ガラスを割ったらどうすれば?弁償の必要性と保険と修理業者を徹底解説
自分自身がガラスを割ってしまうことはもちろん、子供たちが割ってしまうこともあれば、高齢者が割ってしまうということもあります。実際にガラスを割ったらどういう対応をするのが正解なのでしょうか。誤って済めば良いですが、中には賠償責任問題に発展することもあります。ケースによって対処が変わってくるので、色々なケースを考えておくことが必要です。 ガラスが割れてしまった状態のまま放置することはできないため、基本的には弁償が必要となります。しかし、時に数万円~数十万円になる弁償費用を捻出するのが厳しいという方もいるでしょう。そんな時は保険の活用に関しても考えてみてください。
対処の方法によっては、自己負担を少なくすることもでき、九死に一生を得るかもしれません。 ここではガラスを割った際に必要となってくる弁償はもちろん、故意なのか過失なのかについても解説します。その他、修理業者を活用しようと思っている方にとっても参考になると思いますので、知識の充足に活用していただけると幸いです。
1.はじめに
故意でも過失でも、ガラスを割った場合は弁償するのが普通です。ただ、ガラスを割ってしまうケースというのはそれぞれ大きく違ってきます。それによって、対応も違ってくると言えるでしょう。ガラスはどこにでもあるものなので、いつどこで誰が割ってしまうかもわかりません。それらのケースを踏まえて、ちゃんと対処できるようにしておくことは重要となります。 ここからはガラスを割った時、どのようなケースが考えられるのかを説明し、もし割ってしまったらどうすれば良いのかについて解説します。その際、使える保険などや必要となってくる書類、さらには修理を頼みたい業者などに関しても解説します。ガラスを割った方はもちろん、子供や高齢者がいて「もしかしたら割ってしまうかも」と思った方も参考にしていただけると幸いです。
2.ガラスを割った!さまざまなケース
思わず「ガラスを割ってしまった」というケースは、色々な状況が考えられます。まずはどのようなケースがあるのかを理解し、万が一割ってしまった場合に、冷静に対処できるようにしていきましょう。ガラスが割れた時のあの「パリーン!」という音を聞くと、青ざめてしまう人もいます。ただ、対処方法を知っておけば、冷静に行動することもできるでしょう。 ここから詳しいケース別のシチュエーションを想定して解説していくので、目を通しておいてください。状況さえわかってくれば、対応の仕方もわかってきますからね。
大人が割ってしまうケース
大人の不注意によってガラスを割ってしまうケースというのは、意外と多いです。ガラスがあることに気づかずにぶつかって割ってしまうこともあれば、車で乗りこんで割ってしまうこともあります。大人とは言っても、不注意で割ってしまうケースは、決して少なくありません。 酔ってしまって割ってしまうという方やイライラして割ってしまうという方は、当然ながら故意と判断されてしまいます。大人になってからイタズラで割るということはないと思いますが、万が一そういう人がいた場合は、当然のように器物破損の罪に問われてしまいます。過失であれば一考の余地がありますが、明らかな故意のケースはどうにも対処ができない場合もあるので注意が必要です。
子供が割ってしまうケース
ガラスを割る常習犯と言えば、子供たちです。学校で遊んでいて、休み時間にガラスを割ってしまったり、友達の家でテンションが上がった勢いで間違って割ってしまったりすることもあります。さらには、店でぶつかって割ってしまうこともあれば、おもちゃをぶつけて割ってしまうこともあります。ドラマや映画でも頻繁に使われるケースとしては、野球やサッカーなどの球技をしている際、誤って飛んでいったボールがガラスを割るということも少なくありません。事実こういうケースはとても多いです。 子供たちは善悪の判断が難しいということはもちろん、注意力が散漫になっているということもあって、ガラスを割ってしまうということも多々あります。そのため、子供たちの多くは故意ではないと認められることも多いです。もちろん、バットを握ってガラスを叩き割ったり、喧嘩のイライラをぶつけて割ったり、イタズラで石を投げて割ったりすると故意と認められてしまいます。その場合は、保険などが使えない場合もあるので注意が必要です。
高齢者が割ってしまうケース
近年増加傾向にあるのが、高齢者によるガラスの破損や破壊です。高齢者は身体が不自由な方も多く、歩いている最中によろめいてガラスを割ってしまうこともあります。また、視力などの低下によって距離感を失い、ガラスにぶつかって割ってしまうこともあるでしょう。このように、高齢者の場合は身体機能の低下による原因がとても多いです。もちろん、この場合は過失になるため、責任追及などはありません。 その一方で、近年は高齢者同士の隣人トラブルも増えていて、嫌がらせでガラスを割る人もいます。近所との摩擦が広がり、問題が加速することで孤立し、自暴自棄になってガラスを割るなどの奇行に走る人もいます。この場合は過失としては認められません。責任能力がなかったと判断されるケースもありますが、故意でも過失でも弁業が必要となってくるので注意が必要となるでしょう。
3.ガラスを割ってしまったら
自分自身に限らず、子供や高齢者など、自身が関係している人がガラスを割ってしまうこともあります。その際には、どのように対応すれば良いのかについても考えておくことが必要となります。 ここから実際に弁償が必要なのかどうか、故意なのかどうかなどについて解説します。もしガラスを割ったということであれば、まずは誠心誠意対応していくことが必要です。弁償が不要だと言われたとしても、過失だったとしても割ってしまった事実は変えられません。その後の対応もより重要となります。
・弁償は必要?不要?
ガラスを割った場合、結論から言うと弁償は必要です。そのままにしておくわけにもいかないので、不要となるということはほとんどないです。弁償するからには、当然ですが費用がかかってきますし、責任も出てきます。そこをしっかりと考えて対処していかないといけません。ちなみに、弁償するかどうかは被害を受けた側が決めるので、被害を与えた側はそれに応じるのが通例となっています。
弁償を求められた場合は、基本的に拒否することはできません。もちろん故意だった場合は当然ですし、過失でも当然です。割ってしまった側に拒否する権利はそもそもないと考えておきましょう。ただ、明らかにおかしな示談金を求められた場合などは拒否することも可能です。あくまでも、常識の範囲内で弁償することが必要です。 場合によっては「弁償しなくても良いよ」と言われることがあるかもしれません。それこそ、子供や高齢者の事故によってガラスが割れてしまったら、本人は故意ではなかったと判断できます。しかし、いくら弁償しなくても良いと言われたとしても、原則としては弁償するようにしてください。それがルールですし、マナーと言えるものでしょう。必要か不要かを考えるよりも、どのように対応していくかをしっかり考えていくことが重要です。
・故意なのか過失なのか
ガラスを割ってしまった時、重要な判断材料となるのが故意なのか過失なのかという点です。故意というのは、自分で割ろうと思って割った場合です。過失というのは、自分の意思とは裏腹に割ってしまった場合です。例えば、自分が泥酔していて、知らず知らずのうちに店のガラスを割ってしまったとしても場合は故意となります。逆に、子供たちが遊んでいて、誤ってガラスを割ってしまった場合は過失となります。
この判断に関しては状況証拠などが加味されるものの、被害者と加害者の発言などによっても食い違いなどが出てくることがあります。そこは第三者なども交えて、状況確認することが必要です。 明らかな故意の場合はもちろん、過失であったとしても弁償は必要となってくるので気を付けておきましょう。
また、重過失にも注意が必要となります。明らかにガラスが割れると予測できるにも関わらず対処せずに割ってしまった場合は、重過失となります。この場合は保険が適用できなくなることもあるので、弁償の費用も自己負担となることが多いです。過失なのか故意なのかで保険適用も変わってくるので、そこは十分に状況を整理しておくことが必要です。
4.弁償は保険を活用
ガラスの弁償においては、保険を活用すると安心です。保険に加入しているという方は、適用できる場合もあります。ただ、明らかな故意の場合は保険適用とならないので、そこは気を付けておきたいです。あくまでも保険が適用できるのは、過失だった場合だけです。そこも保険会社に相談することが必要となってくるでしょう。
保険に入っている状態でガラスを割ってしまった場合は、とりあえず保険会社に連絡してみましょう。 ここからはガラスを割った時に使える保険に関して紹介します。保険に加入しておくだけでも安心感が違ってくるし、万が一の時に対処することができます。そこをしっかり理解しておくだけでも、対応が全然違ってくるでしょう。
・火災保険
ガラスが割れた時に使える保険の中でも、自宅のガラスなどで使えるのが火災保険です。火災保険には、ガラスの破損や破壊にも対応していて、特約によって適用できることもあります。子供が遊んでいて割ってしまった場合はもちろん、高齢者の転倒などによって割ってしまった場合も、実は火災保険の特約で対処できることがあるのです。
火災保険はいざという時のためにも、加入しておくと良いです。 火災保険によって適用範囲が違ってくるので、その点だけは気を付けておくようにしましょう。ガラスが割れても「火災保険に入っているから大丈夫」と思っていて、いざ相談してみると「こちらでは対応範囲に含まれていません」となれば、高い修理代を払うことになります。特に小さな子供や高齢者がいる家庭では、ガラスが割れた時にも対処してくれる火災保険に加入しておくと良いかもしれませんね。
・個人賠償責任保険
ガラスの破損や破壊に関しては、個人賠償責任保険でも対処できる場合があります。こちらは任意の保険となっているので、加入していない方も多いでしょう。この個人賠償責任保険というのは、文字通り個人に対して賠償責任が発生した際、それを補うことができる保険です。偶発的や突発的に発生した事故などであれば、損害賠償責任を負いながらも保険で対応することができます。 子供や高齢者がガラスを割ってしまった場合はもちろん、自分自身が割ってしまった時も対応してもらうことができます。もちろん故意で割った場合は全額個人負担となるでしょうが、偶然・突然だった場合は保険で対応してくれることもあります。そちらにも加入しておくと、万が一の時に数万円~数十万円の費用がかかってくることもありません。場合によっては5万円~10万円ほど修理代がかかることもあるので注意してくださいね。
5.保険申請に必要な書類
保険申請をする際には、色々な書類が必要となってきます。保険を適用させるためには、この保険申請が必要となってくるということも、頭に入れておくと良いのではないでしょうか。 必要な書類としては、大まかなもので保険金請求書や事故状況報告書、示談書や承諾書などが必要です。その他にも必要な書類はあって、損害申請書や修理見積書なども必要です。場合によっては割れてしまったガラスの写真や画像も証拠となるので、残しておくと良いでしょう。万が一の時に備えて、領収書と保証書も残しておくと安心です。自宅でガラスを割ってしまった場合には、登記簿謄本などもあると良いです。 すべての書類を用意しておかなくても保険申請はできることが多いですが、確実に保険で対応するためにも準備は万端にしておいた方が良いのではないでしょうか。
6.ガラスの修理業者を活用
ガラスを割ってしまった時に役立つのが、修理の専門業者です。修理に慣れている業者であれば、すぐに対応してもらうことができます。自宅の場合はガラスが割れていると防犯・セキュリティの面でも心配ですし、環境の面でも心配です。また、店や学校、会社であってもすぐに対処してくれる業者を知っておくことは重要です。修理の専門業者であれば、早くて1日でガラスの交換が可能です。 ガラスに関しては、割れた時のことも予測して、より良いものに交換しておくというのも良いでしょう。近年は網入りガラスなど、割れた時にガラス片が飛散しないようにするものもあります。ガラスはいつどこで割れるかもわかりませんので、自宅にも採用する価値はあるでしょう。学校や会社でも、そういうガラスを採用するところは多くなっています。もともとは火災を予防するためのものですが、割れた時の対処としても効果的です。
まとめ
子供や高齢者、自分自身などガラスを割ってしまうことも多々あります。そういう状況になってしまった場合は、冷静に対処していくようにしましょう。 ガラスが割れそうな環境の場合は、よりガラスの交換なども考えておいた方が良いです。割れた時のリスクや危険を回避するという意味でも、ガラスの買い替えも検討してみてくださいね。