室内ドアや店舗ドアのガラスが割れた場合の早急な修理方法と予防方法

家庭やオフィス、店舗など今は様々な場所に扉やドアと呼ばれる設備が存在し、それぞれの場所で機能しています。そして、家庭でも店舗でもドアがガラス製というケースは増えています。
高級感がある見た目などを気に入って愛用されているケースが多いのですが、ガラスが素材の場合には割れることもあります。無論、割れるリスクがあるとわかっていてもあえてガラス製のドアを選んでいる人が多いのですが、そうは言っても割れたからには即座に修理をしなければなりません。
さらに言えば、いくらガラスであっても可能な限りは割らずに済ませたいものです。そのためにできる予防方法などもありますので、自宅やオフィス、それぞれの店舗などのドアがガラス製ということであれば、今後のためにもガラスドアが割れてしまう事態を防ぐ方法を覚えておきましょう。
ここでは残念ながら割れてしまった場合の対処方法と割らないための予防方法をご紹介していきます。今後の行動の指針にしてください。

 

①ドアのガラスが割れることなどホントにある?

ガラス製のドアを使用している人の中には、いくらガラス製であっても頑丈な見た目があることからドアが割れることなどないとの確信を持っている方もおられます。
たしかに、ガラスであってもドアのように稼働させる設備に使用されるとあれば相当頑丈なガラスを適用しています。そのため、ガラスと言っても強化性のあるガラスなので、そこまでもろいわけではありません。
しかし、ガラスである以上はある一定以上のチカラが加わった場合に、割れてしまう可能性があります。
こればかりは素材の問題なので仕方ありません。しかし、できる限り防ぐ方法は存在しますし、日々の生活の中で気を付けられることもありますので、そのような事実も覚えておきましょう。

1.1足で蹴ってしまって割れるケース

ドアがガラス製の場合、出入り口などに使用されることがほとんどですが、その場合にはドアを足で蹴ってしまうこともあります。意図せずにこうした結果を生み出すことが多く、たとえばスマホを見ながらドアを開けた際に蹴ってしまった場合や荷物を持ったまま入った際に足元がよく見えずに蹴ってしまうような場合です。
つまり、不注意によって割ってしまうケースがガラス製のドアの場合には多いのです。もちろん、ドアを開けた際に蹴るという事態はそこまで多くはありませんが、たとえば荷物を持ったままドアを開けた際、自分が入るまでの間にドアが反動で戻ってきてしまうこともあります。このような場合に足で再び開けようとした際に思っていた以上に力が入ってしまうということもあります。
無意識の行動の場合、思っていた以上のパワーが発揮されるということは意外と多いため、このようなケースもあるということを念頭に行動しておきたいものです。
もちろん、ガラス製以外のドアであれば蹴り放題とは言いませんが、ガラスという割れやすい素材を使用しているドアを用いているということは忘れずに行動しておきたいものです。

1.2台車などを当ててドアが粉砕

店舗や事務所などのドアがガラス製の場合、荷物搬入時に割ってしまうこともあります。特に多いのが台車を使用して割ってしまうパターンです。台車を使用している場合、その先端部をドアに当ててしまって、そのままガラスが割れるケースもあります。
また、手前で止めようと思っていたものの、距離感を誤って割ってしまう場合もあります。さらに、ドアをきちんと開けたものの、いざ通過しようとしたときに角を当ててしまうなどして、ガラスを割ることもあります。
分厚くて頑丈に作られていますが、台車の先端部などがうまく当たってしまい、結果として耐えられないほどのパワーを受けてしまうと即座に割れてしまうこともあるのです。
このような事態を防ぐためにはとにかく注意深く行動するしかありません。また、台車をあまり早く動かさず、慎重に行動していきましょう。

1.3ガラスの存在を忘れて正面から衝突

意外と陥りやすいミスであり、ガラス製のドアを割ってしまう原因になりがちなのが、ガラスがあることを忘れていて激突するパターンです。いつも綺麗に磨いてあるガラスの場合、透明感が抜群なのでそこにガラスがあることに気付かないケースもあります。
そのため、ドアなどないと思って直進して正面から自分が当たることもあります。もちろん、ただ当たるだけであれば少々の痛みを強いられるだけで済みますが、ガラスが割れてしまうこともあります。修理の問題もありますが、この際には自分自身がけがをしてしまうリスクも生じてきます。
正面からぶつかってそこでガラスが割れてしまえば、落ちてきたガラス片が自分を直撃する可能性もあります。そうなると最悪ですから、やはりガラスの正面衝突には気を付けたいものです。
見栄えの問題もありますが、透明すぎて困るような場合には張り紙などをしてそこにガラスがあることを誰もが認知できるような状況を作り上げておきましょう。ケガをするよりもマシなので、誰かが怪我人となる前にこのような対策をとることも重要です。

1.4経年劣化などで運悪くガラスが割れる

ドアがガラス製の場合に少ないケースではありますが、長年に渡って使用してきた影響によってガラスが割れてしまうことがあります。いわゆる経年劣化によって割れてしまうような場合です。もちろん、ガラスは長年に渡って使用したからと言って自然に割れるわけでもありません。
長く使用している間に小さな衝撃や大きな衝撃を度々受けたことによって、その蓄積であるとき突然割れてしまうこともあるのです。ひとつひとつの衝撃には耐えることができても、それが何度も繰り返されることによって最終的には耐えられないということもあるわけです。
また、過去に受けた衝撃によって小さな亀裂が気付かないうちに入ってしまっており、そのあとに何かしらの衝撃を与えて致命傷となることもあるのです。このような事態も考えられますので、ガラスドアは日頃から掃除をする際などに細かい確認作業もしておきたいものです。

 

②ドアのガラスが割れた場合の正しい行動

ガラス製のドアをワケあって割ってしまった場合、その場にいる人はどのような行動をとればいいのでしょうか。
やはりケガをしてしまう恐れがあるのもガラスの特徴のひとつですから、これを避けるためにも正しい行動をとりましょう。

2.1被害が広がらないための処置を

ドアの素材がガラスの場合、不注意によって意図せずに割ってしまうこともあります。無論、このような事態が起こらないようにいつも気を付けて使用することが何より肝心ですが、人間の行動ではこのような事態を引き起こしてしまう可能性もありますので、割ってしまったあとのことも考えておきましょう。
そして、いざ割ってしまった場合に真っ先に考えるべきは被害の拡大を防ぐことです。そもそもガラスの場合には割れたと言っても様々な割れ方があります。たとえばヒビが入っただけでも割れたと言えますし、亀裂が大きく入った場合も割れています。
さらにガラス片が飛び散るようなレベルは紛れもなく割れています。このどのパターンなのかによっても行動は変わりますが、たとえばヒビ割れや亀裂のみで済んでいる場合には、そのドアをもう使用せずに割れ目がある箇所には応急処置としてテープをしっかり貼り付けましょう。
この際には裏表の両側から張ることが大切です。使用しないと言っても人の出入りのためにあるのがドアなので、開けたままにしておくのが無難です。そして、オフィスなどの不特定多数の人々が行きかう場所にあるドアであれば、張り紙などで注意喚起することも忘れないようにしましょう。
さらにガラスが落ちて完全に割れている状態であれば誰も近づけないようにしましょう。この際にドアの下半分だけがガラスが割れ落ちているような状態で上半分は残っているというような場合、残りのガラスが落ちてくるリスクや割れた箇所が鋭利なためにけがをするリスクなどがあります。
そのため、そこに近づくことはあらゆる面からリスクしかありません。しかし、人が多く行きかうしかない場所であればヒビが生じた際と同じようにドアを開けたままにして、まだ残っているガラスに関してはシートなどで包んでしまいましょう。さらに落ちたガラスに関しては気を付けながら拾い集めて、最後は掃除機などもかけておきましょう。
人によっては中途半端にガラスが残っているとあとから落ちてくるリスクがあるために、先に意図的に割ってしまったほうが良いと考えてしまう人もいるのですが、これは作業をおこなう際にけがをする可能性があり、オススメできる方法ではありません。そのため、状況にもよりますが残ったガラスはそのまま放置しておいて、業者の到着を待ちましょう。

2.2ヒビ割れだけなら早期修理がコスト安に繋がる

ガラス製のドアにひび割れなどが生じた際にそのまま透明テープなどで補修して利用を継続する方もいます。この方法が絶対NGとまでは言いませんが、あまり良い方法ではありません。なぜならヒビ割れが入ったということはガラスの中に一部のみとはいえ、空洞ができあがっているわけです。
つまり、ガラスの内部に空気が入る状態を作ってしまっています。これにより、ガラスは今までよりも割れやすい状態になっていますし、中に入った空気が膨張すればまわりのガラスを押す格好となって、ガラスをさらにひび割れさせるようなことも考えられます。
さらに最悪の場合にはガラス片が床に落ちるレベルの割れが生じることもあるのです。このような事態を迎えてから修理業者などを呼ぶと、当初呼んでいた場合と比較して高額な修理費用が発生することもあります。つまり、早めに業者に頼んでいれば数千円程度で済んでいたかもしれない修理費用が数万円になることも考えられます。このような費用面の違いを考えますと、放置しておくという行為は決して賢い方法とは言えないのです。
たとえ小さくてもヒビ割れが入れば耐久性にも問題が生じますし、ドアという日々動かく場所に使用しているガラスだからこそ、ほかの場所のガラスよりもしっかり向き合っておきたい存在と言われているのです。

2.3割れ落ちるようなことがあれば怪我人が出る

ガラスが割れてしまった場合、とにかく防ぎたいのは怪我人が出ることです。ガラスに激突したような場合以外では、ガラス片が落ちてきてもケガする人が幸いにも出ないケースも多いです。しかし、その後片付けなどをしている際に指や手を切ってしまう人もいるのです。
そのため、後片付けも含めてガラスは慎重に取り扱いましょう。ガラス片が落ちているような場合にはこうした形で怪我人が生じることもあるため、覚えておきたい要素です。また、ヒビ割れだけと思って雑に扱う人もいますが、ヒビ割れのように見えているだけですでにその部分が完全に割れており、少々のチカラを加えただけで落ちてくるような場合もあるのです。
このようなガラスを雑に扱えば予期せぬケガをすることもありますので同様に気を付けましょう。ガラスは修理することによって元に戻すことができますが、けがの内容によってはとんでもない事態になる可能性もあります。
そのため、たかがガラスなどとは思わずに、その断面は鋭利な刃物と同じであることを自覚した上で各種作業をおこなっていきましょう。

 

③ガラス製ドアの修理方法とは

ガラスが割れてしまった場合、基本的には専門家に修理してもらうのが一番です。この際にどこに連絡を入れればいいのか、どのような修理方法があるのかなどを知らない方が多いのではないでしょうか。
そこで、こちらではガラス製のドアを誤って割ってしまった場合の連絡先、修理方法や修理費用についてレクチャーしていきます。割れてしまった際の対処方法として覚えておきましょう。

3.1基本的には工務店やガラス屋さんが担う作業

自宅やオフィス、店舗などにおいて使用しているガラス製のドアが割れてしまった場合、その修理作業はガラス屋さんや工務店などに依頼しましょう。ガラスの修理を専門におこなっている業者もあれば家や店舗の内装工事などをトータルで引き受けている業者もあり、そのどちらに依頼しても作業は確実に実施してくれますので安心です。
また、修理ではなく交換になった場合には今現在どのようなガラスが存在しており、今後はどのようなガラスに変えていくことがベストなのかなど、交換後のガラスについてアドバイスを受けることも可能です。
何も交換すると言っても今までと同じタイプのガラスに交換しなければならないということはありません。そのため、こうしたアドバイスに従って今後のことも検討していきましょう。

3.2ガラスドアの修理費用とは?

工務店やガラス屋さんにガラス製のドアを交換してもらった場合、その費用の相場は50,000円から100,000円と言われています。ドアのタイプやガラスの厚さなどによって異なりますが、やはりドアすべてを1枚のガラスにした場合には一般的な窓のサイズよりも大きいために、このような費用になってきます。
また、交換作業費などが別途かかるケースや割れたガラスの処分費用や解体費用などがここに加わる場合もあり、ケースによってはおおよそ200,000円ほどかかることもあります。そのため、このような支出を防ぐためにも、できればドアのガラスは大切に扱っておきたいものです。
ただし、これはあくまでもドアそのものを交換するレベルの工事であって、修理によって対応してもらえることもあります。その場合には1万円以下で済むこともありますが、見栄えの問題や耐久性の問題などが生じることも多いため、長い目で見れば交換してしまったほうが安上がりということもあります。
これはどのようなドアの割れが生じたのか、どのような作業をおこなうのかによっても変わりますので、訪れた業者の担当者とよく相談しましょう。また、作業に入る前には見積もりを出してもらい、金額をしっかり確認した上で作業に入ってもらうことを考えていきましょう。

3.3即座に新しいガラスを用意してくれる?

基本的に工務店やガラス業者などに依頼すれば即座に駆けつけてくれることが多いです。そして、サイズなどの計測をおこなった上で顧客の意向も確認して新しいガラスドアをどのようなものにするかを決めていくこととなります。この際、ガラス以外の素材のドアに変えるケースもありますが、やはり周囲のインテリアなどとの兼ね合いもあるためにガラスのままにしたいという人が多いです。
そして、業者に依頼した場合、このような新しいドアも即座に用意してくれる場合が多いです。しかし、発注するドアのタイプなどによっては取り寄せなどに時間がかかる場合もありますし、スタッフの人数が限られているために対応できる日が決まってしまうこともあります。
さらに言えば店舗の場合には交換工事をどのタイミングでおこなえるのかなどの条件も出てきますので、これらの要素も考えると数週間後の交換となることもあります。また、古いガラス製のドアに関しては交換時に取り外すケースもありますが、危険性があれば即座に取り外してくれる業者も多いですし、応急処置として何かしらの対応を施してくれることもありますので、その点も安心しておきましょう。
口コミ情報などを見ると迅速に対応してくれる業者、丁寧な対応で評判の業者などを見つけ出すことも可能ですから、このような情報も参考にしておきましょう。

 

④ガラス製ドアが割れないための工夫とは

ガラス製ドアは不注意によって割れてしまうこともあります。しかし、割ることを予防するためにできる努力も多数あります。
そのために相応しいアイテムもホームセンターなどに行けば販売されていますし、交換作業をおこなう際にガラス屋さんにお願いすればそのようなアイテムを使用したガラス製ドアに変えてくれることもありますので、どのような予防方法があるのかを覚えておきたいものです。

4.1衝撃吸収シートなどを表面に貼り付ける

様々な衝撃を受けてしまうガラス製ドアには衝撃を吸収するシートなどを表面に貼り付けるなどして対応しているケースもあります。このシートにも様々なタイプのものがありますが、基本的にガラスの表面に張れる薄いタイプが多く、透明のものが多くなっています。
薄さからその効果に疑問があるという方もいますが、現在の最新技術などによって薄くても高い能力を発揮してくれるものが多いため、ぜひこれらのアイテムも活用していきましょう。
もちろん、どんなに強い衝撃も必ず吸収してくれるというわけではありませんので、何をぶつけても大丈夫とは言い切れません。そのため、基本は大切に扱うことが重要ですが、うっかり何かを当ててしまったとしてもすぐには割れない状態を作り出すことも可能なのでガラス製ドアを使用していく際にはできるだけ割らないためにもこうしたシートを張ることを考えていきましょう。

4.2飛散防止シートなどを有効活用する

ガラス製ドアは割らないことが大切ですが、仮に割ってしまった際にガラス片が飛び散ってしまえば、それによってけがをする人が出てくる可能性もあります。人にとって怖いのはこちらの要素なので、ガラス製ドアを使用している家やお店では飛散防止シートを張ることも考えておきましょう。
これは仮にガラスが割れてもそれが飛び散らないようにガラス表面を大きなテープで覆ってしまうものです。大きなフィルムで覆われたガラスは仮に割れてしまってもフィルムのおかげで飛び散ることがありません。これによって怪我人を防ぐこともできます。
割らないことが何よりですが、もしも割ってしまったときのことも考えて飛散防止フィルムやシートの有効性にも注目しましょう。

4.3ガラスドアは物で押さずに手で押し開ける

多くのケースでガラス製ドアを割るのは人が無茶な行動に出たときです。たとえば荷物を運んでいる場合に手で先にドアを開けないで、台車でそのままドアを押し開けようとするようなケースです。たしかにこれでうまく開いてくれれば手間が少なくなりますし、作業もスムーズになります。
また、これまではこのような方法によってうまくいっていた場合も多いはずです。そうなると次回もまた台車で押し開けようと考えるものですが、これまで割れなかったのは運が良かっただけで次回は割れてしまうこともあります。
さらにこれまでの衝撃を何度も受けてきた影響で台車が当たる箇所の強度が弱まってしまうなどして次回押し開けた際には割れてしまうということも考えられます。このような事態も考えられますので、とにかく横着せずに自分の手でしっかりと開けて、その上で荷物を通すようにしましょう。

まとめ

ガラス製ドアはガラスの特性から割れてしまうこともあります。しかし、その多くの原因は使用する方々の不注意です。そのため、家庭における室内ドアや店舗内のドア、オフィスのドアなどを使用する際には細心の注意を払って取り扱いましょう。
自分自身が気を付けることで割ることを避けられる場合も多いのです。
また、万一割れてしまった場合にはガラス工事を請け負ってくれる工務店などに依頼して即座に元の状況に戻してもらってください。割れたままのガラス製ドアはケガをする可能性もあるため、そのまま放置することだけはやめましょう。

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