出窓の取り付け工事をしたい!リフォーム費用と心得
白い外壁に赤い屋根、大きな庭に大きな出窓、といえば古典的な憧れの住宅像なのではないでしょうか。ここでは、そんな憧れの住宅で取り入れられている事が多い、出窓というものについての情報を紹介します。なんとなくデザインが良い、ということから導入したいと考えている方も多いかと思いますが、この出窓というのはそもそもどのようなものなのでしょうか。
最初に紹介するのは「出窓を作るメリット」についてです。上記のようなぼんやりとしたイメージだけでなく、具体的に出窓を使用することによって、そうではない窓を使用する場合にまさる部分はどのようなことが挙げられるのでしょうか。窓というのは長く使用していくものですから、イメージだけではなく、実際のメリットについて知っておくことは重要なポイントとなります。
次に紹介するのは「出窓をリフォームする時に気にするべきこと」についてです。実際に通常の窓をリフォームして出窓にしたり、あるいは出窓をリフォームして違うデザインの出窓にしたりする場合、どのような部分に注意するべきなのでしょうか。そのポイントに付いて紹介しています。
さらに、出窓リフォームの際の意外な落とし穴、についても紹介します。実際に出窓にリフォームをする際には、よく考えなければならない点というのも多く存在しています。こういった点を見落として後悔することがないように、事前に知っておきたいポイントを中心にして紹介します。
出窓を作るメリットってなあに?
それではまず、そもそもこの出窓を使用することによって得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。なんとなくデザインが良い、というのももちろん大きなメリットの一つではありますが、それ以外の部分についても確認をしておくべきでしょう。この先ではそんな出窓の持つメリットについて、いくつかの項目から紹介していきます。
最初に紹介するのは「出窓の種類」についてです。一口に出窓と言っても実はその種類は多岐に渡っており、それによって性質の違いがあるため、一概に共通のメリットで語ることはできません。
次に「出窓の魅力」についてです。通常の窓と違っているのはどのような部分なのでしょうか。「採光性のアップ」という点についても含めてここでは紹介していきます。
さらに、「出窓を作る場所」についても紹介します。同じ出窓でも、作る場所によってその効果には違いがあります。しっかりとその部分についても考え、適切な場所に設置するようにしなければ思わぬデメリットが発生してしまうこともあるためです。
出窓には大まかに八種類存在する
まずは、一般的な家庭で使用される出窓の種類としてどのようなものがあるのかを紹介します。この出窓の種類としては、大きく8つの種類が存在していて、それによって見た目や性能に違いがあります。この中からどのようなものを使用するのが適しているのか、個別の事例から判断するべきでしょう。
最初に紹介するのは、台形で窓と呼ばれるタイプです。この台形で窓はその名前の通り、上からみた時に台形になるような形で窓が出っ張っているデザインをしているものを言います。この台形出窓についてはさらに2つの種類に分類することができ、引違い窓、両軸開き窓とがあります。どのような形で窓が開く様になっているのかの違いではありますが、やはりこの部分もデザイン性に影響を与えることになります。この台形出窓は出窓の中ではかなりポピュラーなものであり、使用されることが多いです。
次に紹介するのは、角型出窓についてです。こちらについては全体的に四角形になるように構成されている窓となります。ひさし部分は斜めになっているのが特徴的で、雨水などを避ける効果があります。また、このひさし部分も窓にしているものについては、トップライト出窓と呼ばれます。採光性を高くしているのが特徴です。
更に、弓形出窓と呼ばれるものもあります。この弓形出窓は上からみた時に弓のような曲線を描いているのが特徴的です。曲線で作るというのは直線で作る場合に比べて難しく、どうしても費用は高くなってしまいますが、高級な洋館のようなイメージを与えることができるものとなります。
この他にも、片開きの出窓や、通常の出窓に比べて出っ張りが少ないハーフ出窓などがあり、デザイン性の違いが大きいものとなります。
出窓の大きな魅力は外観と奥行き感
次に、出窓が持つ魅力としてはどのようなことが挙げられるのかについて紹介します。まず大きな魅力と言えるのは、やはりそのデザイン性の高さです。外からみた時についても、内側からみた時についても、通常の窓とはまた違った外観をもたせることができるようになります。住宅が平坦であるかのような印象を受けることを避けられるようになり、凹凸を加えることによって住宅全体に対するイメージの向上を行うことができるのです。また、室内から見た場合については、外に対してせり出している状態となるため、奥行きを感じられる様になり部屋全体が広く感じられる様になるのも魅力的です。
全体としてヨーロッパ風のイメージを作る事ができるようになっているため、上手く使用することによって住宅を洋風にしていくことが可能です。
出窓を作ることで採光性をアップさせよう!
そしてもう1つ、出窓が持っている魅力であるのが採光性を高めることができるという点です。出窓は通常の窓と違い、外壁から出っ張るようにして設置されています。そのため、ひさしによって日差しが遮られにくいというメリットが有り、その分だけ多くの光を取り入れることができるようになっています。出窓のデザインによってもどこが採光方向となるのかに違いがありますが、側面部や上面部についてもガラス張りとなっているようなものであれば、さらに多くの光を室内に取り入れることができるようになるでしょう。
一方出窓を作る場所を考えないと思わぬデメリットも
ここまで、出窓が持っているメリットについてを中心的に紹介してきました。しかし、出窓にすることによってデメリットがないのか、というとそういうわけではありません。出窓には出窓のデメリットがあるため、その点についても加味しつつ、できるだけこの影響を減らす事ができるような場所に設置するよう考えるべきです。
まず出窓の持つデメリットの一つとなるのが、結露が発生しやすいというものです。出窓の構造上、どうしても窓の周辺に空気が溜まりやすくなってしまうという性質があり、特に熱がこの場所に溜まりやすくなってしまいます。結露というのはガラスと室温と温度差によって発生するものであるため、熱がここに溜まりやすくなっているということは、その分だけ結露が発生しやすくなってしまうということを意味しています。
もう1つデメリットとして考えなければならないのが、夏場の熱気です。採光性を高くするために出窓自体にはひさしがついていない事が多いため、夏場になるとより強い日差しをこの場所が浴びることになります。カーテンによって日差しを遮ることはできますが、窓自体が熱くなってしまうことによる室温の上昇には影響があります。この他にも、よく移動する場所に設置すると、住宅周辺を歩く際にぶつけてしまうことがあったり、隣家との距離が近くなってしまうことによるトラブルが発生したり、というようなデメリットについても考えるべきポイントとなります。
出窓をリフォームするとき気にしておくべきことあれこれ
ここから先では、上記の様な性質を持っている出窓の設置やリフォームを行う場合について、どのような注意をするべきなのか、ということについて紹介します。注意点は多く存在しており、細かくチケをいをしておくことによって問題を回避できるケースも多くあるためです。
最初に紹介するのは「出窓リフォームにかかる費用」についてです。同じ工事となるのであれば、できるだけ安く済ませたいと考える人が多いのではないでしょうか。料金面については重要なポイントの一つです。
次に紹介するのは、「出窓リフォームの工期」についてです。どの程度の期間工事を行うことになるのか、というのもやはり懸念事項の一つではないでしょうか。あまり長くなると困るという方もいらっしゃることでしょう。ここでは、そんな出窓の工期について紹介します。
そして最後に紹介するは「出窓リフォームとカバー工法」についてです。これはDIYにも関わる部分ですので、DIYで出窓の設置を行いたい、と考えている人は確認をしてみると良いでしょう。 小さな割れに対する対応」「サッシリフォームの注意点」というような点について紹介し、総合的なサッシの問題への対応について紹介します。
出窓リフォームにかかる費用は様々
最初に紹介するのは、出窓のリフォームにどの程度の費用がかかるのかということについてです。出窓のリフォームの費用についてはいくつかの分類に分けることができるため、それぞれの内訳を確認していくことが重要です。総合的な価格だけで判断するのではなく、個別の内容から判断をしていくことがトラブルを起こさないために重要な要素です。
基本的に出窓のリフォームを行う際に必要となる費用としては「出窓本体の価格」「サッシや窓の価格」「廃材処分の価格」「業者の交通費」「作業費用と養生費用」などに分類することができます。本体価格と作業価格とは別の物として考えるべきポイントであり、これらについて個別に相場を大きく逸脱していることがないかをチェックするようにしましょう。
窓リフォームの工期目安は窓の仕様により大きく異なる!
それでは、出窓のリフォームにはどれぐらいの工期が必要となるものなのでしょうか。これについては、窓から出窓へリフォームを行うのか、あるいは壁から出窓へリフォームを行うのかによって違いがあります。窓から出窓へのリフォームに関しては比較的短期間で行うことができるものの、外壁から出窓へのリフォームを行う場合にはその部分の外壁に対して直接手を入れる必要があるため、どうしても工期が長くなってしまう傾向があります。
また、設置する出窓の規格が特別なものである場合にはオーダーメイドを行う必要があるため、窓の作成自体にかかる期間を加えて考えなければなりません。全体として、1週間以上の期間が設置に必要となることが多いでしょう。
出窓リフォームはカバー工法が使えないため業者依頼が無難
それでは、出窓のリフォームをDIYで行うことはできるのでしょうか。これについては不可能というわけではありませんが、通常の窓のリフォームに比べると難度が高いものであるため、推奨できない、というのが結論です。
というのも、通常の窓に関してはカバー工法と呼ばれる簡単な方法での付替えが可能であるのに対して、出窓に関してはこのカバー工法を使用することができず、全体的に全て自分で対応をしなければならなくなるためです。そのため、出窓のリフォームに関しては自分で行おうとするよりも、業者に依頼をしたほうが結果的に良い事が多いでしょう。
出窓リフォームの際は意外な落とし穴にはまらないよう注意
出窓のリフォームについて考えるのであれば、メリットだけではなくデメリットとなりうる部分についてもしっかりと対応を行っておく必要があります。ここでは、出窓にすることによって発生しうるデメリットについていくつかの項目を紹介し、それに合わせてどのような対策を取る事ができるのか、ということについても紹介します。
出窓を作ると結露しやすくなる?対策は
出窓の落とし穴として、最初に紹介するのは結露についてです。これはすでに紹介した内容ではありますが、温度差が発生しやすい環境となるためにどうしても結露が発生しやすくなってしまいます。それでは、このような結露に対してはどのような対策を取ることができるのでしょうか。ここで重要になるのは、使用するガラスの種類を考えることです。
構造上、出窓の周辺に温かい空気が集まってしまうことは避けられません。もちろんサーキュレーターなどを使うことによって空気を循環させることはできますが、根本的な解決とはならないでしょう。使用する窓の種類を断熱性の高いものに変更するのなら、温度差の発生を予防しやすくなり、結露の発生を減らすことができます。
キッチンやカウンターの奥に出窓を作る際は開け閉めがしやすいかどうか事前にチェック
次に、キッチンやカウンターの奥に出窓を作る場合の落とし穴についてです。このような場所に出窓を作る場合については、開け閉めがしやすい様になっているのかを確認する必要があります。出窓は奥行きがあるため、背伸びをしないと開けしめができないような状態になってしまうことがあります。足場がしっかりとしている所やスペースがある所であればそれ程問題はありませんが、これがキッチンやカウンターのような場所である場合、どうしても使用しにくくなってしまうことが多く、注意が必要です。
まとめ
それでは最後に、出窓のリフォームに関するまとめを紹介します。出窓のリフォームに関しては、まず出窓のメリット・デメリットについて把握し、それによって使用するべきかどうかを考えるのが良いでしょう。メリットとなるのは外観やデザイン性で、デメリットとなるのは実用性です。どちらを優先するべきなのかはよく考えるべきでしょう。
また、設置を行う場所や使用する窓の種類によってもこの点には違いが生じることになるため、総合的に考える事が重要です。