ガラス屋さんの選び方と失敗しないポイント

多くの住宅が、採光をすることを目的として外壁には窓を設置しています。この窓は多くがガラス製であり、他の部分に比べると脆い性質を持っているものです。また、透明度を保っていることも重要なポイントの一つとなるため、定期的にしっかりとメンテナンスを行っていくこともやはり重要な要素の一つとなっています。
ただ、こういったガラスについて、どのように使うべきであるのかしっかり把握していないという方も多いのではないでしょうか。普段からのメンテナンスももちろん重要なポイントですが、もし何かトラブルが発生してしまった場合、あるいはトラブルの発生が考えられる状態になっている場合については、ガラス屋さんに依頼をする必要があるケースもあります。ここから先では、そんなガラス屋さんの選び方について、どのようなポイントがあるのかを重点的に紹介します。

最初に紹介するのは、ガラスに関する依頼を行う場合「ガラス屋さんとハウスメーカー、どちらを選ぶべきか」というポイントについてです。これに続いて、ガラス屋さんを選ぶ際に「失敗しないガラス屋さんの選び方」についても紹介していきます。そして最後に、「ガラス屋さんに頼る前に、まずは自分でできるメンテナンス」についても紹介します。これらの3つのポイントについて抑えておくことによって、より安心して窓を使用することができるでしょう。

①ガラス業者とハウスメーカー、どちらにするか

ガラス屋さんに修理やその他のトラブルの解決を依頼する場合のポイントとして、最初に紹介するのはガラス屋さんとハウスメーカー、どちらにその依頼を行うべき7日、という点についてです。名前の通りガラス屋さんというのは、ガラスに関することを専門的に取り扱っている業者のことを言います。逆に言うとガラス以外のことについてはプロフェッショナルというわけではなく、広範囲に渡っての依頼を行うことができる相手ではない、ということでもあります。

対照的にハウスメーカーというのは、住宅のプロフェッショナルです。窓ガラスに関して特に優れているというわけではなく、住宅の一部として窓ガラスについても取り扱うことができる、というのがハウスメーカーとなります。それでは、このどちらに依頼するのがよりよい選択となるのでしょうか。この先で「ガラス業者に依頼することによるメリット」と「ハウスメーカーや管理会社に依頼することによるメリット」についてそれぞれ紹介します。それぞれのメリットを知っておくことによって、より効果的に業者の選択を行うことができるでしょう。

1.1ガラス業者に直接依頼することのメリットはこれ

それではまず、ガラスを専門に扱っている業者に対して直接依頼を行う場合にどのようなメリットが得られるのかについて紹介します。このメリットとしてまず考えられるのは、フットワークが軽い業者が多いため、突然の依頼であっても比較的短い時間で、スピーディな対応を期待することができるという点です。また、業者にもよりますが、夜間などでも対応している業者も多く存在しているため、夜にガラスが割れてしまった、というようなトラブルが発生した時に、翌日の朝まで待つ必要がないというのも魅力的なポイントとなります。

また、ガラス専門業者の場合は、料金体系について相見積もりが行われることを前提としている場合が多く見られます。そのため、他の業者との料金比較を行いながら、より安い価格でサービスを受けることができる場所を選択することができるというメリットがあります。
その反面でデメリットとなる部分もあります。ハウスメーカーや管理会社の場合に比べて、それほど規模の大きい業者であることは多くなく、その業者が信頼できる業者であるかどうかを判断する手段が乏しいのがこのデメリットとなります。

1.2ハウスメーカーや管理会社に依頼する時のメリットは?

対して、ハウスメーカーや管理会社に依頼する場合については、どのようなメリットを考えることができるのでしょうか。まず、これらの会社というのはガラスの専門業者に比べるとやはり大規模な業者であることが多いため、在庫量などを豊富に抱えている事が多いというメリットがあります。一般的な薄いガラスであるフロートガラスであれば加工も簡単であるためガラス業者であってもすぐに用意することができる場合が多いですが、これが強化ガラスやペアガラスとなると、すぐに用意できる可能性はやはりハウスメーカーの場合に比べると低くなります。

また、全体として大きな企業であることが多い関係上、対応に信頼がおけるというのもメリットの一つです。設置時になにかトラブルがあった場合でも、瑕疵保証が万全であることが多いため、再度修理の依頼を行うことができるケースが多いです。
ただし、時間外については対応していない可能性が高いことや、どうしても費用についてはガラス業者に比べると高くなりがちである点については、デメリットと言える部分でしょう。

②失敗しないためのガラス屋さんの選び方

それでは、実際にガラス業者に修理やトラブルの解決を依頼しようとする場合、どのようなことに注意するべきなのでしょうか。ガラス業者はその数が多く、地域にもよりますが何箇所ものガラス業者に依頼できる可能性があります。そのような場合、その中からどこに依頼するのかを選択する必要があります。この先では「ガラス業者の選び方」「料金の見積もりを複数に」「施工箇所に近い業者を選ぶ」「土日祝日に依頼したい場合」「作業時は直接確認を」「一般的な業者の相場」というポイントに付いてそれぞれ紹介します。

2.1ガラス屋さんにはさほど違いはない?口コミで選ぶ

それではまず、ガラス業者を選択する場合の方法として、口コミを頼る方法を紹介します。昨今では幸いにしてインターネットが発達していることによって、かなり幅広い業者についての情報が口コミとして閲覧できるようになっています。ただ、インターネット上で閲覧することができる口コミというのは、玉石混交であり、同時に誰が書き込んだものかを特定することができないものです。そのため、この口コミを見る場合に注意しておきたいのは、極端に良し悪しどちらかに寄っているような口コミが見られる業者については、多少警戒して考える方が良いでしょう。良い口コミばかりというのも、かえって信憑性が低いものとなってしまいます。
口コミについては、良かった場合にせよ悪かった場合にせよ、極端な場合に書き込みが行われる場合が多いものです。そのため、それらの内容について全てが一般的な施工の際に発生するものであると考えるべきではありません。

2.2料金見積もりは複数に依頼しよう!

ガラス業者に依頼する場合、ぜひ行いたい方法の一つであるのが、相見積もりというものです。この相見積もりというのは、簡単に言うと複数の業者に対して見積もりを依頼し、それぞれの見積り金額を比較することによって依頼先となる業者を選択する方法のことを言います。この相見積もりを使用することができるのは、比較的多くのガラス業者が相見積もりを使用することを前提としているために、見積もり費用を安く、あるいは無料に設定していることが多いためです。

そのため、見積もりだけを依頼したという場合についても問題がなく、多くの業者を検討することによって選択することができます。ただし、この見積もりについては仮見積もりである場合も多く、実際の作業を行う場合には見積り金額から多少離れた金額となる可能性もあります。そのため、極端に相場よりも安い価格や高い価格を見積りとして出してきた業者については、少し避ける方が良いかもしれません。

2.3施工箇所に近い業者を選ぼう

ガラス業者への依頼の際にチェックしておきたいポイントの一つとして、その業者の事業所が施工を行って欲しい住宅や施設からそれほど遠くない場所にあるかどうかです。事業所が近くにあることに寄って得られるメリットは大きく、まずは迅速な対応を期待することができる点をあげられます。窓ガラスは防寒や防犯の都合上、問題が発生した時にそのままの状態にしておくことはできないことが多く、出来るだけ早く対応して欲しいと言うように考える事が多いでしょう。
また、遠方の業者を利用する場合、別途出張費用が発生するようなケースもあります。そのような費用を節約するという意味でも、近場の業者に依頼することによるメリットがあります。

2.4大規模業者は土日祝日も対応するケースあり

また、仕事の関係などによって、対応を依頼することができる曜日が限られているという方も多いのではないでしょうか。特に平日の昼ということになるとなかなか自宅にいることができず、依頼を行う事ができないというケースもあるでしょう。このような場合についてメリットとなるのが、土日祝日や夜間に対応することができる業者を選ぶことです。
このような業者を利用することによって、より早く対応を行うことができるようになります。特に個人経営の事業者等の場合に於いてはフットワークが軽い事が多く、特別に対応を期待することができるようなこともあります。また、逆に大規模な業者の場合でも対応できるケースもあるため、個別の対応時間帯や曜日などを確認した上で考えるのが良いでしょう。

2.5作業開始、作業中は必ずそばで確認を

依頼する業者を選んで依頼を行ったら、その日時には必ず自宅にいて業者に対応できるようにしておきましょう。作業を開始する時と、その作業中についてはできるだけ近くにいて、その作業内容を確認しておくようにすることが重要です。
了承を得ること無く勝手に作業を始めるような業者については料金面においても見積もりと違った金額になるケースも多いため、チェックしておくべきです。また、作業中になにか疑問点があった場合、それをその場で確認することができるという点でも同席しておくことが重要になります。ガラスのメーカーや国産のものであるかどうか、などについてもこの場で確認を行うことができるでしょう。

2.6押さえておきたい一般相場

ガラス業者への依頼を行う場合、事前に抑えておきたいポイントであるのが、一般的なガラス修理や交換における相場がどの程度であるのか、ということです。この相場について知っていなければ、見積もりを依頼した時にそれが適切な価格であるのか、あるいはそうではないのか、ということが判断できません。

基本的にガラスの修理費用というのは、いくつかの費用が合算されることによって算出されます。例えばガラスの交換である場合、交換先となるガラスの価格がまずベースとなり、これに工事費用と、交通費、そして場合によっては特殊費用が加算されることによって全体の金額となります。交換先となるガラスの費用については種類によって様々で、フロートガラスであれば比較的安価であることが多いですが、強化ガラスなどになると価格は高くなりがちです。
工事費用については業者によってかなり違いがあり、交通費については事業所から施工場所への移動距離に応じて増減することになります。全体の価格としては、一般的な窓ガラスであれば1万5千円前後から2万5千円前後であることが多いでしょう。

③ガラス屋さんに頼る前にできる日頃のお手入れ・メンテナンス

ここまで、ガラス業者を利用する場合のポイントについて多くのことを紹介してきました。しかし、できることならガラス業者を利用するのではなく、普段から自分でできることはしておいたほうが良いこともあります。それでは、ガラス業者を利用する前に自分でできるメンテナンスやお手入れとしてはどのようなものがあるのでしょうか。

ガラスの種類によっても適切なお手入れの方法というのは違っているのですが、ガラスに対してクリーナーを直接使用すると、変色を起こしてしまう可能性があります。できるだけ布に染み込ませるなどして、直接薬液を吹きかけるのではない方法で拭き掃除をするようにしましょう。
その後、水汚れを残さないために乾拭きをするようにするのが重要です。また、窓ガラスではなく照明器具等に使用されているガラスに関しては、感電や故障を防ぐために、必ず電源を落とした上で作業を行うようにしましょう。作業者と、器具の両方の安全のために重要です。

3.1ガラス掃除で劣化の早期発見

ガラスを普段から掃除しておくことには、きれいに保つ以外にも意味があります。特に重要なポイントであるのが、普段から掃除を行って点検をしておくことによって、ガラスに発生しているヒビ割れや劣化などを早めに発見することができるという点です。
基本的にガラスの強度というのは、割れ目などがなく健康な状態であることによって維持されています。小さなヒビであっても、それがガラス全体に与える影響は大きく、場合によっては簡単な衝撃で割れてしまう状態になっている可能性もあります。日常的なメンテナンスはこういった問題点を早めに発見し、問題が大きくなる前に解決することができるという点です。

まとめ

それでは最後に、ガラス業者を選ぶ場合のポイントについてまとめを紹介します。ガラス業者を選ぶ時には、まずハウスメーカーと比較して、どちらを利用する方がメリットが大きいのかを確認するようにしましょう。その上で、適切なガラス業者を選択するためにいくつかのポイントを確認し、それぞれを比較することが重要になります。
また、問題が小さい内にガラス業者に依頼をしたほうが費用面でも安く済む事が多いため、普段から清掃や点検を行い、小さな問題の内に解決を依頼できるようにしておきましょう。

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