非常に数多く存在しています。それぞれ、一時無効のやり方は違います。お使いのセキュリティ対策ソフトの一時無効のやり方を調べてから、実行してみてください。

【原因⑥】プロバイダー自身に原因がある

ネットワークに繋ぐために契約しているプロバイダー自身が、接続トラブルになっている場合があります。その場合、当然、ネットワークに繋げることができなくなります。

【解決方法⑥】

まずは、プロバイダーに連絡して、現状を詳しく、分かりやすく説明してみましょう。もしプロバイダー側に原因がある場合は、こちらが何をしても、ネットワークに繋げることはできません。為す術なしです。プロバイダーの対策を待つようにしましょう。 また、おそらく有料になってしまいますが、回線の契約をしている業者にお願いすれば、サポートしてくれることもあります。電話で状況を確認してサポートしてくれたり、実際に家まで来てサポートしてくれることもあります。業者によってサービスの対応は違うかと思いますので、連絡を取って確認してみてください。

【解決方法:番外編】

上記の何をやっても、なかなかネットワークに繋げられない場合は、パソコンに詳しい友人知人に連絡を取り、状況を相談してみましょう。パソコンに詳しい人の場合、状況を確認しただけで、ある程度、どこに問題があるのか、見当がついたりするものなのです。 また、ネットワークに繋がらくなってしまった直前の状況を、よく思い出すようにしてください。設定のどこかをいじってしまったりしなかったでしょうか。そういったことも併せて伝えると、解決方法が見えてくることがあります。

まとめ

以上、ネットワークとは何か、ネットワークに繋がらくなった場合の原因やその解決方法について、ご紹介させていただきました。少しは皆さまのお役に立てたでしょうか。 今やネットワークは、私たちの生活と切っても切り離せないものとなっています。万が一、ネットワークに繋げられなくなった場合、私たちは、非常に不便を感じることになるでしょう。パソコンでお仕事をしている場合など、まったく業務が進まなくなってしまうことにもなりかねません。そうなると、死活問題になってしまいますよね。 不測の事態に対応するためにも、ネットワークが繋がらなくなった時に自分でできる対策方法をあらかじめ習得しておくことは、非常に大切なことです。もし、周囲の方々がこういった対策方法を知らないようであれば、ぜひ、教えてあげてくださいね。

  • ネットワーク
  • 繋がらない時
  • 解決方法