【簡単】DIY!一人でできるインターネットLAN配線工事を解説します

ここ20年の間で、家庭におけるインターネットの普及は大幅に進みました。この背景にはやはり多くの家庭においてパソコンが使用されるようになったことが大きく寄与していると言えます。パソコンに関する知識というのも多くの人が20年前に比べると十分なものを持つ様になっており、リテラシーの向上が起こっていることは間違いないでしょう。ただ、昨今ではパソコンではなくスマートフォンを中心として使用するようになっている人も多く、パソコンについてはそこまで詳しくないという人も多くなっているのも事実です。
ここでは、そんなパソコンを家庭で使用するにあたって重要な要素となる、ネットワークの構築について紹介します。LAN配線はインターネットの接続のために必要となるだけではなく、パソコン間のネットワークを充実させるためにも効果を発揮します。ここから先ではLAN配線の工事について、有線LANを導入するメリット・デメリット、知識ゼロからでもできるLAN配線工事という2つのポイントに絞って紹介します。

LANを導入するメリット・デメリット

それでは、実際に停電が発生した場合、パソコンに対して発生することが想定される影響としてはどのようなものがあるのでしょうか。これについては、デスクトップパソコンであるのか、あるいはノートパソコンであるのかによっても違いがあります。また、どのような作業をしている間に停電が発生したのかによっても違いがあるため、その点についても比較しながら考える必要があるでしょう。停電で発生しうる影響については様々なものを考えることができますが、ここから先では特に発生率が高い影響として「作業中データの消失」「ハードディスクドライブへの損傷」「OSの破損による起動不能」という3つの要素について紹介します。これらに加えて、ノートパソコンの場合、という部分についても紹介し、両者の比較をしていくため、どちらのパソコンを使用している方でも参考としていただければ幸いです。

簡単だが縛りの多い無線LAN

それではまず、LANネットワークの種類の一つとして、無線LANによるネットワークの構築について紹介します。まずは無線LANを導入することによってメリットとなる部分についてです。
無線LAN導入によるメリットとなるのは、配線が必要ではないという点です。ケーブルが必要なくネットワークの構築を置こうなうことができるため、パソコンの位置やルーターの配置以外には場所をとることなく、スマートに部屋を使用することができます。そのため、ケーブルが干渉しないことによって、移設や増設を行いやすく、部屋の片付けの障害となることもないのが魅力となるでしょう。
また、昨今では無線LANを構築するために使用されるルーターの親機の性能も向上しており、場所をトラッキングしながら適切な形で電波の送受信を可能とする仕組みがあります。これによって、より効果的に様々な部屋からネットワーク接続を行える様になっているのが魅力です。
これに対して無線LANのデメリットとなる点は、有線LANのルーターを使用する場合に比べて高価であるという点です。さらに、無線LANの技術は昨今でもまだ革新を続けているものであり、今後ルーターをより良いものに交換する必要がある可能性があります。また、無線になっていることによって速度の制限が発生することになるため、有線の場合に比べて低い速度にボトルネックが存在しています。このようにデメリットとなっている部分も多いものの、メリットとなる部分も多く、それほど速度を必要としていない場合、あるいは安定性を必要としていない場合のネットワーク構築には効果的です。

配線さえしてしまえばメリットだらけ!有線LANのススメ

次に、有線LANでネットワークの構築を行うことによるメリットとデメリットについても紹介します。
まず、有線LANネットワークのメリットについてですが、無線である場合に比べて回線速度が速く、通信速度におけるストレスを感じることなくインターネットを使用できるという点が挙げられます。さらに、無線機能がついていない分だけルーターは安価に購入することができるため、新しいネットワークの構築を行う場合にも費用をかけずに済みます。これらのメリットから情報量が多い通信に適しており、無線ではないために外部に漏出することがなく、秘密通信のためにも有線の方に優位性があります。
対してデメリットとなるのは、有線であるがためにケーブルが邪魔となり、どうしても部屋のレイアウトに対して影響を与えてしまう点です。新築の際に構築するのであれば壁に埋め込むことができますが、そうでなければ外部にケーブルを這わせるような形となるため、どうしても外観にも影響があります。また、ルーター設置箇所周辺は特にケーブルの量が多くなってしまうことによって部屋の見た目にも影響を与えることになるでしょう。

業者に頼むと非常に高価なLAN工事

それでは、これらのLANネットワークの構築を自分で行うのではなく業者に依頼するという場合、どれぐらいの費用を考えるのが良いのでしょうか。LAN配線を行う場合の工事費の相場についてはもちろん業者によって価格の違いがありますが、坪単位で1万円から2万円程度になっていることが多いです。さらに、ポート数を多く増設する場合についてはその分も費用として加算する必要があるため、さらに高額になることが多いのが実状です。
これは内訳としてみると、工事員の派遣の費用、LAN配線自体の費用、パッチ配線の費用、ルーター設置の費用、HUB設置の費用、PC側のネットワーク設定、というように項目が別れており、それぞれに費用が発生することになります。一部を自分で行うなどすることによってある程度の節約をすることは可能ではありますが、やはり高額になってしまう傾向が強いことについては留意しなければなりません。

DIYすれば半額以下で抑えられるかも

では、専門業者に依頼するのでなければ、LANネットワークの構築は難しいのでしょうか。実はこれはそこまで難しいというものではなく、ネットワーク構築に関する基本的な知識さえ持っていればそれほど難しくなく構築を行う事が可能です。無線LANのネットワークであれば、昨今はさらに簡単に設定を行うことができるようになっているため、専門業者への依頼を行う必要はほぼありません。有線LANの配置に関してもレイアウトなどをそれほど重要視しないのであれば比較的簡単に行うことができるのですが、埋込式で対応しようと思う場合についてはDIYでの対応は少々難しくはなります。
ただし、同じことを業者に依頼する場合に比べると、半分以下の費用で設置が可能になる可能性もあります。そのため、その点も比較しながら実際に自分で対応を行うのか、あるいは高額ではあるもの安心して任せる事ができる業者に依頼するのかを考えるのが良いでしょう。そのための参考材料として、以下の情報を確認してみてください。

知識ゼロからでもできる!LAN配線工事

ここから先では、LANの配線についてほとんど知識がない、あるいは全く知らないという人であっても、LAN配線をDIYできるようにするための方法について紹介します。知識ゼロからでもできるLAN配線の工事として、ここでは「前提となる知識と用意するべき道具」「LAN工事のタイミング」「コンセントカバーを外す時の注意」「ケーブルの通し方」「ケーブルの加工」「モジュラージャックの市販品」「工事の際の注意点」というポイントに付いてそれぞれ紹介します。

前提条件と必要な道具

LAN工事を行うにあたって、最初に紹介するのは前提となる条件と、使用する道具についてです。まずマンションなどの場合、工事を行うためには情報盤からそれぞれのコンセントまでに、CD管と呼ばれる管が通っているかどうかを確認しなければなりません。管が通っていない場合には内部設置を行うのは難しく、外部設置による配線を引く必要があります。通っている場合、その内部にワイヤーが通っているかどうかも確認を行う必要があります。このワイヤーがないという場合には、ワイヤーをも用意しなければなりません。
次に用意するべきものとしては、まずLANをケーブルがあります。ケーブルがなければ当然接続はできませんので、最優先で用意するべきものといえるでしょう。LANケーブルにはカテゴリーと呼ばれる種類があり、ノイズへの強さなどに違いがあります。昨今ではカテゴリー6と呼ばれるものが性能の高いものとして使用されています。長さについては自宅の広さに応じて用意する必要があり、場合によっては100メートルなどのものを用意するのも一つの方法です。そしてこのケーブルを使用して接続を行うために必要となるコネクタを用意します。コネクタを締めるための工具についても合わせて用意をしておくようにしましょう。
そして最後に、壁に対してLANをポートの増設を行うためのモジュラージャックを用意することも必要です。これらがあれば、基本的に道具としては不足はありません。

LAN工事のタイミングは新築時がベスト

それでは次に、工事を行うのに適切なタイミングについて紹介します。ベストである、ということであれば、これはやはり新築の際となるでしょう。というのも、新築時にはまだ家具なども多くはなく、きれいな状態の中で配線工事を進めていくことができるためです。また、CD管周りについても工事がしやすい状態になっています。
もし新築住宅に引っ越しを行う場合については、事前に業者に対してCD管の有無や、CD管内部のワイヤーの有無を確認しておくようにするのが良いでしょう。

コンセントカバー外しは必ずブレーカーを落としてから

次に、コンセントカバーを外す作業を行う際についてです。CD管のは位置の関係からLANケーブルを通す作業を行う際にはこのコンセントカバーを外す必要があります。ただ、この部分というのはコンセントによる電力が通っている場所であり、非常に危険な場所でもあります。そのため、必ずこの部分に対して手を加える場合にはブレーカーを落として、万が一にも感電することがないように準備をしておく必要があります。この時、屋内全体のブレーカーを落とす必要はありません。そのコンセントに対する電力さえ止まっていれば問題がないため、部屋単位での遮断を行いましょう。
コンセントカバーは種類によってはかなり脆いものであるため、破損させてしまうことがないように注意して取り外し作業を行います。

LANケーブルの通し方

次に、CD管にLANケーブルを通す場合の方法についてです。ワイヤーが付属している場合には付属のワイヤーを使用し、そうでない場合には購入したワイヤーを使用して作業を行っていくことになります。ワイヤーをLANケーブルにくくりつけ、情報板から通したい場所に対して通していきます。その上でそのワイヤーを引張ることによって、LANをケーブルが通るという仕組みとなっています。
この時注意しなければならないのは、引き寄せている途中でワイヤーがLANケーブルから外れてしまうことです。もし途中ではずれてしまった場合には取り出すのが非常に大変になってしまい、結局構築を業者に依頼しておいたほうが安かった、というような費用がかかる可能性があります。そのため、必ず厳重に結びつけ、決して外れないようにしておきましょう。

ケーブルを加工しよう

ケーブルが通ったとしても、このままではまだ使用できる状態ではありません。ケーブルを加工し、通信を行える状態にする必要があります。
まず、モジュラーカバーを取り付ける場合には先に差し込み、次にケーブルの外皮を剥く作業を行うことになります。この時ケーブルを剥ぎ取るための工具の刃の長さを適切に調節しておくようにしましょう。剥く長さについては、6センチ前後とするのが適切です。
長さを図ったら、その場所を挟み込むようにして、ぐるりと一回転させます。二回転以上させてしまうと芯が傷ついてしまうため、二週以上はさせないようにしましょう。こうするとうっすらとした傷が付き、ケーブルの外皮がはぎ取れるようになります。後は芯線についてもカッターナイフで外皮を剥ぎ取っていきます。適切に剥ぎ取る事ができたらそれぞれのケーブルをまっすぐの状態として揃えるようにカットし、プラグを差し込みましょう。できるだけケーブルがまっすぐになるようにして取り付けるのが重要です。後はプラグに歪みがないように取付作業を行い、締め付けのための工具を使用して完全に装着させることによってケーブルの加工は完了します。

モジュラージャックは市販品が優秀

ケーブルの準備ができたら、今度はモジュラージャックの設置作業を行っていくことになります。実はこのモジュラージャックについては、市販品がかなり優秀なものとなっているため、DIYで行う場合にもほとんど説明書の指示通りに行っているだけで設置を完了させることができます。CD管を通す作業を終えているのであれば、この作業にストレスを感じることはほとんどないでしょう。コンセントカバーからきれいにこれが露出するようになっていれば、工事は完了です。

LAN配線工事にあたっての注意点

それでは最後に、LANの配線工事を行う場合に注意しなければならないポイントについても紹介します。
最初に注意するべきであるのは、スイッチングハブはできるだけ多段使用しないようにするということです。ハブというのは回線を分けるためには効果的な道具ではあるのですが、これを経る分だけ接続速度が減衰することになります。そのため、ハブを使用してポートを分ける必要があるのであれば、複数のポートを経由させるのではなく、一つの口の多いポートを経由させるようにするほうが効果的です。
またLANケーブルの長さが10メートルを超えるようにはできるだけしないようにするのが重要です。ケーブルの品質によっても違いがありますが、距離が長いほど性能の違いが如実に現れるようになり、通信速度や安定性が低下することが考えられます。
そして最後に、配線後の管理を行いやすくするために、複数の配線を行っているのであれば必ずそれらの行き先を情報盤側に表示させるようにしておくことが重要です。こうすることで後々トラブルが発生したような場合についても、対応がしやすくなるためです。

まとめ

では、LANケーブルの配線工事に関するまとめを最後に紹介します。まず配線の種類についてですが、無線にも有線にもそれぞれメリットがあります。配線が比較的簡単なのは無線の方ですが、住宅構造や使用している電化製品等によって影響を受けるという部分では一緒です。
また、配線工事は業者に依頼するとどうしても高額になってしまう点にも注意しなければなりません。DIYで行うことによって費用の節約を行う事はできますが、CD管の設置状況などによって用意するべきものに差が生じることには注意が必要です。

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