窓枠やサッシの修理交換や入れ替えの費用相場

家に欠かせないものと言えば数多くありますが、そのひとつが窓です。あまりにも当たり前に存在しすぎていて、それが家を作るひとつの要素であることも忘れてしまうものですが、ここまで馴染んだものだからこそ日常的な使用頻度も高く修理を要することもあります。さらに見た目が気に入らない場合に交換や入れ替え作業をおこなうこともあります。
しかし、窓のサッシの修理や交換と言っても費用相場がわからない人のほうが多いはずです。ここではこれからサッシの修理や交換を検討されている方に向けて、これらの情報をお届けしていきます。

①サッシを入れ替えもしくは修理するケース

窓枠でもあるサッシは家の明るさを確保する観点からも風の入れ替えをおこなうためにも重要な存在です。
しかし、長年に渡って使用すれば壊れることもあるため、修理の必要も生じます。また、入れ替えが必要になることもあります。
こうした事態はどのような場面で起こるのか覚えておきましょう。

1.1サッシを壊してしまって修理

大切に扱っているつもりであっても自分の意図しないところでモノを壊してしまうことはあります。これはサッシでも同様です。
たとえば意図せずにモノを当ててしまってサッシを歪ませてしまったり、目立つキズをつけてしまうこともあります。バルコニーへの物の出し入れをする際にぶつけてしまうような場合です。

また、長年に渡って使用していくとサッシの滑りが悪くなり、力を入れないと動かなくなることもあります。このような場合に無理に力を入れてしまい、それによってサッシを破壊してしまうようなこともあります。
窓のサッシを壊すとなれば自分が大暴れでもしない限りは有り得ないと思っている人が多いでしょうが、このように意図しない破壊も有り得るのです。
そのため、サッシが壊れてしまって修理が必要になることもあると覚えておきましょう。また、傷がついた程度であれば自分さえ我慢すれば良いのですが、歪みが生じた場合には窓が開かなくなるなどの不都合が生じることもあります。

さらに個人宅で自分自身の部屋のサッシを直すだけではなく、賃貸物件のオーナーさんや管理会社が退去者が出ていったあとのリフォーム工事において修理をおこなう場合もあります。このケースではコストに関してはできるだけ安く抑えておきたいと考えるものですが、いずれにしても修理が必要です。
ただし、いくらオーナーであっても壁紙などとは違ってサッシの修理はなかなか経験しないものです。そのため、サッシがどうなった場合に交換するべきか、あくまでも修理にとどめておくべきかの線引きはルールとして持っておきたいものです。

1.2気に入らない見た目のために入れ替え

サッシの入れ替えや交換をおこなう人の中にはサッシそのものは何も問題なくても見た目などが気に入らないということでこうした決断をされる人もいます。サッシはどれも同じようなアルミ製のサッシばかりと考えがちですが、実際には様々なタイプがあります。
特に色に関しては本当に幅広いものが製品化されています。今現在使用しているものが部屋の印象にマッチしていても、自分の趣味には合わないということもあります。特に建売住宅などを購入して住んでいる人の場合、購入時には問題ないと思っていてもしばらく使用したのちにやはり変えたいという気持ちのほうが大きくなって、サッシの交換などをおこなう方も多いのです。

サッシを変えることで窓際の印象は大きく変わりますし、それによって部屋全体の印象も変わります。サッシを変えることはほとんどの人が人生の中で何度も経験するようなものではありません。だからこそ、こうした思いがあっても自分の考えが正しいのかどうかわからないというケースもあるでしょうが、実際世の中にはサッシを見た目が気に食わないという事情から交換している人がたくさんいますので、考えは正しいと思っておきましょう。
そのため、自分のお気に入りのサッシを見つけ出し、変えることを考えていきましょう。

②サッシの交換や入れ替えにおける費用相場

窓枠として知られるサッシの交換を業者に依頼した場合、当然ながらそこにはコストが発生します。
費用はそれぞれの業者ごとに異なりますし、どのようなサッシを選ぶのかによっても変わってきますが、相場は存在します。そのため、どのような金額相場なのかを把握しましょう。

2.1サイズごとに異なる交換費用

サッシは当然ながら窓のサイズによって変わりますが、最も大きなものは掃き出し窓とも呼ばれるものです。これはベランダやバルコニーなどがある場所に設置されていることが多く、足元から頭上までの高さがあります。
一般的なサイズでは高さは180㎝で、横幅も170㎝程度あります。家の中にある窓では特殊なものを省けばこちらのサイズが最も大きなものになります。このサイズのサッシを交換するとなればおよそ50,000円がひとつの相場と言われています。

また、次いで大きなサイズとして知られるのが腰の高さ程度から上にある窓です。こちらの場合には35,000円から40,000円がひとつの相場となっています。
さらに小さいサイズの場合にはトイレや浴室などに使用される小窓タイプがありますが、こちらのサッシ交換の場合には25,000円から35,000円がひとつの相場となっています。
また、サッシ内の窓ガラスによっても費用は変わってきます。一般的なガラスであればこのような金額ですが、特殊加工のガラスなどを使用した場合にはここにプラスされます。

窓の交換となれば相当高額なものを想像する人も多いかもしれませんが、このようなレベルで作業してもらえる工事なので、業者に依頼すべきタイミングを迎えているならば迷うことなく検討しておきたいものです。

2.2作業費用に関する考え方

サッシ交換をおこなう際に業者に作業してもらうため、サッシそのものの金額とは別に作業費用がかかることもあります。言ってみれば技術料のようなものですが、多くの業者ではこの作業費用を価格に含めていますので、それぞれの業者が提示している金額には作業コストも含まれていると認識しておきましょう。
ただし、すべての業者がこのような形をとっているとは言い切れない部分もあります。仮にそのような場合には作業費用として別料金が提示されていますので、その点を確認しましょう。
いずれにしても総額が気になるようであれば、いわゆる工事費も含まれた金額なのかサッシ単体での金額なのかは作業に入ってもらう前の段階で確認しておきたいものです。

③サッシの修理にかかる費用相場

サッシを修理する場合、器用な方であればこれを自分の手でおこなうことができる場合もあります。
シンプルな歪みなどであればこれも可能でしょう。しかし、たいていの修理においてはプロの業者を頼ることとなります。この際、どの程度の費用がかかるのかも予め把握しておきたいものです。

3.1修理のみの場合の費用とは

どの程度の損壊具合なのか、どのような修理依頼なのかによって費用は変わりますが、サッシの修理では20,000円前後でおさまるケースが多いと言われています。相当難解な修理となれば費用も増額されますが、そうなってくると修理をするよりも新しいものを買ったほうがリーズナブルなケースもあります。

そのため、修理をおこなう際には20,000円前後をひとつの上限額に設定しておき、これを超えるか超えないかで対応を決めるのもひとつの手です。また、あくまでもこの金額は目安であり、修理内容によってはもっと少額で終わることも多々あります。

たとえば大きな傷がついたためにそこを直してほしいなどという場合、傷の具合によっては研磨するのみで終わったり、何かしらの素材でカバーすることで傷を隠すといった手法での修理がおこなえることもあります。そのため、このような修理方法の場合には10,000円以下ということも多いですし、数千円で終わることも多いです。
さらに修理期間に関しても修理内容に応じてきますが、業者によってはサッシを持ち帰って修理するのではなく、その場で修理してくれることもあります。やはり、家にサッシがない状態では何かと不安なので、このような対応はありがたいものがあります。さらに持ち帰らなくてはいけない場合でも朝方に持ち出し、夕方には戻してくれるというような業者もあります。
日中のみは我慢しなければなりませんが、その我慢を最低限にしてくれます。仮に数日間の持ち出しが必要な場合、業者によっては代わりのサッシを一時的に貸し出してくれることもありますので、状況に応じて不便が出ないように考えていきましょう。

3.2修理がベストか交換がベストか

サッシを壊すなどした場合、修理したほうが良いのか交換したほうが良いのかの判断を迷うこともあります。この際、重視したいのはコストです。費用をかけずにサッシを元に戻したい場合、修理内容のコストと交換した際のコストを比較してみてください。一般的には新しいものに買い替えるよりも修理したほうが安いという印象がありますが、サッシの場合には修理費用のほうが高額になることもあります。
サッシは長年に渡って使用するものであり、使用開始から数10年が経過してから修理をおこなうこともあります。この際、サッシが既に製造中止になっており、その修理をおこなう際には余計にコストがかかることもあります。

つまり、修理をおこなうよりもこの際サッシを新しいものと入れ替えてしまったほうが安上がりということもあるのです。もちろん、ケースバイケースとなりますが、このような理由もありますのでサッシに関しては必ずしも修理のほうがリーズナブルになるとは言い切れないものです。そのため、修理だけにこだわってコストを高くしてしまうのではなく、交換も視野に入れておきましょう。

④窓は家の雰囲気に大きな影響を与える

家のリフォームを考える際にサッシのことが眼中にない人もいます。
意図して無視しているならまだしも、サッシに気付いていない人もいます。しかし、サッシの印象が変わることで部屋の印象は大きく変わりますので、家のリフォームをおこなう際にはぜひ目を向けておきたい場所でもあるのです。

4.1意外と大切な家の窓

窓と言えば風を取り入れる場所としてどこの家庭にもありますが、当たり前に存在しているからこそその重要性に気付いていない人もいます。しかし、窓は空気を入れ替える以外にも重要な役目を果たしています。それが室内のイメージを作り上げる役割です。
室内環境の印象というものはフローリングや壁紙のカラー、照明などに影響を受けていますが同時に窓も重要な役目を果たしているのです。カーテンを閉めている時間には目には入りませんが、日中はカーテンが開いており、サッシも目に入ります。

このカラーや質感によって部屋全体のテーマも変わってきますし、統一感が生まれることもあります。だからこそ、家のことを考える上でサッシは重要なパーツなのです。もしもこれから家を建てる計画があるのであれば、ほかの場所と同様にサッシにもこだわっておきたいものです。

4.2リフォーム時に家の窓を変えたい

最近はDIYという言葉もあるように家のリフォームは誰もが当たり前におこなっている行為です。特に持ち家の場合には手を加えることができる範囲も幅広いなど自由度も高いために、より本格的なリフォームが可能です。
そして、この際に窓を変える、サッシを変えるという決断をされている方も世の中にはたくさんいます。サッシを変えることでガラリと雰囲気が変わるため、これまでシルバーのアルミサッシだったものを他のカラーのサッシに変更するなどしてリフォームしている人もいます。
さらに、大掛かりなリフォームとなれば窓のサイズそのものを変えようとする人もいますが、この際にはぜひ窓ガラス自体にこだわると同時にサッシにもこだわりをもっておき、各製品を吟味した上で自分が最も気に入るアイテムを選び出しましょう。

4.3色を塗り替える方法もある

窓のサッシに関して入れ替えや交換という手法もありますが、最もお手軽な方法として自ら色を塗り替えるという方法もあります。持ち家であることが前提ですが、サッシに色を塗ってアルミとしての質感を打ち消す人もいるのです。
アルミサッシはどうしても冷たい印象を与えますし、ほかの場所をホワイトカラーなどで統一してもサッシだけは統一できません。しかし、色を塗り替えればそれが実現するのです。
サッシの交換も不要で、お手軽なリフォームになります。もちろん、カラー以外の要素に関してサッシを気に入っていないということであれば交換などを考えなくてはならない話ですが、色合いなどの問題だけであればこうした手軽な方法もあることを覚えておきましょう。

まとめ

窓枠のサッシは家にとって重要な存在ですが、ちょっとした不注意で壊してしまうこともあります。
その際には修理や交換といった行動をとることとなりますが、修理の場合には20,000円程度、交換は高くても50,000円程度がひとつの相場なので、いざというときには専門業者の手に委ねましょう。

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