おすすめ!出窓のリフォームとメリット・デメリット

素敵な出窓の外観の家を見ると、思わず憧れてしまいますよね。レースのカーテンなどが下がっていると、きっとお家の中も素敵なんだろうと想像してしまいます。 では元々、一般的な窓を出窓にリフォームしたり、既存の出窓を新しいものに変えたりすることはできるのでしょうか? 答えはもちろん「できます」 これから、出窓のリフォームについてのメリットやデメリットについて考えていくことにしましょう。

出窓とは

出窓というのは、文字通り壁から突き出た窓です。建物の外壁から外に向かって張り出した窓のことを指します。
突き出た長さが50センチ以上になると、床面積に含まれてしまうので、その大きさ以下に留めることが多いようです。

おしゃれな出窓

素敵な出窓は外観も素晴らしいですが、部屋の中でも大きな存在感を示します。出窓を棚にしてお花や趣味の小物を飾ってみたり、腰が下ろせるようなベンチにしたりすることも可能です。
また、出窓の前にイスを置いて、カウンター代わりに使うこともできるでしょう。 出窓の設置の仕方しだいで、家の中に特別な空間が生まれるのです。自分にとって居心地の良い、とっておきの空間にしたいものですね。 それでは出窓の種類についてお話していくことにしましょう。

出窓の種類

出窓には大きく分けて5つの種類があります。それぞれ、部屋の場所や雰囲気、機能面などを考慮しそれに合わせてどれがいいのか選ばれます。
台所などの限られた場所では、設置したい場所によって必然的に出窓の形が決まってくる場合もあります。

台形出窓

文字どおり台形に張り出した窓で、ガラスは3面になります。一般的に用いられる窓のタイプは、左右に引く引き違いと両袖開きの2つがあります。どんなタイプの部屋にも合い、よく見かける出窓です。

三角出窓

こちらは三角形に張り出した出窓で、小さなスペースに作られることが多いでしょう。洗面所や階段の踊り場などに作られ、狭い場所に採光を集めたいときに用いられます。

弓型出窓

こちらは別名ボウウィンドウとも呼ばれ、弓型の半円に張り出した窓になります。といってもガラス自体が弓型に曲がっているわけではなく、4枚から6枚のガラスを半円形に張っていく場合が多いです。見た目に美しく、外観も内観も優雅な気分にさせてくれる窓でしょう。

トップライト出窓

こちらは、出窓の屋根の部分にもガラスをはめてある出窓です。屋根部分もガラスであることによって、たくさんの採光を集められます。

ハーフ出窓

こちらは、張り出しが少ない出窓のことをいいます。文字通りハーフということで奥行きが通常より浅く、台所などによく使われます。

窓の開閉方式の種類

では、出窓に使われる窓の開閉方式にはどんなものがあるのか、その種類と特徴についてお話しましょう。

引き違い窓

一番多く使われているタイプの窓です。誰でも開け閉めしやすく、コストもそれほどかかりません。大きさも小さい物から大きな物までいろいろと規格品がそろっていて、好みの物を選べます。
窓は左右にスライドするだけで開閉に場所をとらないので、出窓を有意義に使うことができます。

滑り出し窓

窓枠の縦や横を軸として、窓枠に沿って開閉する窓です。窓が大きく開くので、風通しが良く通気性があります。開閉の大きさしだいで、うまく風の量を調節することができます。
また横滑り出し窓の場合は、雨などを遮りながら窓を開けることができるので便利です。

内倒し窓

ガラス戸の部分が、部屋の内側に倒れるように開く窓です。大きく開けることはできないので、そこから人が入ることは不可能に近く非常に防犯

外倒し窓

ガラス戸の部分が、部屋の外側に倒れるように開く窓です。高いところに取り付ける場合が多いでしょう。

ツーアクション窓

文字通り、2種類の開け方がある窓です。内側に倒すのと内側に開けられる窓か、外側に倒し外側に開ける窓です。
どちらの開け方をするかは、ハンドルで操作します。内側に倒した場合は窓の上部が開き、部屋の空気を換気することができます。
また、大きく開けたいときは、左右どちらかを軸として内側に開けることができるのです。

オーニング窓

いくつかの横長の小さな窓を並べて連結し、ハンドルを操作することで開閉する方式の窓。小さな窓は、一枚一枚にきちんと枠がついています。開く角度を自由に調節できる窓です。

はめごろし窓

窓枠にはめてあるだけで開閉することができない窓。採光のために取り付けられることが多いです。開けられないので、防犯性も高い窓です。

出窓のリフォーム

いくつかの横長の小さな窓を並べて連結し、ハンドルを操作することで開閉する方式の窓。小さな窓は、一枚一枚にきちんと枠がついています。開く角度を自由に調節できる窓です。以上のように、出窓にはいくつかの種類があります。リフォームしようと考えたら、その種類の中のどれかを選ばなくてはいけません。部屋の雰囲気や利便性、物理的な窓の大きさ、それらを考慮し、家族や自分のイメージにあった出窓を選ぶべきでしょう。

リフォームの費用

出窓にリフォームしようと考えたら、次に気になるのは費用ではないでしょうか。大がかりな窓になるほど費用が高くなるのは当然ですが、一般的にはどのくらいになるのかお話します。 出窓のリフォームは以下のような項目に一つ一つ費用がかかってきます。 出窓本体 30万~40万 デザイン性の高いものは50万円以上 内窓(二重窓) 2万円~
工事費用 3万~5万円 廃材処分費 2万~3万円 以上のように紹介したのは、一般的な費用です。
外壁の状態や出窓の種類、大きさなどによって費用は変動します。また2階の場合は足場などの工事料が加算される場合があるでしょう。
自分の希望がどのようなものか、業者にしっかり伝えて相談する必要があります。
また、新規に出窓を作る場合と、出窓を交換する場合では当然ながら大きく費用が変わってきます。もちろん、単に交換するだけのほうが安く済みます。

リフォームの種類

それでは次にリフォームの種類についてお話します。憧れの出窓にするには、どんなリフォームの方法があるのか見ていきましょう。

普通の窓から出窓に

元々、出窓ではない普通の窓だった部分を出窓にリフォームすることができます。その際には、出窓を設置する部屋の向きや高さなどに気を付けなくてはいけません。デメリットのところで後述しますが、結露や使いやすさの問題がでてくるためです。
また、出窓を設置することによって外側に張り出すわけですから、張り出しても大丈夫な空間かどうか外の状態を考慮する必要があります。

出窓を内窓に

出窓は外気温との差を感じやすく、結露が発生しやすいという特徴があります。それを防ぐために内窓を設置するリフォームがあります。
元々ある窓に沿ってもう一つ窓をつける場合と、壁に揃えて窓を設置するやり方があります。壁に揃える場合は、出窓がある種の「透明なケース」のような状態になります。出窓に物を飾っている家などは埃が入りづらくなるという利点もあるでしょう。

出窓を二重窓に

出窓に使われている窓ガラスを、2枚のペアガラスにするリフォームです。そうすることで断熱効果が上がります。
このリフォームでは、ガラスだけの交換や枠も合わせて交換するなど、その家の状況に合わせてリフォームすることになります。

出窓の天板やカウンター

窓そのものをリフォームするのではなくて、天板やカウンターを取り換える方法です。傷んでしまった天板を取り換えるだけでも、出窓の機能性や印象は大きく違ってくるでしょう。

出窓リフォームのメリット

それでは出窓にリフォームするとしたら、どんなメリットがあるのが具体的にお話していきましょう。 まず見た目にとても豪華な印象があります。外観も内観も、出窓があるだけで華やかな気分になれるでしょう。友人などをつい招いて、ホームパーティなどを開いてみたくなってしまうのではないでしょうか。 出窓のある部屋や高さに合わせていろいろな使い方ができるのもメリットでしょう。
たとえばおしゃれな小物を飾ってみたり、水槽などを置いたりして個性的な空間にすることができます。その場合には、窓の種類を倒し窓などにするのではなく、引き違い窓にするほうが良いでしょう。 場所によっては、クッションなどをたくさん置いて腰かけられるベンチのようにもできます。お気に入りの空間で、ちょっとリラックスできるなんて素敵ですね! 出窓をおしゃれに使う以外にもメリットはあります。
というのは、出窓にすることで空間に広がりができ、部屋が広く感じられます。実際に出窓の奥行きの分に物が置けて、小さな棚を置いてちょっとした収納も可能です。
また、窓の面積が広がるので採光が多く取れ、部屋が明るくなるでしょう。 以上のように、出窓にすることで考えられるメリットはたくさんあります。
では次に、デメリットについて考えてみましょう。出窓であることでもたらされる心配な点はなんでしょうか。

出窓リフォームのデメリット

出窓は外側に張り出しているため、湿気や熱をその空間に溜めやすくなってしまいます。そのせいで、普通の窓よりも結露が発生しやすいのです。水滴が木枠部分を腐らせてしまう可能性があるでしょう。 また、構造上、雨戸やひさしなどを作りにくいので、夏場は部屋の温度が上がってしまいます。 そして素敵な外観であることが、逆に空き巣などから目立つ要因となってしまいます。出窓そのものから出入りされる可能性は低いですが、豪華な出窓が、経済的に裕福な印象を与えるのは否定できないでしょう。

出窓リフォームの失敗例

それではここで、デメリットの一つとして出窓リフォームの失敗例を考えてみましょう。出窓にリフォームするときに、逆にどんな点に気を付ければ失敗を避けることができるのでしょうか。

失敗例1

出窓を取り付けることで、その重みで家自体が傷んでしまうことがあります。元々、出窓がある家でも築年数が経ってくれば気をつけなくてはいけないでしょう。
ですから、普通の窓だった部分を出窓にする場合には、なおさら注意が必要です。リフォーム業者に壁や柱の強度などをよく見極めてもらい、どのくらいの窓なら無理がないのかよく相談する必要があるでしょう。

失敗例2

日があまり入らない北側や、入ってもすぐに陰ってしまう東側に出窓をつけると、寒い季節には結露がひどくなり、場合によっては木枠などが腐ってしまいます。
出窓は一般的にどうしても結露が発生しやすくなるので、二重窓にするなどの対策が必要になってくるでしょう。

失敗例3

日が燦燦と当たる南側に出窓をつけてしまうと、日差しが遮れないので部屋の中の温度が高くなってしまいます。これは北側につけた場合の結露と逆のパターンでしょう。出窓には雨戸などがつけられない上に、採光が特徴のひとつなのですから、たくさん日差しが入ってくるのは当然のことと言えます。ですから、部屋の温度が上がってしまうことに対して、何かしらの対策を立てることが必要でしょう。

失敗例4

実際リフォームしてみると、出窓に手が届かなかったり開閉がしづらかったりすることがあります。これは、出窓の高さや奥行きなどを考たり、リフォームしたあとのイメージがしっかりできていなかったりしたためでしょう。せっかく出窓を作ったのに、活用できずに終わってしまいかねません。

失敗例5

出窓を設置してみると、隣の家との距離が思った以上に近づいてしまう場合があります。これもリフォームしたあとのイメージを、あらかじめしっかりともっていなかったために起こる失敗例でしょう。隣との距離ばかりでなく、自分の家の通路や花壇に張り出してしまうようなことも考えられます。設置する場所はどんなところなのか、事前にしっかりと調べて出窓を設置してもいいかどうか考える必要があります。 あらかじめ以上のようなことを把握しておくと、出窓のリフォームに失敗する可能性は低くなります。またデメリットだった部分をメリットに変えることもできますから、自分にとってどんな出窓が理想的なのかしっかりとイメージしましょう。

まとめ

出窓をリフォームすると部屋の印象が大きく変わり、また採光が多くなりますから家の中が明るくなります。
それだけでなく出窓部分におしゃれな小物や観葉植物などを飾ると、雰囲気もぐっと変わってくるでしょう。どんなふうにしようかと考えるだけで、胸がわくわくしてきますね。出窓のリフォームは、あなたに前向きな気持ちの変化をもたらしてくれるでしょう。
そのためには、どの場所にどんな出窓があったらいいのかしっかりと考えることが大切です。出窓の種類や、リフォームの方法などによってどのくらい費用がかかるのか調べる必要もあります。自分だけの判断ではなく、家族や友人などに相談してみるのもいいでしょう。イメージが固まってきたら、信頼できる業者にお願いするのが大切です。その際には何社か見積もりをとってもらうといいでしょう。プロだからと任せてしまうのではなく、きちんとコミュニケーションが取れる業者を探すべきです。話をしていく中で、出窓リフォームが現実的なものとなっていくはずです。

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