大切な額縁と中身を守るための額縁用のガラス修理方法

自宅内に額縁と呼ばれるものが複数ある家庭は多いものです。普段は気にしていないからこそ気付いていないだけで額縁は探せばそれなりの数が家の中にあることがわかるはずです。額縁と言えば表彰状などを入れるものというイメージがありますが、写真を入れている方もいます。
また絵画や書などを入れることもあります。こうした額縁の表面にはガラスが使用されるケースが多いのですが、不注意から割ってしまうこともあります。さらに引越しや模様替え、家の掃除などの際に割ってしまう場合もあります。
このような場合、交換する方法もありますが中身に合わせて選んだ大切な額縁であることも多いことから修理したいと考える方も多いものです。ここでは額縁を壊してしまうケースのご紹介、さらには額縁の修理方法などをご紹介していきますので、いざというときに備えておきましょう。
さらに既にこの件で困っている方はこれらの情報を参考に今後の行動を決めてください。

①絵画や写真などを入れるガラス製の額縁が壊れるケース

年に1度の大掃除、部屋の模様替えや引越しなどとなれば、普段は見るだけで手を触れることがない額縁を移動させることもあります。その際、普段触らないものだからこそ、うっかり落としてしまうことがあります。なぜ落としてしまうのかといえば、普段から持ち慣れているものは重さもわかりますが、持ち慣れていないものは重さがわからないために、うっかり軽いもののような感じで持ってしまって、そのために落としてしまうのです。
こうした不注意によって割ってしまうことがありますし、ほかには額縁を吊るしている紐の結び目が弱くて落下するようなこともあります。購入直後に落としてしまうようなこともあり、この場合には落ち込みも大きいものです。
さらに購入から年月が経過すると紐が古くなって切れてしまったり、少しずつ緩んでいたために結び目がほどけてしまうようなこともあります。そのため、このような自然落下を防ぐためには紐をよくチェックしましょう。また、可能ならば時折交換することも考えておきましょう。
そして、それ以外に自然災害の影響で落ちてきてしまうこともあります。つまりは地震です。規模にもよりますが、即座に落ちてきてしまうような場合もあります。また、揺れという意味では人工的な揺れの影響で落ちてしまうこともあります。近隣での工事の影響や近所を大型車が通る際の揺れなどによって落ちてしまうことがあるのです。
さらに言えば、こうした揺れと紐の劣化が合わさって落ちてくることもあります。日々、近所を大型車両が通るような場合、少しずつ揺れることとなりますが、この揺れる際に紐が少しずつ痛んでしまい、やがてほつれて切れるようなことがあるのです。このような形で複数の原因が重なって運悪く落ちてきてしまうこともあるのです。場合によっては数10年に渡って壁にかけたままにしている額縁も多いわけですが、だからこそある日突然落ちてくることもあるわけです。
この際、ガラスは割れることとなりますが、同時に真下に誰かがいればケガをする恐れもあります。そうなればコトはさらに重大ですからできれば避けておきたいものです。

1.1地震や不注意で落下させてガラスが粉砕

まずはリフォームしたい窓ガラスの場所を考えましょう。
窓ガラスの場所によって、窓ガラスに欲しい機能がある程度決まってきます。
例えば、窓が大通りに面している場合や、お隣さんとの距離が近い場合は、通常の透明な窓ガラスよりもおしゃれなデザインと目隠しを両立できる型板ガラスやすりガラスなどがおすすめです。

1.2物をぶつけてヒビ割れを生じさせる

額縁と言えば壁の上のほうに設置するイメージがありますが、写真や絵画などを入れている場合には床に直置きしているようなことも多いです。このような設置をおこなっている場合には日常の中で転倒させてしまうこともあります。また掃除機などを当ててヒビ割れを生じさせるようなこともあります。また、足を引っかけてしまうこともあります。
家の中で暮らしていると物に足が当たってしまうことはよくありますが、それが木製などであれば問題なくとも、額縁の場合にはガラス製なので即座に割れてしまうことがあります。そのため、このような日常の中の潜む些細なリスクも存在することを覚えておきましょう。
大切な額縁であればあるほどに、その品物を壊してしまえば気持ちは落ち込むばかりです。そのような事態を迎えないように日々気を付けながら生活しましょう。もしくは前から見ただけでは床に無造作に直置きしているような感じに見せつつも、実際には裏側で転倒防止の措置を施しているなど、見えない措置を取り入れることも重要です。
無造作に直置きしているイメージで家の中のカッコよさを演出したい人は多いですが、そのイメージを今後も継続させていくためには見えない努力も重要なのです。このような細かいケアも考えておきましょう。

②額縁ガラスが割れた場合は額縁を買い直すべき?

額縁を落とすなどしてガラスを割ってしまった場合、その額縁はもう諦めなければならないと考えてしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、ガラスを割ったから額縁としての価値がすべて無くなったわけではありません。
価値観は人それぞれでしょうが、額縁を購入した際にデザインやフレームの質感などが気に入って購入を決めたという人もいるはずです。そのような場合、簡単には諦めたくない品物のはずです。もしもそのような思いがあるのであれば、ぜひ額縁を買い直す以外の選択肢に関しても検討しておきましょう。

2.1全部交換ではなくガラスのみの交換を検討

額縁のフレームを気に入っており、ガラスが割れてしまったものの、だからといってその額縁を手放したくないという場合、ガラスのみを交換する手法も存在します。そのため、フレームが気に入っているのであれば、ぜひガラス交換のみで修理作業を終わらせることを考えましょう。
都合よく同じサイズ、同じ厚みのガラスが見つかるかどうかわからないと考えることでしょうが、ガラス専門店などに依頼すれば特殊なサイズであってもすぐに手に入れることが可能です。
よくあるサイズのものであっても厚みが微妙に違っていると額縁に入れた際にカタカタと揺れてしまってそれはそれで新たなリスクを背負うこととなりますので、縦横のサイズだけではなく厚みも今まで使用していたものと同じにしておきたいものですが、専門店に依頼すれば可能です。
もちろん、専門店を頼らなくても手に入る可能性もありますが、ガラスそのものを単品で販売しているホームセンターなどは珍しく、ロール紙のように切り売りしてくれることも少ないです。そのため、ここはやはり専門店を頼っておきましょう。ネットからのオーダーが出せるお店も多いため、このような店を利用すればサイズを入力する作業だけで注文できますので、気軽に手に入れることができるはずです。
その後は同じ過ちを繰り返さないように注意して、額縁もガラスも大切に扱い、長いお付き合いをしていくようにしましょう。

2.2修理で直せるレベルの割れ方とは

額縁のガラスが割れた際に、ガラス面のほぼ全面に渡って割れてしまっているような場合には修理による対応は難しいものがありますが、幸いにも小さな割れだけで済んでいるような場合には、修理をおこなうことも考えてみましょう。
ガラスはリペア剤などを使用してヒビ割れを目立たなくする方法もあります。どのような大きさのヒビなのかなどによって使うべき素材なども変わりますが、ホームセンターなどに行くとガラスの割れを目立たなくするための各商品が多数販売されています。
これらの中から最善と思うものを選んでみましょう。窓ガラスなどにひび割れが入った場合には防犯上や強化性の問題から修理して終わらせるという方法は好ましくありません。しかし、額縁の場合にはそのような配慮は要らないため、こうした最低限の補修によって終わらせるという選択肢もあるのです。
無論、うまく補修できるケースもあれば微妙に違和感が残ってしまうこともあります。できるだけ目立たないように仕上げてくれるリペア剤が多いものの、どうしても相性や使用したときの状況などで結果も変わってきてしまいます。
そのため、その点は考慮しておきましょう。また、こうした製品を使用してまずは直してみて、その結果に満足することができなかった場合にはガラスそのものを交換するという選択肢も考えておきましょう。

2.3ガラスをアクリルなどに変える方法もある

ガラス製の額縁を不注意などによって割ってしまった場合、ガラスのみを交換する方法もありますが、このようなパーツ単位での交換をおこなう際に覚えておきたいのが、必ずしも交換後もガラスを使用する必要はないということです。
もちろん、ガラスにはガラス特有の魅力がありますので、この点が気に入っているのであればガラスに交換する必要があります。しかし、そこには特に強いこだわりがなく、額縁の枠そのもののカラーやデザインなどが気に入っており、たまたまその中にガラスが使われていただけという形で使用していた人の場合、今後のことを考えるとガラスを避けるという方法もあります。
ガラス以外にもアクリルなど透明性の高い素材は多くありますし、落としたとしても割ることはありません。そのため、こうした素材へのチェンジも修理作業を考える際にはおこなっていきましょう。

③額縁ガラスを変える際に知っておきたい素材や注意点

フレームがお気に入りという場合、たとえガラスが割れても額縁自体を交換したくない人もいるはずです。この際にはガラスのみを修理交換するという手法がありますが、その際にはいくつかの注意点がありますので気を付けておきましょう。
さらに、せっかく新しいガラスに交換するわけですから、様々なガラスがあることにも目を向けて最適なものをセレクトしてください。

3.1せっかく変えるなら透過性の高いガラスを選びたい

割れてしまったための交換とは言っても、せっかくお金を払ってガラスを新たに買うのであれば、写真や絵などお気に入りのアイテムがよりよく見えるように透過性の高いガラスを買うことも検討しておきましょう。
基本的に額縁用のガラスということであれば、透過度の高いものを用意しているお店が多いのですが、この点を意識せずに買い物をすると額縁用のガラスには不向きなガラスを手に入れてしまうこともあります。低額なものを選びたいなどとお金のことだけで決めてしまうと、こうしたケースに当てはまる場合が多いのです。
ガラスには様々な役目があり、窓ガラスなどに使用する場合には透過しにくいガラスを選ぶケースもあります。だからこそ、自分の用途を忘れることなく、中の写真や絵がしっかり観察できるベストなガラスを選び、購入しておくようにしましょう。

3.2交換するガラスサイズの測り方や注意点

額縁用のガラスのみを交換する場合、ガラスのみを発注することとなりますが、額縁に対してピッタリサイズのガラスを買わないと意味がありませんので、まずはガラスのサイズを測ることが肝心です。この際、額縁フレーム本体のサイズを測ってしまう人もいますが、これは間違いです。あくまでもそれはフレーム全体のサイズであってガラスのサイズではありません。
そのため、ガラスをはめ込む場所のサイズ、つまりは内寸を測りましょう。フレームのサイズは外寸であって、ガラスの大きさはそれとは異なるのです。また、内寸を計測した際に、その縦横の端から端まで、上から下までの距離を測ってそのままの大きさのガラスをオーダーしてしまう人もいますが、これも間違いです。
ピッタリサイズとは言うものの、本当にピッタリの場合にはガラス取り付けが難しくなります。そのため、やや小さいサイズで頼んでおきたいものです。どの程度かといえば1㎜から2㎜ほど小さいガラスをオーダーしましょう。この余裕を各所に与えることによってガラスを簡単にはめ込むことができるのです。
ガラスが割れる前に測ることができればそれと同じサイズのガラスを買えばいいだけですが、基本はガラスをオーダーしようというタイミングはガラスを割ってしまったあとになります。だからこそこのようなテクを覚えておきましょう。

3.3光の反射をおさえるガラスの存在を知っておきたい

ガラスは表面に光を反射することがありますが、照明の位置によっては写真や絵を真正面から見た際に光が反射してしまい、見えにくいという状況になることもあります。せっかくお気に入りの写真などを入れているのであればこれはもったいないことです。仮に割る前のガラスがこのケースに当てはまるのであれば、今回新たに買うガラスに関しては反射防止ガラスを買うことも検討してみましょう。
表面に肉眼ではわからないレベルの凹凸があり、これによって反射を防いでくれるのです。無論、だからといって透過性が落ちるようなこともないため、今まで通りに綺麗な状態で写真や絵を眺めることができるので安心です。
額縁用のガラスを扱っているお店の場合にはこのような反射や映り込みを防止する役割を持ったガラスに関しても扱っている可能性が高いため、オーダーの際に気にしておきましょう。もちろん、今までそのような不便さを感じたことがないのであれば、ノーマルタイプのガラスであっても何ら問題ありません。

3.4捨てるガラスは燃えないゴミに出すのが一般的

額縁用のガラスを割ったとき、割ってしまったガラスは気を付けながら廃棄しましょう。片付けの際に手を切ってしまうこともありますし、拾い忘れがあってあとでケガをするようなこともあります。また、細かい破片が転がっている可能性もあるため、目視で無くなったと思っても掃除機などを丁寧にかけて始末しましょう。
さらに、大きなガラス片はダンボールや紙袋などに入れてガムテープなどでしっかりぐるぐる巻きにした上で、外からそれがガラスであることをわからせるようにメモして捨ててください。この際、リサイクルゴミにガラスがあるとそこに入れてしまう人もいますし、稀にゴミ捨て場などにガラス瓶に混ざってガラスが入っていることも見受けられますが、基本的に割れたガラスは多くの自治体において燃えないゴミに分類するように指示されています。
ルールはそれぞれがお住まいの自治体に確認したいものですが、このようなケースが多いので気を付けましょう。

④額縁ガラスを割らない方法とは

額縁用のガラスを割ってしまった際、様々な対処法があり、お金はかかりますが元通りのガラスを取り戻すことも可能です。しかし、最も大切なのは割らないことです。割らないように過ごせばそもそも修理の必要はありません。
そのため、いざというときには修理を考えるにしても、まずは割らないための努力に注力しましょう。不注意から額縁のガラスを割ってしまうケースは世の中に多いものですが、この不注意をカバーしてもらえるだけの細工を施しておけば、いざというときにも安心です。

4.1落下防止措置を2重にしておく

額縁ガラスを割らないためには落下防止措置を施しておくことが重要です。壁などに掛けている場合、額縁の裏側にある紐をL字フックなどのネジにひっかけているケースが多いものです。このような場合、ネジが脱落して額縁も落ちてしまうリスク、紐が切れて額縁が落ちるリスク、紐が解けて額縁が落ちるリスクなどが考えられます。そのため、このような場合には保険をかけておくことも考えましょう。
つまり、額縁につける紐をもうひとつ用意して、その紐は1つ目の紐とは別のL字フックなどにひっかけておくのです。そうすれば万が一ひとつ目の紐に問題が生じても、2つ目の紐が機能して落下から守ってくれます。これはピクチャーレールなどにピアノ線やテグスなどで引っ掻けている際にも同様です。
特にテグスの場合には結び目を強固にしたつもりでいても、結び方が間違っていたりすると時間の経過とともに緩みが生じてしまい、やがて落ちてくる場合があります。そのため、結び目には金具をつけて固定するなどした上で、こうした構造を2重に用意しておけば万全です。仮に1つ目の落下防止措置が切れた場合にはその紐を再び付けなおすなどして、常に2重の防止策が機能するようにしましょう。
ひとつ目が切れているというのに、もう1本の紐があるから大丈夫だと思って放置してしまう人もいますが、それでは対策を施した意味がないのです。そのため、この点は注意しておきましょう。

4.2物が当たる位置に置かないこと

額縁を家の中のどこに飾りたいのかは人それぞれの価値観や家の状況によって大きく変わります。賃貸の場合、新しい物件ではピクチャーレールなどが備わっていますが、これがない場合には壁に穴を開けてしまうと退去時に面倒が生じるために壁にはかけたくないという意識が働きます。また、最近は絵画をリビングの床などに直置きすることでオシャレな部屋を演出しているようなケースもあります。
このような場合、その額縁にガラスが使用されていれば転落させてしまえば即座に割れるという結末が舞っています。そのため、このような置き方をしないのがベストですが、どうしてもこのような置き方をしたいのであれば、やはり転倒防止策を施しましょう。様々な方法がありますが、ワイヤーなどで固定するのがベストです。
もしくは土台を用意するなどして転倒しないように心がけましょう。壁などにもたれかかる形で置いている場合、通常時には何も問題がありませんが、ちょっとした揺れや衝撃によって倒れてきてしまうこともあります。
このような場合、そこに居住者がいれば大きなけがを負う可能性もあります。姿見なども同様ですが、ただ倒れてくるだけではなく、その素材がガラスであるということを自覚し、万が一に備えておきたいです。

まとめ

大切な額縁ほど転倒や転落によってガラスを割ってしまうことは避けたいものです。しかし、ふとした不注意から割ってしまうことは多いため、日頃から気を付けておきましょう。
ただし、割ってしまったからと言って即座に諦める必要はありません。リペアなど様々な方法によって修理を施し、元通りの状態に戻せるケースもあるため、大切な額縁の場合にはこうした行為も検討しておきましょう。このような修理が不可能な場合でも額縁そのものを買い替える必要はなく、ガラスのみを注文して交換する方法もありますので、デザインが気に入っている場合などにはこうした方法も考えましょう。
しかし、これはあくまでも万が一の事態が起こった際の対処方法なので、やはり基本的には落とさないため、割らないために最善の行動をとっておきましょう。

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