【裏技】電気容量(アンペア数)を簡単に変更してみよう!パソコン/PC

私達の生活は、電気がなければもはや便利に送ることはできません。数多くの家電製品が便利な生活を支えています。昨今では多くの家電の使用電力はむしろ減少の傾向にはありますが、電子化するものも多く、場合によっては電力が不足しているというように感じることもあるのではないでしょうか。特に電子レンジやドライヤーなどについては消費電力量が多いため、同時に動かすとブレーカーが落ちてしまうなどの問題が発生することも多くあります。
このように、一度に多くの電力を使用した場合にブレーカーが落ちてしまうのは、契約している電気容量を超えてしまっていることが原因です。この電気容量というのは簡単に言うと一度に流すことができる電流量の上限です。そのため、電流の単位であるアンペアを取り、アンペア数というような呼び方をされる場合もあります。大きな電気容量の電化製品を使ってもブレーカーが落ちないようにするためには、この電気容量を増やさなければなりません。それでは、実際に家の電気容量をあげようと思った場合には、どのような事が必要となるのでしょうか。
ここではまず、家庭において必要となる、適切なアンペア数についてを哨戒します。その上で、電気容量を増やすための方法と手続きについてをご紹介します。そして最後に、そのために必要となる費用がどの程度であるのかについても紹介します。電気についてお困りのことがある方の参考となれば幸いです。

おすすめの電気容量は?用途で変わる必要アンペア数

それでは、実際に停電が発生した場合、パソコンに対して発生することが想定される影響としてはどのようなものがあるのでしょうか。これについては、デスクトップパソコンであるのか、あるいはノートパソコンであるのかによっても違いがあります。また、どのような作業をしている間に停電が発生したのかによっても違いがあるため、その点についても比較しながら考える必要があるでしょう。停電で発生しうる影響については様々なものを考えることができますが、ここから先では特に発生率が高い影響として「作業中データの消失」「ハードディスクドライブへの損傷」「OSの破損による起動不能」という3つの要素について紹介します。これらに加えて、ノートパソコンの場合、という部分についても紹介し、両者の比較をしていくため、どちらのパソコンを使用している方でも参考としていただければ幸いです。

契約電気容量が変わると基本料金も変わる!

最初に紹介するのは、電気容量を向上させることによって発生するデメリットである、電気料金についてです。普段アンペア数による電気料金について具体的に意識することはあまりないかもしれませんが、アンペア契約をする場合には従量電灯という形で基本料金が変動する仕組みとなっています。契約アンペア数が高くなればなるほど基本料金が上がっていくことになり、これは毎月必要となる料金であるため、高くすればするほど総合的な電気料金は向上します。
毎月この違いが積み重なると、年間で発生する料金の違いはより大きなものとなります。それでは、具体的にはどのくらいの違いがあるものなのでしょうか。ここでは東京電力の従量電灯Bである場合を参考にして、その料金を紹介します。本来は基本料金には小数点以下の部分がありますが、ここでは切り上げます。
まず、最小のアンペア数である10アンペアである場合、基本料金は281円となっています。ただ、10アンペアというのは住宅の電気容量としてもかなり少なく、使用できる電化製品がかなり限られてしまうことになるため、この契約となっていることはあまりないでしょう。これが15アンペアとなると、422円と大きく上がることになります。この先は20アンペアで562円、30アンペアで843円、40円ペアで1124円、50アンペアで1404円、60アンペアで1685円というように変動します。単価だけ見るとそれほど大きな違いではないように感じるかもしれませんが、これが毎月発生することになると考えると、むやみに高くアンペア数の設定をすることだけが重要ではない、ということが分かるのではないでしょうか。
ただし、これらのアンペア数による制度がすべての電力会社において設定されているわけではありません。関西・中国・四国、沖縄の4つの電力会社においては、アンペア制を導入していません。

契約アンペア数は一度に使う電気の量を目安にしよう

それでは、実際に契約するアンペア数はどの程度であるべきなのでしょうか。基本料金との兼ね合いのことを考えると、ブレーカーが落ちない最小限のアンペア数にするのが最も効果的ではあります。ただ、実際に普段生活している時にどの程度のアンペア数を必要としているのか、ということはわからない方も多いのではないでしょうか。
このアンペア数の計算に関しては、まずベーズの電力消費アンペア数を確認する必要があります。これは常に動かしている電化製品による電力のことで、例えば冷暖房や冷蔵庫、テレビ、人によってはパソコンなども含まれます。まずはこれが消費されていると考えましょう。これに加えて、一時的に使用するものの電力消費を計算し、一日で最も高いアンペア消費となる数字を算出します。これがアンペア数の目安となるものです。
季節によって違いもあるかとは思いますが、その場合には最も消費することが多い時期に則って計算を行うのが良いでしょう。冷暖房の関係から、おそらくは夏か冬かのどちらかになることが多いはずです。

電力価格も見直そう!電力自由化のススメ

契約アンペア数について考えるのであれば、合わせて電力会社についても考えてみるのが良いでしょう。昨今になって電力自由化が行われたことによって、電力の提供というのは寡占的な存在ではなくなりました。昨今では例えばガス会社なども電力供給事業を行うようになっており、こういったものを利用することによって電力料金を根本的に変更できる場合もあります。
このような自由化によって参入した電力を使用する場合、その料金体系の特徴がどのような部分にあるのかを確認し、自分の生活様式にあっているものを選択するのが良いでしょう。例えば日中の使用料金が安い場所と、夜間の使用料金が安い場所とがあるのであれば、自分がメインで活動し電力を使用している時間帯の方が安い物を選んだほうが当然価格としては安くなります。電力自由化によってその幅は広がっており、多くの電力の入手手段が存在するようになっていると、考えるとわかりやすいでしょう。

電気容量の増やし方と手続き

それでは、上記の情報からやはり電力容量を変更したい、増やしたいということになった場合には、具体的にどのようにして手続きを行うべきなのでしょうか。ここから先では具体的な電力容量変更のための方法を紹介します。まず最初に紹介するのは「現在契約中の容量の確認」についてです。変更を行うにしてもまず現在のアンペア数がどうなっているのかを確認しなければなりません。次に「集合住宅の場合はどうするのか」ということについても紹介し、それに合わせて「管理会社と大家への確認」についても紹介します。そして最後に、契約変更のための方法を紹介していきます。

分電盤を見よう!現在契約容量の確認方法

では最初に、アンペア数について考えるにあたって、まずは自宅の電気容量が現在どのような形で契約されているのかについて確認をする方法について紹介します。これについては、分電盤を確認することによって知ることができます。分電盤というのは要するにブレーカーのことで、このブレーカーにあるアンペアブレーカーの色カラアンペア数を判断することができるようになっています。それでは、色とアンペアブレーカーの色の対応について紹介します。
まず、赤色である場合には10アンペア、桃色である場合には15アンペア、黄色である場合には20アンペアとなっています。これらのアンペア数である場合、電子レンジやドライヤーのような電化製品を使用すると、時期によってはベースとなって消費されている電力量と合わせたときに容易に容量を超えてブレーカーが落ちてしまう可能性があります。変更の優先度が高いと言えるでしょう。
次に、緑色の場合には30アンペア、灰色の場合には40アンペアとなります。これらのアンペア数は一般家庭においては十分なアンペア数であると言えるでしょう。ベースの電力消費量をあわせても十分動かす事ができ、電子レンジとドライヤー程度では落ちなくなります。
それ以上については、茶色が50アンペア、紫色が60アンペアです。これらのアンペア数については一般家庭においてはおおよそ必要がありません。オフィスであっても50アンペアあればたいていは足りることが多く、60アンペアが必要となる場所は極めて限られています。また、これらの分電盤を見るのとは別に、毎月送られてくる電気使用量のお知らせを確認することによって契約アンペア数を知ることもできます。どちらかを使用して、まずは使用している電気容量を把握するようにしましょう。

電気容量が増やせない――集合住宅の問題

一戸建て住宅なのであれば、電力容量の変更にそれほど大きな制限がかかることはありません。しかし、住居が集合住宅である場合についてはその限りではなく、場合によってはアンペア数の向上を行う事ができないケースがあります。というのも、マンションのような集合住宅というのは、建物全体で電気を供給する量というのが定まっているため、これに余裕が無い場合には各家庭における契約容量の増加を行うことができないように設定されているためです。現在の容量を確認して不足していると考えられるなら、容量アップが可能であるどうか、まずは不動産管理会社に問い合わせを行うようにしましょう。

まずは確認、管理会社もしくは大家への連絡をしよう

集合住宅や賃貸住宅においてアンペア数を上げたい場合には、その管理を行っている管理会社か、あるいは大家さんに連絡をして確認を取るようにします。アンペア数の変更を行いたいという旨を伝えると、上記の様な全体における電気容量の問題がある場合を除けば、おおよそ許可されることになるでしょう。アンペア数を上げることには問題はありませんが、賃貸住宅の場合には退去する際にもとのアンペア数に戻してから退去するようにだけ注意する必要があります。

契約アンペア変更は直接契約電気会社へ

許可を取ることができたら、後は直接契約の変更を行うことになります。契約アンペア数の変更を行う場合には、契約している電力会社に対して連絡を行い、直接その旨を伝えるようにしましょう。アンペア数の変更のためにはブレーカーの交換作業が必要であるため、日程の設定を行うことになります。
その日になると電力会社から作業員の方が訪れて、ブレーカーの交換作業を行うことになります。この時全体が一時的に電力が供給されない状態となることについては注意する必要があるでしょう。作業時間はそれほど長くはなく、15分程度で完了させることができますが、立会が必要となるために予定を調整する必要があります。

電気容量変更工事、費用感は?

それでは、電力容量を変更する工事を依頼する場合には、どのような費用が必要となるのでしょうか。変更を行いたいと考えているものの工事費用が高くなるようであれば考えもの、という方も多いのではないでしょうか。これについては「基本的な料金」「料金が変化するポイント」についてそれぞれ紹介します。この2つについて知っていれば、容量変更のために重要なことはおおよそ知っていると思って問題ありません。

基本無料、設備によっては……

まずは電気容量変更の基本的な料金についてですが、これは基本無料となっています。分電盤のみの工事である場合についてはそれほど大きな工事を必要としないこともあり、別途料金が必要となることはありません。
ただし、これは基本的な工事でアンペア数の向上を行う事ができる場合に限ります。設備の種類によっては別途料金が発生してしまう可能性もあるため、その点については次の項目で紹介します。

工事料金はどこで変わる?3つのポイント

それでは、電気容量変更の際に料金が発生してしまう場合にはどのようなことがポイントとなっているのかについて紹介します。まず重要なのが、引き込み線です。これは電線から電力を引き込むために使用される電線のことで、単相2線式と単相3線式の2つがあります。電柱からの距離などに応じても価格が変更される場合があります。
次に、屋内幹線についてもチェックがされることになります。こちらも単相2線式と単相3線式があり、適した太さであるかどうかが重要なポイントとなります。そして最後に、分電盤の主幹ブレーカーが対応しているかどうかも重要な要素となっています。契約容量によっては分電盤ごとの交換が必要となるため、それによって費用が発生してしまう可能性もあるということです。かなりの変更を伴う工事を必要とする場合については10万円以上の費用がアンペア数変更に必要となってしまう可能性もあるため、料金と相談の上で考えるのがよいでしょう。これらについては現地確認しなければ料金が判断できない部分もあります。

まとめ

それでは最後に、電力容量に関するまとめを行い記事の結びとします。まずポイントとなるのは、自宅の現在の電力容量がどの程度であるのかを確認し、それに合わせてどの程度のものが必要であるのかを確認することです。必要に応じた容量にしないと基本料金が高くなってしまう分だけロスが大きくなるためです。
工事については基本的には無料で簡易に完了させることができますが、設備状況によっては料金がかかってしまったり、大掛かりな工事を必要とするケースもあります。この点についても注意をしながら、変更を行うのか、そのままとするのかを検討するのが良いでしょう。

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