ベランダの窓ガラスが割れたときの修理と交換する方法

ベランダの窓ガラスが割れることは、滅多に起こらないはずと思っていても、突如としてガラスの破損やヒビ割れが、発生するこもあり得ます。

近頃の自然災害では、台風や竜巻などの影響で、今までにないような暴風にあおられて、ベランダの窓ガラスに、物が飛んできて窓ガラスが割れたり、ヒビが入ったりという被害の経験があったり、これから発生することも考えられますね。

普段から頻繁に起こる出来事ではないため、いざというときに窓ガラスの修理または、交換方法について、何から始めて良いか戸惑ってしまうでしょう。ガラスは、下手に触れると大怪我をしていまうため、取り扱いに注意が必要です。

ここでは、いざというときの応急処置から一般的なベランダの窓ガラス種類から、修理や交換方法について取り上げてみました。

①窓ガラスの種類

一口にベランダの窓ガラスと言っても、その種類は、さまざまで豊富にあります。
標準的な「一般ガラス」以外には、目的にあわせた「機能ガラス」の種類が多数あり、その中でも、防犯対策に注視した「防犯ガラス」は、特殊な機能のガラスです。

自宅の窓ガラスの種類を把握して、窓ガラスの修理や交換の際に、慌てず適切な判断が、できるように、しておきましょう。

一般的ガラスとは?

「一般ガラス」とは、もっともポピュラーな1枚層のガラスです。
いわゆる普通の窓ガラスで、透明な板ガラスの「フロート板ガラス」プライバシーを守る半透明の「磨りガラス」や模様入りの「型板ガラス」があります。ガラスの中にワイヤーの網目が、入ったガラス「網入りガラス」も一枚層の「一般ガラス」の種類になります。

機能ガラスとは?

「機能ガラス」とは、1枚層のガラスの強度を増したり、2枚以上のガラスを組み合わせたり「一般ガラス」よりも、丈夫で高性能な仕様のガラスのことを差します。

例えば「一般ガラス」の強度を2から3倍に増した「強化ガラス」や、1枚割れても2枚のガラスによって、安全対策の効果を発揮できる「複層ガラス」などがあり「複層ガラス」は、2枚合わせのガラスため、外気を遮断した断熱効果もあります。

その他には「防音ガラス」「防災ガラス」「防犯ガラス」や紫外線対策などの目的別に、多くの種類の「機能ガラス」が揃っており、取り付ける場所に合わせて選ぶと良いタイプのガラスです。

②窓ガラスに入ったヒビや割れたときの応急処置

それでは万が一、窓ガラスが割れたりヒビが入ってしまっ際の修理や交換について見ていきましょう。

大きく破損したガラスは、とても危険ですから、ガラスのヒビ割れの部分に直接触れたり、ガラスの破片を素手で触って怪我をしないように気をつける必要があります。
また、飛び散ったガラスの破片や、ヒビ割れたガラスの処理の仕方について、専門業者に依頼するまでの間にできる応急処置の方法もご紹介していきます。

ガラスが一部ヒビ割れている場合

一度、窓ガラスにヒビが、入ってしまうと、そのガラス自体の強度もおのずと弱くなります。ヒビの大きさにもよってきますが、少しのヒビ割れと思っていたら、何かのタイミングで触れてしまったことにより、ガラスが大きく割れる可能性もあり大変危険です。

ヒビ割れが、これ以上の大きな破損にならないよう応急処置として、市販の布製やアルミ製の粘着テープで、ヒビ割れの部分を覆ってしまいましょう。ここで、力をいれて押さえつけてガラスを割ってしまわないように、上からそっと撫でる程度に貼り付けるよう、気をつけることも大事です。

そして、知らずにガラスに寄りかかったり、風などで新たにガラスに負荷が、かからないように、板やダンボールでガラスを保護しておくことも、おすすめします。

ガラスが完全に割れてしまった場合

ガラスが、完全に割れてしまっている場合は、触れると危険なため、とにかく近づかないことが先決です。
ほんの少しの力でもガラスに触れた瞬間や風など何かの振動で、さらに大きく割れてしまうこともあります。台風による暴風が原因であれば、割れたガラスを目掛けて、さらに物が飛んできたら二次被害が、広がる可能性もあり危険です。

まずは、割れたガラスの付近を、素足で歩かないように気をつけましょう。
ガラスの残骸が、知らずに上から落下してくるかもしれないため、近づかないことが賢明です。

しかし、割れたガラスの側を通った人が、怪我しないように応急処置も必要です。窓ガラスのあたり一帯に、ダンボールを敷き詰めたりシートで保護できるようであれば覆ってしまい、そして速やかに修理業者へ連絡して対処するようにしましょう。

割れたガラスを掃除するときには、細心の注意を払い、素肌が出ないよう長袖に軍手をして足元にも気を配ることが大事です。大きなガラスの破片を取り除いたら、細かく砕けた破片を掃除機ですって、粘着シートのコロコロで全体を掃除できれば、ひとまずは安心です。

ガラスの割れやヒビを自分で修理する方法

本来は、安全のためにガラスの破損を自分で修理するのはあまりおすすめしませんが、小さなヒビ割れであれば、簡易的な方法で、自己流に修理する方法もあります。

ベランダの窓ガラスに、直径5cm以内のヒビが入った程度なら、あくまでも一時的な補修対策として、自分で修理できる範囲のため、なんとかその場をしのぐこともできます。

例えば、接着剤や自動車のフロントガラス用の補修パテで、ヒビ割れの部分を埋め込んで仕上げる方法や、より簡単な補修対策としては、ガラス用の飛散防止シート・フィルムを全体的に貼り付けて強度を補強しながら、ヒビ割れを目立たなくする方法もあります。

しかし、自分でガラスを修理する方法といっても、基本的には、応急処置と変わらないため耐久性が、劣ることから補修して長期間放置したままにしておくと危険です。
最終的には、ガラス全体を交換する前提として考えていた方が、良いでしょう。

③窓ガラスの割れ対策に飛散防止シート・フィルムの効果

ここで、窓ガラス用の「飛散防止シート・フィルム」について少し触れておきましょう。
「飛散防止シート・フィルム」は、窓ガラスを強化して破損を防ぐというよりは、割れてしまったときに、ガラスの破片が飛び散って破損の被害を拡大しないようにするために、貼って保護するものです。

あらかじめ「飛散防止シート・フィルム」を貼ることで、地震被害の防災対策にも適していることから、一般家庭以外にも店舗やオフィス、学校などにも多く使用されています。

注意点として、気温の寒暖差によって「熱割れ」しやすいタイプの「網入りガラス」や「複層ガラス」に「飛散防止シート・フィルム」を貼ると、熱がこもりやすくなり、さらに「熱割れ」の危険を高める恐れがあるため、避けたほうが無難です。

④窓ガラスの修理と交換について

ベランダの窓ガラスを修理や交換するといった場合の原因は、ガラスが割れたりヒビが入ったときの修理に限らず、機能性を重視して、新しい窓ガラスに交換を検討する場合などが、ありますね。

状況によって、窓ガラスを修理できる範囲なのか、あきらかに交換する必要なのかによって対応方法も異なります。
それでは、窓ガラスだけでなく、サッシやコーキングなど付属品も含めて、窓ガラスの修理と交換について具体的に見ていきましょう。

窓ガラスの修理と交換の違い

窓ガラスが、割れたりヒビが入っていない場合でも、修理を必要とすることもあります。
古くなった窓ガラスは、サッシと窓ガラスを留めているコーキングが、経年劣化で緩んできたり、紫外線の影響でボロボロになってくるため、その部分だけを修理して対処することが、できます。

小さなヒビ割れも、修理専門の業者であれば、素人目にわからないほどに仕上げて修理できる場合もあり、これは交換したほうが良いを他の業者に言われた場合でも修理専門の業者なら、きれに修理で対応してもらえ、交換より料金が、安くおさえられることも期待できます。

ただし、基本的に窓ガラスの修理とは、大きなガラスの破損なない場合の一部修理という捉え方で、ほとんどのケースは、一式交換することになるでしょう。

窓ガラスを修理する際には、破損した窓ガラスのみ、またはサッシも含めて交換など、必要に応じて対応していきます。修理専門の業者と相談しながら、希望を伝えるようにましょう。

窓ガラス修理と交換のメリット

窓ガラスの一部分だけの修理と一式交換については、それぞれのメリットがあります。
ガラス修理は、現状に戻すために対処する方法のため、もともとある窓ガラスから仕様が、変わることがないため、修理費用も安くおさえられます。

しかし、窓ガラスを一式交換するようなことになれば、新しい窓ガラスを今までとは違う、「強化ガラス」にしたり「防犯ガラス」にしたりと、精度と高めた「機能ガラス」に交換することもできます。

状況によっては、サッシも交換して窓全体をリフォームする良いタイミングになるかもしれません。これからのために、台風や暴風による対策や防犯対策を強化して見直すことは、窓ガラスの交換のメリットと言えるでしょう。

⑤窓ガラスは種類や厚さによって価格の相場が変わる

窓ガラスの交換にかかる費用は、ガラスの種類や大きさ、厚さによって大きく変わります。
一般的な透明の「フロート板ガラス」より、厚さのある高機能のガラスになるほど価格が、高くなっており、数千円から万単位で価格の相場も違ってきます。

そして、窓ガラス以外のサッシにアタッチメントなどの付属品の追加が必要だったり、コーキングや鍵の付け替えなど、機能やデザインを重視するとその分、高額になってくるでしょう。また交換費用には、基本料金に施工料金も必要になり、見積りをしっかりしないと予想以上の高額な料金になることもあります。

修理や交換費用を火災保険で支払える可能性

窓ガラスの破損の原因として、不注意であったり自然災害であったり、また外からボールや物が飛んできて、割れてしまうことなどが、考えられます。

それでは、窓ガラスの修理や交換費用について、火災保険で支払える可能性もあるため、建物や家財を補償対象とする、加入中の火災保険を見直してみると良いでしょう。

火災保険では「台風や竜巻などの被害」「外部からの衝突や飛来物」「日常生活における偶然な事故による破損」「空き巣に窓ガラスを割られた被害」を特約などで補償対象にしているため、一度加入中の火災保険の契約内容を確かめて見ることをおすすめします。

火災保険の中で、窓ガラスの破損が補償範囲に入っていれば適用されます。
火災保険を使うことが、できれば思いもよらない出費をおさえられて、窓ガラスの交換や修理ができますね。

窓ガラスの破損を火災保険でまかなうには、証拠となる写真の提出が必要です。
そのため、修理や交換のあとから、保険金を請求すする際に「割れたガラスの写真」と「修理業者の領収書か請求書」の用意を忘れないようにしましょう。

⑥窓ガラスの修理専門業者の選び方

突発的な事故になりやすい窓ガラスの破損は、修理や交換について緊急を要します。
できるだけ、早く対応を求めるなら窓ガラスの修理業者に依頼しましょう。
緊急時に短時間で来訪してもらえる業者を近隣で探すことをおすすめします。なぜなら、遠方の業者に依頼すると、交通費や運搬費用を上乗せされることもあるためです。

インターネットで調べて、その業者の実績や料金の形態を明瞭にしている業者を選ぶようにすると良いでしょう。窓ガラスの修理や交換には、緊急駆けつけサービスで24時間365日対応の業者も多くあります。

緊急時に対応している地域密着型の業者であれば、おのずと対応実績もたかく、サービスにも気を配っている業者が多くて依頼しやすいですね。

窓ガラスの交換は、ガラスを扱い慣れていないと危険を伴いますが、作業自体をDIYでも完結できるほどであり、ホームセンターでもガラスの補修材料が販売されています。
実際に、特殊な窓ガラスでなければ、修理業者によって作業に大きな差がある作業でもないめまずは、電話やインターネットで数社から見積りをとって、料金を比較してみるのことをおすすめします。

まとめ

ベランダの窓ガラスが、突発的に割れると防犯被害の心配に良くないばかりか、季節的もよりますが真冬だと冷気が入りこみ、大変困りますね。

割れたガラスやヒビの入ったガラスの簡単な応急処置をしていれば、一時的にしのげるのですが、ガラスは一箇所でも小さな破損があれば、そこが原因になって、ある時点で大きな割れと繋がるなる可能性が高いものです。

室内外との気温差や地震、台風といった自然災害によって突如として、思いもよらない負荷が、ガラスにかかると大変危険になるため、小さな傷やヒビ割れ程度であっても、速やかに窓ガラスごと交換や修理を専門業者に依頼しましょう。

そして、滅多にない起こらないであろう窓ガラスの交換は、今度のことを考えて、新しく機能を重視したガラスに交換したり、防犯対策も含めてカギやサッシごと交換するといったことを検討するにも良いチャンスです。

窓ガラスの交換や修理は、ほとんどが即日対応で、作業も30分から1時間程度の短時間で終わるため、自分で応急処置をしたガラスをそのまま放置する危険性を考えても、早めに交換したほうが、安心できます。

ほとんどの火災保険で、窓ガラスの破損を対象にしているため、補償対象になっていない場合は、いざというときのためにも、火災保険を見直しておくことをおすすめします。

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