ガラスが割れた!ケース別の適切な応急処置とは

自分の不注意や強風などによって窓ガラスが割れることがあります。日本には毎年数多くの台風がやってきており、近年は各地で大きな被害も発生しています。さらに地震の影響で物が倒れてガラスが割れるケースもありますし、窓ガラス以外にも自動車のフロントガラスが割れる場合や自宅にある戸棚などのガラスが割れることもあります。

いずれのケースであってもガラスが割れたまま放置するのはあらゆる意味で危険です。そうは言っても即座に修理業者を呼べないことも多いため、応急処置の方法を誰もが覚えておきたいものです。
そのため、ここでは窓ガラスなどガラス製品が割れた際の応急処置方法や防止策をレクチャーします。基本的な情報さえ覚えておけば、いざというときに慌てずに対処できるはずです。

①自宅や職場のガラスが割れた場合の応急処置方法

家や職場などにある窓ガラスは基本的に頑丈に作られています。そのため、ガラスが割れるとは考えていない人も多いものです。たしかにちょっとやそっとのことでは割れないのですが、日本全国を見渡してみると毎年かなりの数のガラスが割れているものです。
つまり、完全に大丈夫と思って安心していると、ある日突然自分も当事者になることがあるのです。
そのときになってから慌てては遅いので、もしかしたらこうしたケースの当事者になる可能性があると思って日頃から対処方法や応急処置方法を頭の中に入れておきましょう。

1.1自宅や職場のガラスは頑丈であっても割れることがある

自宅やオフィスなどのガラスと言えば窓ガラスです。こうしたガラスは基本的に簡単には割れない頑丈なものとなっています。そのため、相当な力を加えない限りは割れないものです。しかし、ふとした不注意から何かの物を思い切り当ててしまって割れることがあります。ヒビが入るレベルで割れることもありますが、大きく穴が空くような割れ方をしてしまうこともあります。

さらに、内側から割るだけではなく、外側から割ることもあります。たとえば家庭のバルコニーにある物干し竿などを動かしているときに先端部がガラスに当たるなどして割ることがあるのです。そのほかにも外側から割れるケースとしては自然災害が原因の場合もあります。
台風による風の影響程度では割れませんが、風によって何かが舞ってしまった際に窓ガラスを直撃して割れることがあります。最近の台風被害では室内にいてガラスが割れた経験をしている人が多数いますので、こうした割れ方もあるということを覚えておきましょう。

これは職場におけるガラスも同じです。オフィスビルなどの窓ガラスは家庭用以上に頑丈に作られていることが多いものの、それでも当たったものによっては余裕で割れてしまうことがあります。台風以外にも竜巻や地震などの災害によって割れるケースもあるため、基本的には頑丈に作られているものの、不注意や災害によっては割れることもあると覚えておきましょう。
そして、これら割れたガラスはそのまま放置しておくのではなく、きちんと応急処置をおこなうことが大切です。

1.2自宅や職場の窓ガラスが割れた場合の応急処置

家の中には大小様々なサイズの窓ガラスが存在し、オフィスには屋外に面した部分に大きなガラスが存在しています。これらが割れた際、すぐに修理業者が来てくれるケースばかりではなく、業者に依頼しても実際に来てくれるのは数日後というケースもあります。さらに、来てくれたとしても代わりの窓ガラスの発注などに時間がかかるため、完全に修理が終わるまでには時間がかかることも多いものです。
そのため、その日までの雨風を凌ぐため、さらには室内にいる人たちの安全を守るために応急処置を講じることが大切です。

まず、かなり大きな穴が空くような状態で割れてしまっている場合には、その窓全体をカバーする形でシートを張り付けたりすることを考えましょう。また、穴が空いている場所が広がってしまう恐れもあります。今はたとえば直径10センチ程度の穴がある場合、今後修理が終わるまでの間に広がってしまう恐れがあるのです。
どういうことかといえば、ガラスのほかの部分が落ちてきてさらに広がってしまうようなことがあります。こうして穴が広がることもリスクですが、それ以上に怖いのがガラスが落ちてきて室内などに飛び散るケースもあるということです。そのため、たとえばガラスの下半分が割れていて穴が空いているときには、上側も場合によっては割ってしまったほうが安心です。中途半端に残しておくとそこが落ちてきてケガをすることもあるのです。

もしくはシートを裏表全体にかけて周囲をガムテープなどでしっかり止めて、仮にガラスが落ちてきてもケガをしないようにしておきましょう。また、小さなヒビだけの場合や強化ガラスなどの場合にはガラスが落ちてこないレベルの割れ方もあります。このようなケースでは、日々が入った場所をガムテープなどで念入りにとめておきましょう。この際、裏表双方ともテープを張れるなら貼っておきたいものです。
さらに、その上で可能な限り窓ガラスの開閉をおこなわないようにしましょう。被害をそれ以上広げないことも大切ですが、大きなガラスが一部でも割れてしまえば1枚まるごと交換することが普通です。そのため、残りの箇所も業者が修理をおこなう際には捨てるわけですから、やはり多くのケースでは中途半端にガラスを残しておくよりも、その残ったガラスに危険性があるならば自分で意図的に割ってしまうのもひとつの手なのです。

しかし、この作業をおこなう際にけがを負う可能性がありますので、無理におこなわないようにしましょう。あくまでも可能な範囲です。
作業することが危険と判断した場合にはとにかくガラスに刺激を与えないようにしながら、シートで覆っていくようにしましょう。会社や大人のみの世帯であれば問題ないことも多いですが、お子さんがいる家庭などの場合には子供が近づいてしまって大けがをしてしまうこともありますので気を付けておきましょう。

1.3自宅や職場の家具ガラスが割れた場合の応急処置

ガラスと言えば窓ガラスを真っ先に思い浮かべるものですが、それ以外にも室内には様々なガラスが存在しています。そのひとつが家具に使用されているガラスです。特に家庭内には様々な場所にガラスが使用されており、これらが割れてしまうこともあります。落として割る場合や倒して割ってしまう場合などもありますし、何かを当てて割ってしまう場合、転んだ際に当たって割るケースなどもあります。

無論、ガラスに人間が当たって割った場合にはまずは何よりもケガの手当てや病院へ行くことを優先したいものですが、幸いなことにケガなどがなくガラスが割れただけであれば、その応急処置を検討しましょう。たとえば電灯カバーのガラスを割った場合や花瓶などのガラスであれば、その場を掃除して大きなガラスは気を付けて集めて細かい破片などは掃除機で吸ってしっかり片づけましょう。

また、家具に備わっているガラスの場合には割れてすべてが落ちているならば同じように掃除機などで片付けるべきですが、まだ家具のほうにガラスの一部が残っているようなケースやヒビ割れのみで終わっているような場合には別のケアも重要です。一部のガラスが残っている場合には、残ったガラスも外してしまいましょう。それができない場合には周囲に飛び散らないようにした上で、尚且つ下に新聞紙や段ボールなどを敷いた上で金づちなどで割ってしまいましょう。

この際、ガムテープなどを張った上で割ると飛び散らないため、可能な限りこうした処理を施した上で割りましょう。どうしても割るのが難しければ段ボールなどある程度強化のある紙などを張り付けましょう。扉に使用されるガラスなどであれば表側と裏側両方に貼ることで、ガラスが落ちてこないため、とりあえずの安心感は得られます。
また、ガラスが落ちておらずにヒビが入っているだけならばテープなどでとりあえず補強しておき、修理を待ちましょう。とにかく処理する際にケガをしないことが大切ですし、その後にケガをしないように応急処置しておくことを大切にしましょう。

②自動車のガラスが割れた際の応急マニュアル

ガラスは自動車にも使用されています。無論、自動車のガラスは相当な強化ガラスが使用されており、簡単には割れません。しかし、それでも割れてしまうことがあります。無論、交通事故を起こしたり巻き込まれれば割れますが、そのようなケースは例外としておいても、そのほかの事情でフロントガラスなどが割れてしまうこともあるのです。
事故以外で車のガラスが割れることを信じられないと考える人もいますが、日本国内どこの道路を走っていてもこのようなリスクを背負っているため、気を付けておきましょう。そして、その際はどうすればいいのか応急処置の方法を覚えておきましょう。

2.1飛び石で小さなヒビが入ったときの応急処置

自動車のフロントガラスを修理に持ち込むドライバーさんは意外と多いものです。その原因は飛び石のケースが多いです。自動車で国内を走行していて、飛び石など今どきあるのかと思う人もいるのですが、意外と多いものです。それこそ都内の舗装された道路を走っているときに起こることもありますし、高速道路を走っているときも飛び石があるのです。

こればかりは運ですし、確率どうこうの問題ではないのですが、何かしらの事情で道路上に小石が転がっており、それを前を走る車が跳ね飛ばしてしまい、運悪く自分のフロントガラスに当たることもあります。たとえ小さな石であっても高速走行している際に当たってしまうとフロントガラスにヒビが入るようなこともあります。
小さな傷の場合にはそのまま放置しておいてもいいと考えがちですが、じつはこうした小さなヒビがあるだけでも車検が通りません。そのため、そのまま放置しておくのはよくありません。さらに何もせずに放置しておくと当初は小さかったヒビが大きくなっていく可能性もあります。

走行中の振動や車内外の温度差の影響を受けるため、最初は小さなキズがどんどん大きくなる可能性があるのです。大きくなればなるほど修理費用も増していきますし、そもそも運転上の問題もあります。
そのため、飛び石による被害を受けた際には修理業者などに持ち込むことが大切ですが、早期に行けない場合などはテープで補修をしましょう。ただし、セロテープなどで補修しておく人もいますが、セロテープなどでは水を通してしまうことがあります。
ヒビが入った箇所に水が入ってしまうとひび割れを大きくしてしまう可能性もありますので、できれば専用の補修テープか防水テープを活用しましょう。今は飛び石を受けた際に貼れる応急処置用のテープもありますので、こうしたアイテムも活用しましょう。しかし、いずれにしても放置しておくのはやめましょう。

車検に通らないこともありますが、ヒビが大きくなればなるほど修理範囲も大きくなり、費用も高くなります。さらに小さい傷だけならリペアで補修できることも多いのですが、大きくなると窓ガラスの交換ということになって、相当高額な修理費用となることがあります。そのような費用を払うことになるため、早めに応急処置をおこない、早めに業者に持ち込みましょう。
飛び石の被害がフロントガラスだけではなく、ボディにも石が当たって傷がついているケースもあります。こうした傷も放置しておくと錆びなどが発生して修理費用を増大させていきますので、同時に早めに修理してもらいましょう。

2.2大きな石や接触で大きく割れたときの応急処置

 

状況は様々ですが、イタズラなどの被害で大きな石などを当てられ、かなり大きなヒビがフロントガラスやそのほかのガラスに入ってしまうこともあります。このような行為がイタズラであれば本当に許せない行為であり、その際には被害届の提出も必ずおこなうべきですが、加害者がわからない場合には不本意であっても自分の責任で修理をおこなうこととなります。

ヒビが大きい場合、可能な限りはそれ以上の走行を諦め、振動を与えないようにしましょう。振動によってさらにひび割れが大きくなるケースもあります。そのため、できるだけそのままの状態で修理工場に持ち込むことが大切です。また、それが難しいのであれば補修テープで補強した上でできるだけ早く業者に持ち込みましょう。
さらに大きく割れてしまっているような場合には、自力で走行するのを諦めるのもひとつの手です。即座に業者などに依頼してクルマを取りにきてもらうことも検討しましょう。時に気を付けたいのが側面のパワーウィンドウです。ここが大きく割れているときには危険性があることからフルオープンにする人もいます。
その場合、ガラスはドアの内側に収納されるため、乗車している人の危険性は少なくなります。しかし、割れていることを忘れて戻してしまったときにけがをしたり、ガラスが曲がっているためにドアの内側から出てこなくなる可能性もあります。そうなると修理がさらに厄介です。

そのため、状況次第では中途半端に残っているガラスを割ってしまいましょう。ただし、時と場所は選びましょう。いくら自分の自動車とは言ってもガラスを割っている人を周囲の人が見れば事件性を感じることもあります。警察に被害届を出すのであれば、警察官の前でおこなうのもひとつの手です。また、状況によってはそのまま走行すれば違法行為になる可能性がありますので、警察を呼んでその後の対処を聞いてみるのもひとつの手です。
さらに、こうした状況はイタズラだけではなく自然災害で引き起こされることもあります。そのような場合には誰も恨むことはできませんが、同じように自分がけがをせず、尚且つ車検がきちんと通るように早期に修理を依頼しましょう。

③ガラスの種類によって応急処置方法は異なる

ガラスは自動車にも使用されています。無論、自動車のガラスは相当な強化ガラスが使用されており、簡単には割れません。しかし、それでも割れてしまうことがあります。無論、交通事故を起こしたり巻き込まれれば割れますが、そのようなケースは例外としておいても、そのほかの事情でフロントガラスなどが割れてしまうこともあるのです。
事故以外で車のガラスが割れることを信じられないと考える人もいますが、日本国内どこの道路を走っていてもこのようなリスクを背負っているため、気を付けておきましょう。そして、その際はどうすればいいのか応急処置の方法を覚えておきましょう。

3.1飛散防止ガラスの場合

ガラスのタイプのひとつに飛散防止ガラスがあります。強化性はそこまで強くないものの、仮に割れたとしてもひび割れでとどまり、破片が飛び散ったりしないガラスです。ワイヤーがガラスの中に組み込まれたものもありますし、今はこうしたものがない飛散防止ガラスも存在します。
いずれにしても普通のガラスならば割れたあとに破片が飛び散るようなケースでも、ヒビがたくさん入るだけで破片が飛ばないのです。ガラスが割れた際に最も怖いのは破片によってケガすることですが、このタイプならばその心配が少ないのです。

ただし、だからと言って放置していいわけではありません。飛び散らせないためにガラスは自分の中で衝撃を吸収するため、ヒビ割れがかなり広範囲に及ぶこともあります。そのため、テープなどで補修する方法では間に合わないため、この際には全面を覆う形でシートをかけたり、段ボールなどで覆ってしまいましょう。
その上でそこには近づかず、開閉するためのガラス扉なのであればできるだけ開閉しないことが大切です。バルコニーなどに出るための窓でこうした事態が起こった場合、修理が終わるまでは不便ですが、そのガラスを使用しないで、もうひとつ扉があるのであれば、そちらからの出入りを考えましょう。

また、飛散防止ガラスは1度の衝撃には耐えられますが、そのあとまた大きな衝撃を受けるとさすがに耐え切れずにガラス片が飛び散る可能性もあります。そのため、お子さんがいるような家庭ならば飛散防止ガラスだからといって安堵せずに気を配ることを忘れないでください。
ガラスが割れるだけで済めばまだいいほうですが、そのあとに誰かがけがをしてしまっては一大事です。それだけは何がなんでも防ぐという姿勢を貫きましょう。

3.2強化ガラスの場合

強化ガラスと呼ばれるタイプのガラスも存在します。今はこうしたガラスが使用される建物も多く、少々の衝撃では割れません。しかし、些細なヒビや窪みが生じてしまうこともあります。このような形跡を見ると、さすがは強化ガラスだと感心する人もいますが、そこで安堵して終わってはいけません。なぜなら、いくら強化ガラスでもそのあと同じ場所に衝撃を受けるとさすがに割れる恐れがあるからです。
完全な状態で受けた衝撃はしっかり吸収してくれますが、1度衝撃を受けたあとは完全な状態ではなくなります。言ってみれば少々弱った状態です。そのような中で新たな衝撃を受けると1度目のようには受け止められずに、ガラスを割ってしまう可能性もあります。

そのため、少々の窪み程度ならばこのまま使い続けても大丈夫とは思わずに修理に出すなどの行為を考えましょう。同時に補強としてその周囲にダンボールや衝撃吸収用の包装素材などを張るようにしましょう。業者に来てもらって修理をおこなってもらうまでの応急処置ですが、何もないよりはマシです。
また、強化ガラスによっては耐久性に優れているものも多く、1度の衝撃があってもそのまま継続使用できるような強さを誇るものもあります。このようなガラスの場合には継続使用も可能となりますが、そのジャッジをおこなうことがほとんどの人ができません。そのため、いずれにしても1度業者に来てもらい、今後のことは相談しておきましょう。
賃貸物件の場合、自己責任であっても入居時の保険でカバーしてもらえるケースも多いため、必ず管理会社や不動産屋さんなどに相談することも大切です。

3.3普通のガラスの場合

最もポピュラーなガラスである、強化性などがない普通のガラスの場合、そこそこのレベルの衝撃でも割れてしまうことがあります。ヒビ割れで終わることもありますが、そのヒビもかなり深くなっており、いつガラスが割れ落ちてもおかしくないような状態のことが多いです。そのため、このような普通のガラスの場合には、中途半端に割れた状態のまま業者が来るまでの日々を過ごすより、すべて割って落としてしまったほうが安心です。
予期せぬタイミングで衝撃を与えてガラスが落ちてくると、けがをしてしまう可能性もあります。そのようなリスクを背負ったまま数日を過ごすよりは、自分ですべて割ってしまい、破片なども処理してしまったほうがケガをするリスクは軽減されます。

ただし、その作業をおこなう際にけがをしてしまっては意味がありませんから、この際には防刃手袋などを用意して、周囲にも飛び散らないようにしましょう。飛び散らせない方法としては、ガラス全体にテープを張ってしまうのもひとつの手です。ガムテープでもビニールテープでもいいのですが、できるだけ粘着力の強いものを張りましょう。

このようなテープを張ってから割ると、ガラスは割れても落ちてこなかったり、飛び散らないケースが多いものです。つまり、作業の際にけがをするリスクを低減できますし、後始末も手軽なものとなります。そのため、このようなテクニックも駆使してとにかく被害を最小限にとどめるように努力しましょう。

④後片付けや修理方法・注意事項について

ガラスが割れた際には専門業者に修理や交換を依頼することとなりますが、ガラスという素材は人が触れればケガをする恐れがある素材です。
加工された状態であれば問題なくても割れている場合にはその切断面は鋭利な刃物と同じですから、後始末に関しても知識を持っておきたいものです。

4.1散乱したガラスの掃除や処理方法

ガラスが割れた際、ただのヒビ割れであればまだしも、割れたガラスが飛び散ってしまうこともあります。この飛び散ったガラスこそが人間がけがをする原因になりますので、まずはこれをしっかり片づけたいものです。フローリングなどの上で割れたのであれば目視で細かい破片なども確認できますが、絨毯の上などであれば細かい破片に気付かないことも多いです。
そのため、基本的には大きなガラスを指を切らないように気を付けながら片づけたあとは、掃除機を徹底してかけましょう。この際、フローリングなどフラットな場所でも丁寧にかけるべきですが、絨毯や畳などの凹凸がある場所ではより丁寧に作業したいものです。また、ガラスが飛んだ可能性がある範囲はできるだけ広く目をこらしましょう。

想像以上に遠い場所まで飛んでいることもあるからです。さらに近くに家具や衣服があるのであれば、それらもチェックしましょう。衣服は屋外などで振るような形でチェックしてください。さらに、バルコニーやベランダに通じるガラスの場合、室内のことばかりに気を取られて外側に目が向かないこともありますが、バルコニーやベランダにも破片がある可能性があります。
今日明日ではなく、しばらく経過してから何かの拍子にそれを踏んでしまうこともあるわけですから、外側もしっかり後始末しましょう。

そして、ガラスの破片は破れにくい袋を何重にもして、その中に入れて捨てましょう。分別回収の場合、燃えないゴミになるケースが多いのですが、お住まいの市区町村など自治体の分別ルールに沿って捨ててください。
分別回収をおこなっている自治体にお住まいの場合、ガラス瓶などをひとつのジャンルとして資源回収していることもありますが、人によってはここに入れる人もいます。しかし、割れたガラスをここに入れるのはキケンです。そのため、きちんとルールを把握した上で分別しましょう。
また、わかりやすいように表に割れたガラスであることも明記しておきましょう。ゴミ回収をおこなう人がケガをするケースもありますし、同じマンションやアパートに住んでいる方、ご近所の方などが触れてしまってケガをすることもありますので、表記は大切です。

4.2ガラスの修理に対する考え方

ヒビ割れにしても飛び散るような割れ方にしても、基本的にはガラスのトラブルに見舞われた際には業者を頼りましょう。無論、そのサイズによっては補修パーツなども販売されているため、こうしたものを使用して済ませようと考える人もいます。ただし、補修パーツは補修パーツであって、もともとの強化を取り戻せるものではありません。
そのため、今後のことを考えるのであればこうした修理よりも業者に依頼して根本的な修理や交換をおこなってもらったほうがありがたいものです。

さらに、テープでヒビ割れた部分を補修する人もいますが、これも同様です。また、適当なテープで止めていると水分などの影響を受けてテープがはがれることもあります。そのため、しばらくしてから予期せぬ事故などに遭遇してしまう可能性もありますので、やはり基本はプロに任せたいものです。
コスト面で考えれば自分で対応するのがベストですが、安全面や今後のことを考えるのであれば、やはり業者に任せておいたほうがありがたいものです。

4.3応急処置後の取り扱い方や家族への説明

ガラスが割れたあとの応急処置はその状況などによって変わりますが、ガラスと向き合ってとりあえずの応急処置が終わったあとは、その後の取り扱い方や家族への説明も忘れないようにしましょう。ひとり暮らしであればまだしも、家族で住んでいる場合、中にはその場所のガラスが割れていることを知らない家族もいるはずです。
そうなると事故を起こすこともあり、場合によっては大けがに繋がることもあります。そのため、家族に応急処置を施していることを周知しましょう。これはオフィスであっても同様です。そのガラスのある場所に目立つような張り紙をしておくことも大切です。

まとめ

ガラスが割れてしまえば雨風を凌げなくなる可能性もありますので早期に修理をおこなうことが大切ですが、修理業者が到着するまでの間は応急処置をしておかないといけません。テープなどで補修するなどの応急処置がありますが、これらはあくまでも応急処置ですからそれで終わりにしないようにしましょう。状況次第ではありますが、基本的には業者に修理もしくは交換してもらうことが大切です。
また、応急処置をする際や業者到着までの間にケガをすることがないように、様々な場面で気を使いながら作業しましょう。ガラスはお金で交換することができますが、けがをしてしまっては元も子もありません。そのため、この点は特に気を付けたいものです。

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