ガラス製のパーテーションのメリットとデメリットを把握しよう

ガラスという素材は今の世の中において幅広い施設や場所、物などに使用されている貴重な存在です。もちろん、耐久性に問題があり、ほかの素材に比較すれば割れやすいという性質を持っているのも事実です。
しかし、一方では加工しやすいという特徴を持っており、あらゆる形への加工も自由自在となっています。だからこそ、幅白い場所やモノに重宝される素材として重宝されているのです。
そして、このガラスは住宅やオフィスなど様々な施設や建物においてパーテーションとして使用されることも今では多くなっています。そのため、これから自宅の設計やリフォーム、オフィスの設計やレイアウト変更などを検討している方々は、家や会社の中にガラス製のパーテーションを導入することを検討してみましょう。
なぜならガラス製のパーテーションにはメリットが豊富だからです。つまり、ガラス製のパーテーションを自宅やオフィスの内装に取り入れる価値は高いと言えるわけです。
もちろん、割れやすいなどのデメリットも存在しているのは紛れもない事実ですが、そこも含めて理解した上で向き合っていけば、ガラス製のパーテーションは長年にわたって重宝する設備になるはずです。
ここではガラス製のパーテーションのメリットもデメリットも隠すところなく赤裸々に紹介していきますので、その上で自宅や会社の内装やレイアウトに採用するかどうかを検討してみてください。

 

①ガラス製のパーテーションに存在する独自のメリットとは?

ガラス製のパーテーションは住宅やオフィス、さらには店舗やホテルなど幅広い場所や施設で使用されています。ひと口にガラス製のパーテーションと言ってもその種類やサイズなどは様々なものがありますが、それぞれのタイプのパーテーションが多くの場所で愛用されており、尚且つ重宝するアイテムとなっています。
これだけ多くの場所で使用されている理由は、やはりガラス製のパーテーションには確固たるメリットがたくさんあるからです。
まずは、どのようなメリットが存在しているのか、ガラス製のパーテーションの魅力を把握していきましょう。

1.1光を得ながらプライバシーを確保可能というスゴさ

パーテーションとは間仕切りのことです。目隠しの意味合いで設けられることも多い簡易的な壁という考え方もされます。この壁を木材や鉄材、色のあるプラスチックなどで準備して間仕切りとして使用することは可能ですし、実際に数多くあるパーテーションの中にはこのようなタイプのものもあります。
しかし、こうしたパーテーションの場合には素材の特性から考えて当然ですが、光を通しません。パーテーションに光が当たればその向こう側は影になるのです。
パーテーションを置くことによって太陽光や電灯の明かりなどをシャットアウトしてしまい、結果としてパーテーションの向こう側は明かりを得られないスペースになってしまうのです。その点、ガラス製のパーテーションはあくまでも原材料がガラスです。
これもご存知のようにガラスならば光を向こう側に通すことが可能です。そのため、パーテーションが設置してあっても向こう側が影になるようなことはないのです。壁を設けながらも光が通るというありがたい存在だからこそ、ここまで重宝されており、尚且つこれがガラス製のパーテーションの最大のメリットとも言えます。
また、数多くあるガラス製のパーテーションの中には完全に無色透明のタイプもありますが、曇りガラスのように向こう側が見えにくくなっているガラスを使用したパーテーションも存在しますので、プライバシーを確保しながらも明かりを通すことができるという、ほかの壁には不可能な行為が可能になる点も最大のメリットと言えるはずです。

1.2すりガラスなら人の有無を即座に察知可能

明かりを通すことが可能なガラス製のパーテーションですが、すりガラスのようなパーテーションならばガラスの向こう側はハッキリ見えません。そのため、プライバシーを確保したい場所などに使用する際に適しています。自宅やホテルなどでもお風呂場や洗面所などに使用されることが多くなっています。
しかし、こうしてきちんとプライバシーを確保できる一方で明かりは通しますので、ガラスの向こうに人がいるかいないかという気配は感じることができます。むしろ、影のような形でガラスの向こう側を見ることが可能なので、見えないもののやや見えるという状況を作り出すことができるのです。
完全に透明のガラスの場合にはプライバシーを確保できませんが、ややすりガラスになっていることによってプライバシーを確保しながら、完全には遮断しないという特性が生まれるわけです。このような役割を果たしてくれる素材となると、ほかにはなかなか見つけにくいものなので、多くの場所でガラス製のパーテーションは重宝される存在となっているわけです。

1.3向こう側を透過するために圧迫感が生まれない

空間に壁を作るとそこに新たな空間を作ることができますが、壁があることによって圧迫感が生まれることになります。しかし、ガラス製のパーテーションはガラスの向こう側を透過させることができます。そのため、狭さを感じないのです。たとえばオフィスに会議室や役員室などを一部に設けたい場合、そこに向こうが見えないパーテーションを備え付けた場合、圧迫感がありますし、オフィス全体が狭く感じてしまうことが多いものです。
しかしながら、ガラスのパーテーションであればこのようなことを感じることはありません。無論、完全透明のパーテーションの場合、オフィス側からも会議室が見えてしまうため、会議の内容などによってはそれが不都合になるケースもあります。しかし、こうした場合でも内側にブラインドやカーテンを備え付けておくことで解決します。
さらに、そもそも選んだガラスの種類によっては透明とすりガラスを切り替えられるタイプを選んでおくこともできますので、このような選択をすればすべてが解決します。はじめて見る人は魔法のように感じるかもしれませんが、壁のスイッチやリモコンなどで操作することによってそれまで透明なガラスだったパーテーションが一瞬にして曇りガラスになったり、真っ白い壁になるのです。
こうした技術が用いられているパーテーションもたくさんありますので、普段は圧迫感を生み出さないように配慮したいものの、場合によってはお互いが見えない完全な壁にしたいと考えているケースでもありがたいパーテーションとなっています。
そのほか、喫煙所や給湯室などとても狭い空間を壁で囲いたい場合もそこに普通の壁をつけるとどうしても中が狭く感じてしまいますが、透明ガラスのパーテーションならば向こう側が見えるために圧迫感がないのです。そのため、このような場所においてもガラス製のパーテーションはありがたい存在になるわけです。

1.4移動式パーテーションは重さのおかげで自立性が高い

ガラス製のパーテーションには壁として完全に固定して設置するタイプもありますが、移動が可能な間仕切りとしてのパーテーションもあります。会社においてこのようなタイプのパーテーションは多様されていますが、たとえば会議室や打ち合わせスペースに使用されることが多いです。
そのときの会議や打ち合わせの内容によって参加人数は異なりますので、パーテーションを移動することでスペースを広げたり、狭くしたりできるのです。この際、様々な素材のパーテーションが今の世の中には存在しますが、そのような中でもガラス製のパーテーションは愛用されることが多くなっています。
移動させる場合には割れるリスクがあるガラスは最適ではないと考えてしまう人もいますが、ガラスはほかの素材と比較して重さがあります。
そのため、移動式のパーテーションにガラス素材を用いることによって安定性が生まれると言われています。パーテーションは細長い設備になりますので軽い素材の場合にはどうしても左右に揺れてしまい、安定しないことも多いものです。結果として転倒させる可能性もあります。
しかし、重さのあるガラス製ならば安定してくれるため、このようなリスクが軽減されると言われています。もちろん、重さだけで言えばアルミフレームなど様々な素材のパーテーションもありますが、このような素材の場合には明かりを通さないためにその場所は暗くなってしまう恐れがあります。そのため、何かの話し合いをおこなう場に置くには不適切になってしまうこともあります。
さらに明かりを遮断するものが室内に多い場合にはそれだけ人工的な明かりを設置しないといけません。そうなると経済的にも大きな負担が生まれることとなります。つまり、自然の明かりを効率よく使用することができるのがガラス製のパーテーションなので、企業など経費を少しでも節約したい場所では重宝される代物となっているわけです。

 

②ガラス製のパーテーションのデメリットとは?

オフィスや家庭、さらにはホテルの客室など幅広い場所において使用され、重宝される存在となっているのがガラス製のパーテーションです。様々なメリットがあるからこそ、多様されるアイテムとなっているのですが、やはりガラス製であるが故にこのタイプのパーテーションには独自のデメリットも存在しているのです。
これからガラス製のパーテーションの使用を検討しているのであれば、今後のためにその点を把握しておきましょう。
もちろん、デメリットを超えるだけのメリットがあるとも言えますが、その点をどう考えるかは個人や会社それぞれの考え方によって異なります。だからこそ、メリットだけではなくデメリットも把握した上で検討していきましょう。

2.1うっかり割るとケガのリスクがある

ガラス製のパーテーションに存在する代表的なデメリットのひとつが割れることです。これはパーテーションだからというよりも素材がガラスのためです。ガラス製品共通のデメリットですから、パーテーションであっても同じようにデメリットとして挙がります。鋼鉄製や特殊プラスチック製などであれば簡単には割れません。たとえば誰かが思い切り激突するようなことがあっても割れないことのほうが多いものです。
しかし、ガラスのパーテーションに関しては残念ながら割れてしまうことがあります。強化ガラス製のパーテーションなどもあるため、割れにくいのは確かですが、そのほかの素材と比較した場合には割れてしまうケースもあるのです。また、パーテーションは固定型以外に移動式のものもありますが、このような場合にも同様です。
ほかの素材であればたとえ転倒させたとしても必ずしも割れるとは限りません。しかし、ガラス製のパーテーションならば割れてしまうことがあります。地震などの揺れで割れてしまうケースもあります。
そのため、これらのデメリットは把握しておきたいものです。ただし、強化ガラス仕様のパーテーションや飛散防止用のパーテーションなどもあります。さらに転倒防止装置を取り付けるような工夫は可能ですから、言ってみれば乗り越えることのできるデメリットとも表現できるわけです。
また、固定式のパーテーションを自然災害などを除いて割るという事態もレアケースではあります。自宅ならまだしも会社内などでガラス製のパーテーションが割れるほどの激突をするという事態がなかなか想定しにくいためです。だからこそ、基本的には安心して愛用できる設備ともいわれているのです。

2.2重さがあるために日常的な移動パーテーションには不向き

移動式のガラス製パーテーションもありますが、まれに移動するのであれば問題ありませんが、毎日何度も移動するようなパーテーションとなれば重さがネックになることもあります。打ち合わせスペースなどで常設させておき、時折移動させるだけならそのときに手が空いている社員が動かせばいいわけですが、これを毎日何度もとなると向いていないアイテムと言えます。
このようなシーンで活用することを考えているならば、軽い素材でできたパーテーションを選びたいものです。また、何度も移動させるということは、それだけ転倒させてしまうリスクも多くなります。
そのため、ガラスを割ってしまうリスクが増えますので、このようなシーンではやはりガラス以外のパーテーションを選びたいものです。明かりを得たいと考えている場合には透明プラスチックやアクリルなどを活用しましょう。ただし、ガラスと比較して透明度が低くなる可能性もあるため、見た目の面で難があるのも事実です。そのため、実用性と見栄えを比較して最適なものをセレクトしましょう。

 

③自宅でガラス製パーテーションを設置したい場所とは

オフィスやホテルなどでガラス製パーテーションが多様されていますが、これは一般家庭においても同じです。特にデザイナーズマンションなどデザイン性の高いオシャレな家などでは水回りのプライバシー確保のための壁として使用されることが増えています。
そのほか、自らの意思で追加設置するようなケースも増えています。そのため、ガラス製パーテーションの一般家庭での使用例についても覚えておきたいものです。

3.1洗面台やお風呂場などのプライベート空間

自宅におけるガラス製パーテーションの使用例のひとつとして洗面所やお風呂場など、家の中でも特にプライベート感が強い場所を覆い隠す目的で使用されることが多いです。家の中は基本的にその家に住む人のみが生活する空間となっていますが、それでもやはり第三者が訪問することもあります。
親や兄弟、知り合いや友人、恋人などの存在です。これらの人々の中でも近親者はまだしも知り合いや友人ともなると、さすがに覆い隠しておきたい場所もあるはずです。このような際に使用されることが多いのがガラス製パーテーションなのです。さらに、洗面台において自分自身のフェイスケアやオーラルケアなどをおこなっている姿をたとえ同居家族であっても見られたくないという人がいます。
そもそもの設計で洗面所が個室になっているような場合には何も問題ありませんが、そうでない場合には横に曇りガラス製パーテーションを設けて隠しているのです。何もガラスでなくても隠せますが、やはり明るさが足りなくなったり、狭い空間といった印象を生み出しますので、おのずと明るさを通り抜けさせることができるガラスが多様されているのです。
そのほかにもお風呂場にガラスパーテーションを使用することが増えています。ホテルなどでよくみられる仕様ですが、これが一般家庭でもおこなわれるようになっています。
狭さを防ぐ意味で使用されることが多いですし、タイルなどの場合にはカビなどの問題が生じるものの、ガラスならばいつでも洗いやすいためにこうした汚れを生み出しにくいという特徴もあります。そのため、長く同じ素材を使用していけるという経済的な考え方から大家さんなどが賃貸物件のお風呂場をガラス張りにしているケースもあるのです。

3.2部屋同士の壁や仕切りを透明ガラスパーテーションで統一

ガラスパーテーションはそこに壁があって音などを遮断できる一方で、透過するために狭さを感じにくいという特徴があります。そのため、限られた居住スペースを少しでも広く魅せるようにと、部屋の壁にガラスパーテーションを使用している家もあります。たとえばリビングと洋室の間仕切りなどを設ける際に普通の壁を作ってしまえばそれぞれ狭く感じるものです。
しかし、そこに使用する素材がガラスであればひとつの大きな部屋といった印象なので狭さを感じません。海外とは違ってひとつひとつの家の広さは限られてしまっている日本だからこそ、このようなガラスパーテーションは多様される現実があるのです。
さらに言えば、ガラスパーテーションを壁の代わりに使用することによってオシャレな室内空間を演出することができるため、そのような意味合いからもガラス製のパーテーションは多くの家で壁の代わりになっているわけです。
そのため、これから家作りをおこなう方はこうした形で壁を作ることを考えておきたいものですし、マンションなどの賃貸物件を探したいのであれば、このような物件を探すこともひとつの選択肢として考えておきたいものです。

 

④オフィスでガラスのパーテーションを使いたい場所

パーテーションは様々な使い道がありますが、その素材にガラスを使用した場合には特に使い勝手は広がります。
そのため、世の中でどのような形でガラス製のパーテーションが活用されているのかを把握し、そこからヒントを得ましょう。自分の家や自社のレイアウト変更や模様替えをおこなう際に役立つ情報となるはずです。

4.1オフィスの打ち合わせスペースや会議室の壁に

馴染んでいるからこそ普段の生活の中では気づきにくいものですが、幅広い場所に使用されているのがガラス製パーテーションです。ビジネスシーンにおいても多用され、多くの企業において会議室などにガラス製パーテーションが採用されていることが多いです。
会議室を壁で囲ってしまうのではなく、四方もしくは三方をガラス製パーテーションで囲って開放的な会議スペースにしている会社も多いのです。閉じこもった空間だからこそできる話し合いもありますが、やはり明かりの入る場所で会議をしたほうが捗る場合も多いものです。
さらに会議室の外側から見ても社員それぞれのいる部屋が明らかになる上、そのフロアが広く見えるなどのメリットもあると言われています。そのため、企業においてレイアウト変更をおこなう際にはガラス製パーテーションの活用も考えておきましょう。本格的な壁の施工などに比べれば簡易的な工事で対応できる場合もあり、その際にはコストも安く済みますので、あらたに部屋を設けないといけない場合などにも適用可能です。

4.2お客さん用のスペースと区分けするために使用

企業では社員が作業する場所と応接スペースを分けている場合が多いです。フロアを大きくとることができる余裕があるのであれば、階でこれを分けることも可能です。しかし、多くの企業はコスト面など現実的な問題からこうした棲み分けが厳しいものです。そのため、これをガラス製パーテーションで解決している会社は多いものです。
部外者が会社内の心臓部に入り込むことを避けるために完全に目隠しするのは簡単ですが、そうは言ってもオープンなイメージの会社でありたいなどと考える場合には、顧客が訪れた際に対応するスペースと従業員用のスペースをガラス製パーテーションで分けているケースが多いのです。
また場合によっては目隠しができるようにブラインドを用意しているような会社もありますが、ワンフロアをいくつかの別部屋に分けたい場合には特にガラス製パーテーションがその能力を発揮すると言われています。

4.3休憩室や喫煙所などの狭い空間を圧迫しないために活用

会社には喫煙所などの狭いスペースを設けないといけない場合も多いのですが、こうした狭小スペースにこそガラス製パーテーションを使用している会社は多数あります。
ただでさえ狭いスペースに壁を作ってしまえば、中にいると本当に大きな圧迫感を抱いてしまい、気持ちが落ち着かないという場合もあります。しかし、外側が見えるガラス製パーテーションであればそのような心理にはなりません。これは喫煙所だけではなく給湯室や休憩室などでも同じです。
そのため、狭い部屋を作る際にはできるだけ心理的な余裕を生み出せるようにガラス製パーテーションを有効活用してみましょう。

 

⑤ガラスパーテーションの種類とは

多種多様な利用方法があり、実際に多くの場所で様々な用途で使用されるのがガラス製のパーテーションです。しかし、これだけ様々な場面で使用されるのはガラス製のパーテーションと言ってもそこに様々な種類があるからです。
そのため、これからガラス製のパーテーションを活用したいと考えているのであれば、どのような種類のガラスパーテーションが存在しているのかを把握した上で、用途に応じて適切なタイプをセレクトしましょう。

5.1完全に透明なガラスパーテーション

ガラス製パーテーションの中でも最も多様されているタイプと言えるのが完全透明のパーテーションです。パーテーションをガラスにする目的の多くが圧迫感や狭さを排除することです。壁や仕切りとしての機能はほしいものの、圧迫感を生み出したくないと考えている家庭やオフィスに多様されているのです。ガラス製の上に無色透明なので、そこに壁としての機能を有しながらもガラスの向こう側は見えるわけです。
たとえ狭い空間に2つの部屋を造ろうとした場合でも、圧迫感なくそれを現実にしてくれるのがガラス製パーテーションというわけです。実際、巨大なオフィスを構えるような会社よりも中小タイプのオフィスを構える会社などに多用されています。また、責任者がそれぞれの仕事を見渡したい場合などにも導入される事例が多いです。
家庭においてはお風呂場において使用されることが多くなっています。お風呂場が透明ということに戸惑う方もいますが、ひとり暮らしや夫婦のみの世帯などが住むような家に多いです。
また、すぐに違和感がなくなると言われていますし、掃除もしやすいなどの特徴があるために、お風呂場の壁はガラス製に限ると考えるような方もいます。また、巨大な企業においても完全透明のパーテーションが重宝されるケースもあります。たとえば大きな会社では会議室がズラリと並んでいるフロアもありますが、ここに普通の壁を作ってしまうとそのフロアが暗い印象になってしまったり、無機質な空間になってしまいます。
そのため、こうした壁すべてを透明にしていることも多いのです。このように透明のパーテーションは多様されており、ガラス製パーテーションの中でもかなり多くの場所で重宝されているアイテムと言えます。

5.2半透明などすりガラス方式のパーテーション

パーテーションは明かりを通す機能を有していますが、この特性を生かしつつも外部から中が見えないようにしたい場合に重宝されるタイプが半透明の曇りガラスなどを使用したガラスパーテーションです。完全透明の場合には中にいる人間の姿などがすべて見えてしまうため、それでは困るという場所に利用されることが多いのです。
会社においては打ち合わせスペースにこのような半透明のガラス製パーテーションを愛用しているケースも多いです。ホワイトボードに記入した内容を見られたくないなどの場合にはこのタイプを選んでおきたいものです。ただし、すべてのガラスを半透明や曇りガラスにしてしまうと、それはそれで壁と同じように暗い印象になってしまう恐れもありますので、人の目線の高さのみを曇りガラスにして、その上下に関しては完全透明にするなど、双方のガラスをうまく組み合わせたガラス製パーテーションを使用していることもあります。
また、応接スペースなど明かりを得たいものの、完全プライベート空間としたい場合などにも、半透明タイプのガラス製パーテーションは愛用されています。これは自宅においても同じで洗面台がリビングの一部に設けられているようなケースで曇りガラスのあるガラス製パーテーションが使用されていることがあります。
また、お風呂場には透明なガラスが使用されるケースも多いですが同時に曇りガラスのこともあります。この選び方は居住者の考え方や家を造るオーナーの考え方などによりますが、それぞれの場面において適切なものが選ばれているのです。

5.3オンオフで透明と半透明が切り替えられるタイプ

ガラス製パーテーションには完全透明なものと半透明のものがあり、それぞれにメリットがあります。完全透明のものは明かりをたくさん取り入れたり、視野が広がることがメリットですが、プライバシーが守られないデメリットがあります。そのために、半透明のガラス製パーテーションがあり、この対極に位置するアイテムとして重宝されているのですが、じつは双方のいいところ取りをしているガラス製パーテーションもあります。
それがオンオフのスイッチの切り替えなどによって透明と半透明に切り替えられるタイプです。操作方法はそれぞれ異なっていますが、スイッチひとつでピッと操作すればそれまで完全に無色透明だったものが半透明になるというものです。
これはガラスに電流を流すことによってできている仕組みなのですが、プライバシーを守りたい場面とそうではない場面がそれぞれある場所には最適なアイテムになるはずです。それぞれのガラス製パーテーションのメリット部分のみを得たいと考えているような方にとってはぜひ目を向けておきたい存在なのです。

5.4基本は透明だがブラインドなどと組み合わせて使用

普段は完全透明にしたいものの時と場合によって曇りガラスにしたいと考えるケースもあります。この場合にはオンオフで切り替えられるタイプのガラス製パーテーションがありがたいものですが、価格面で言えば少々高額になるものです。
そのため、コストをおさえてこのような機能を得たいと考える場合には透明のガラス製パーテーションを使用しつつ、時と場合に応じてブラインドを使用するケースもあります。たとえば会議室に完全透明のガラス製パーテーションを使用して狭さを感じにくくしたいという場合でも、会議の参加メンバーや内容によってはオフィスにいる社員にその姿を見られたくないという場合もあります。
このような際に内側にあらかじめ備えておいたブラインドを使用して目隠しをおこなうのです。要らなくなればすぐにまたオープンにすればいいだけですから、低コストでプライバシーを確保することも可能なのです。そのため、ガラス製パーテーション自体のタイプではありませんが、それぞれのタイプを吟味する中でこのような方法の取り付け方もあることを覚えておきましょう。

 

⑥ガラス製のパーテーションの導入方法

様々なメリットがあるガラス製パーテーションですが、これからこのガラス製パーテーションを自宅や自社に導入したいと考えている人もいるはずです。しかし、ガラス製パーテーションをどこに依頼すれば工事してもらえるのかがわからない人も多いはずです。たしかにこれらの工事は家具屋さんに依頼するのは大きすぎるものですし、工事業者に依頼するにはシンプルな工事とも言えます。
だからこそ、どこに相談すればいいのかさえわからないものですが、すでに多くの住宅やオフィスにガラス製パーテーションが採用されているということは、それぞれの家庭や企業が個別に依頼して業者に備え付けてもらっているわけです。そのため、ここではその答えを提示していきます。

6.1工務店やオフィス工事会社に依頼

ガラス製パーテーションの設置作業や設置に向けた相談をおこないたい場合、その相談相手のひとつとなるのが各種工務店です。いわゆる家作りや内装工事のプロですが、これらの業者は家を建てる際に最初からガラス製パーテーションを導入するケースもあります。
その一方で、家のリフォーム工事なども手掛ける工務店やリフォーム会社であれば、すでに居住している家に対するガラス製パーテーションの設置工事に関しても対応してくれるケースが多いです。今はDIYも多いものですが、さすがにガラスを扱う作業となる上に万が一にも装着後の事故がないようにするためにも、こうした作業はプロに依頼しておきましょう。
また、家庭においてはこのような業者に相談するのが最善ですが、オフィスのケースではほかにも候補があります。もちろん、工務店などに依頼してもいいのですが、オフィス工事を請け負う会社などに依頼してみましょう。今はオフィスの内装工事やレイアアウト変更などを専門に請け負う会社が多く、デスクなどのオフィス家具を販売しながら依頼者の希望に沿って適切なオフィスを作り上げていく会社もあります。
このような会社の中にはガラス製パーテーションを取り扱っている会社もたくさんあります。もちろん、移動できる置くタイプのガラス製パーテーションは多くの会社が扱っていますが、工事を伴う壁としての機能も果たすガラス製パーテーションともなれば、その工事の規模も大きくなりますし、専門性も伴います。
そのため、単にオフィス家具を販売している会社では取り扱っていないことも多いので、こうした内容工事やレイアウト工事をおこなっている業者に相談して話を進めていきましょう。

6.2あらかじめレイアウト案や予想図を入手したい

自宅であっても会社であってもガラス製パーテーションを導入する際、まずはレイアウト案や完成予想図など目に見える形で、どのような見た目になるのかを提示してもらうことが大切です。ガラス製パーテーションのカタログなどを見ながら自分でイメージしてあとはお任せという流れもあるにはありますが、結局カタログに載っている写真というものは参考のひとつにすぎません。
やはり、自宅や会社の周囲とどのように馴染むのかなどを吟味しながら考えていかないと意味がありませんので、カタログ上の写真だけで判断を下すのではなく、図面などで見るようにしましょう。業者にこちらから依頼すれば提示してもらえるものですし、業者によっては要望がなくても提示してくれることが多いです。
脳内でシミュレーションするのと実際にイラストや合成写真などで見るのとでは雲泥の差があります。お互いの認識の違いなどもないと言われていますので、このように丁寧な形でガラス製パーテーションの設置依頼を進めていきましょう。形として残るものですから、時間をかけてでも丁寧に進めていきたい話でもあります。

6.3数万円でオーダー可能なケースも多いので安心

ガラス製パーテーションはその存在は比較的大きな設備であることから高額な存在であるとの認識を持っている方もいるかもしれません。たしかに高額なものもありますが、ほかの品々と同じようにガラス製パーテーションもピンキリです。リーズナブルな価格のガラス製パーテーションを探したいということであれば、数万円で購入できるものもあるのです。
無色透明なのか半透明なのか、もしくは切り替え方式なのかなどによっても価格差はありますし、サイズによっても金額差はあります。しかし、1枚あたりの価格が30,000円以下というケースも多いため、家庭において1枚のみ導入したいというような場合には手軽に導入できるものでもあるのです。
また、オフィスにおいて会議室のために導入したいということであっても10万円や20万円という低コストで導入を目指すことも不可能ではありません。そのため、高いという認識を持っているのであれば、まずはそれを捨て去ることからスタートしましょう。
その上でどのようなガラス製パーテーションがベストなのか、それぞれのタイプを吟味し、自宅や自社の今現在の様子にどう組み込んでいくのかを考えていきましょう。高コストという誤解を持ったままにガラス製パーテーションというアイテムを敬遠してしまうと、素晴らしいアイテムを逃してしまうことにもなります。それではもったいないので、まずは誤解を捨て去って前向きな導入を検討していきましょう。

まとめ

ガラス製ドアはガラスの特性から割れてしまうこともあります。しかし、その多くの原因は使用する方々の不注意です。そのため、家庭における室内ドアや店舗内のドア、オフィスのドアなどを使用する際には細心の注意を払って取り扱いましょう。
自分自身が気を付けることで割ることを避けられる場合も多いのです。
また、万一割れてしまった場合にはガラス工事を請け負ってくれる工務店などに依頼して即座に元の状況に戻してもらってください。割れたままのガラス製ドアはケガをする可能性もあるため、そのまま放置することだけはやめましょう。

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