ドアのガラスが割れてしまった！交換？修理？どっちがいいの？
どの窓ガラスだけではなく、ドアなどにも使用されていることが多い建材の一つであるのが、ガラスです。透明度が高くデザイン性が高いことから多くのものに使用されているガラスですが、その弱点の一つとも言えるのが、割れやすい性質を持っていることにあります。同じ衝撃が加えられた場合、外壁やドア自体については無事であっても、ガラス部分については割れてしまう可能性が十分にあります。このような状態になってしまった場合については、どのように対処ヲするのが良いのでしょうか。ここでは、ドアのガラスが割れてしまった場合の対処についての情報を紹介していきます。
最初に紹介するのは「ガラスが割れてしまったときに自分でできること」についてです。まずは割れてしまったガラスに対する対処を行う必要があり、その上でその後の対応についてを検討する必要があるでしょう。事故を防ぐためにも、まずはこの部分についてしっかりと対応を行っておく事が重要になります。
次に紹介するのは、「ガラス屋仁依頼する場合、修理と交換のどちらが良いか」ということについてです。修理にも交換にもそれぞれ違ったメリットが存在しているということもあり、それぞれがどのようなメリットを持っているのかを把握し、それに応じて検討を行う必要があるでしょう。業者によって得意としている分野の違い等があるケースもあるため、その点についても注意してみておく必要があります。
次に紹介するのは、「ガラスの種類」についてです。これは特に割れてしまったガラスを交換することを選んだ場合に重要となる情報で、交換先となるガラスとしてどのような種類のものがあるのかを知っておく事が重要になるでしょう。ガラスごとにやはりメリットやデメリットの違いがあるため、その点を把握しておくことが重要なポイントとなります。
それでは、ドアのガラスだけでなく、その他のガラスが割れたときにも使うことができる知識を紹介していきましょう。
ガラスが割れてしまった時にまず自分でできること
アのガラスが割れてしまったという場合、修理や交換などについて考えるより先に、まずはその割れたガラスをどのように処理するべきなのか、ということについて考える必要があります。ガラスの種類にもよりますが、ガラス片は鋭利であることが多く、怪我による二次被害を引き起こしてしまう可能性があります。この先で紹介するのは「ガラスが割れたときに準備するべきもの」「割れたガラスを集める場合の順番」「後片付けはしっかりと行おう」という3つのポイントについてです。これらのポイントに付いて抑えておけば、重大な二次被害はおおよそ避けることができるでしょう。
ガラス割れ時に準備すべきもの
それでは、ガラスが割れてしまった場合にその処理を行うために、準備するべき道具としてはどのようなものがあるのでしょうか。まず必ず準備したいのが軍手や厚手の手袋です。ガラスを処理する上でやはり最も怪我をしやすいのは直接触ることになる手であるため、その保護を行う事ができるようなものを用意するようにしましょう。その上で直接掴むのではな、箒やちりとりを使ったり、新聞紙などを使って掴んだりというように、できるだけ素肌から遠い場所で掴むようにすることが重要になります。
また、手と同様に注意したいのが足元です。手については直接掴むということもあり意識していることが多いかと思いますが、足元についてはそれほど注意することなく、細かい破片などを踏んでしまう可能性も高いでしょう。ガラス片は小さくとも鋭利なものが多く、出血を伴うような怪我につながってしまうことがあります。そういった事故を防ぐためにも、スリッパのようなものも準備しておくようにしましょう。体重をかけてしまうと、深く刺さってしまう可能性もあります。
割れたガラスを集める時に重要なのは順番！
引き続き、ガラスが割れてしまった場合の処理の方法について紹介していきます。この場合、安全な処理のために重要となるのは、どのような破片から処理を行っていくのか、ということです。基本的には、大きな破片から拾い集め、その上で細かいものを処理していくようにするのが良いでしょう。大きな破片は当然ではありますが、もし刺さってしまうようなことがあればその分だけ怪我もひどいものとなります。大きく割れているガラスの破片というのは、ほぼ刃物のようなものであるため、想定しているよりも大きな裂傷を作る可能性があるためです。地震のような災害でガラスが割れた場合、このガラスを踏んだことが原因で二次災害を引き起こし、死者が出るケースもあります。
その上で、小さい破片を集めていきましょう。これらについては箒とちりとりを使用して、できるだけ細かい粒子になっているものまで集めるようにします。これらを処理する場合、直接袋に入れると裂けてしまう可能性があるため、新聞紙などにくるんで直接ビール袋に触れてしまうことがないように注意することが重要です。
きちんと後片付けをしよう
こうしてガラス片を集めたら、それで安全というわけではありません。最後の後処理として、このガラス片が入っている袋を、そうであると知らずに触れる人がいないように片付けをしておく事が重要になります。ダンボールなどの中に集めて入れておき、ダンボールの外部にガラス片注意、というように記載するなどして、ひと目でガラスが入っていることが分かるようにしておくことが重要です。そのことを知らない人が不用意に開けてしまった場合、やはり怪我の可能性が高くなります。
また、このダンボールについては、誤って倒れることがないような場所に置いておく事が重要になります。通路上に設置したりすることがないように、できれば物置のように普段は移動しない場所に置いておく事が安全のためには重要です。
ガラス屋に頼むなら修理？交換？両者の特性を比べよう
ガラスの処理を終えたら、今度は割れてしまっているそのガラスをどのように修理、または交換するのかを考えていく必要があります。これらについて、全くDIYが出来ないというわけではありませんが、現実的に考えると自分で対処をするのは難しく、やはり専門業者であるガラス屋に依頼することになるのが一般的です。それでは、ガラスを修理する場合と、交換をする場合とでは、それぞれどのようなメリット・デメリットの違いがあるのでしょうか。それぞれの特性について、ここから先では「ガラス修理で対応できる内容」「ガラスが割れてしまった場合」「直ぐに交換修理ができるものとそうでないもの」「業者依頼時に知っておきたいポイント」という4つの項目から紹介していきます。
ガラス修理で対処できるのは劣化や簡単なひび割れなど
それではまず、ガラスを修理で対応する場合のメリット・デメリットについてです。これについては、実はそもそもからして全ての状態のガラスが修理で対応できるというわけではない、というのが大きなデメリットとなるでしょう。基本的に修理によって対応することができるのは、ちょっとした劣化やひび割れのような、小さな被害が出ている場合のみとなり、これ以上に大きな被害が発生している場合については修理では対応を行うことができません。
対してメリットとなるのは、そのようなガラスの状態である場合については、比較的安価かつすばやく対処を行うことができるという点です。また、それに際してデザインの変更なども行える場合もあり、上手く活用することでドア自体のデザインのイメージチェンジのために効果を発揮することもあります。
完全にガラスが割れてしまったときは交換しよう！
次に、ガラスの交換について紹介します。ガラスが大きく割れてしまっているような場合についてはその箇所にかかわらず基本的には交換で対応することになるのが一般的です。対応力が高い、というのがまずはメリットと言えるでしょう。そんなガラス交換を行う場合、もう1つメリットとなるのが、交換に際して使用するガラスの種類を変更できる場合も多いということです。ガラスは種類によってその耐久性や、デザイン性などに様々な違いが生じることになります。様々な好みから新しいガラスを選択することができる、という幅の広さが強みの一つとなるでしょう。
対してデメリットとなるのは、修理に比べるとどうしても高額になってしまうことが多いということです。ガラス自体の交換となる上、現在残ってしまっているガラスの撤去などについても作業を必要とするため、どうしてもその価格は高くなってしまうことがあります。ガラスの種類によって価格には大きな違いがあるため、予算と相談をしながら新しく使用するガラスに付いて検討する必要があるでしょう。
すぐに交換修理できるガラスとそうでないものの違い
また、ガラスの交換を行う場合、もう1つのデメリットとなりうるポイントであるのが、使用しているガラスの種類によってはすぐに交換対応ができないケースがあるということです。これについては、使用されているガラス、そして交換先として希望しているガラスの種類によって大きく左右されることになります。
すぐに交換対応が行える可能性が高いガラスとしては、フロートガラスというものがあります。このフロートガラスというのはいわゆる一枚ガラスのことで、加工が比較的行いやすいため、様々なサイズに合わせてカットすることによって使用することができ、ほとんどのガラスで新しいガラスの発注を必要としないために短期間での交換を行うことができます。また、くもりガラスなどについても比較的直ぐに交換することができる部類のガラスとなります。
これが、防犯ガラスのようなガラスであったり、ぼかしのついているガラスというようになってくると、通常のガラスのように大量生産では対応することができないため、専用のものを発注して作成する必要があります。また、海外ガラスなどについても同様に生産の関係上から、どうしても対応には時間がかかる傾向があります。
業者に頼むときは複数業者に見積もりを打診しよう
そんなガラスの修理や交換などを業者に依頼するという場合、重要なポイントとなることの1つであるのが、相見積もりを行うということです。相見積もりというのは、同じ業務を複数の業者に見積もってもらい、それぞれどのような料金や対応の違いがあるのかを判断することを言います。使用することができるガラス業者が複数存在しているのであれば、ぜひこの相見積もりを行ってより自分にとって良い業者を使用するようにしましょう。
ただ、この相見積もりについて注意して欲しいのは、単純に価格が安い場所が良い業者であるとは限らないということです。例えば対応までにかかる期間や、交換後のアフターケア、瑕疵保証などについてどのようなシステムが用意されているのか、という部分についても見て比較をするべきです。一般的な相場から大幅に離れている業者については、それが上に離れているにせよ、下に離れているにせよ、注意したほうがよいでしょう。
ガラスの種類は様々。交換時は場所に適したガラスを選ぼう
ペガラスの交換を行う場合については交換先となるガラスの種類が重要な要素の一つとなります。それでは、交換先として選択できるようなガラスの種類としては、どのようなものを考えることができるのでしょうか。
ここから先では「単板ガラス」「合せガラス」「複層ガラス」という3つの種類のガラスについて、それぞれが持っている性質と、メリット・デメリットについて紹介していきます。
最も採用数が多くコストも安い単板ガラス
交換先となりうるガラスの種類として、最初に紹介するのは単板ガラスについてです。これはフロートガラスとも呼ばれる種類のガラスであり、最も一般的な薄いガラスを指しているものと考えていただければおおよそ間違いないでしょう。このガラスの特徴となっているのは、何よりも安価に購入することができるという点です。加工にもあまりお金がかからない上簡単であるため、サイズが合わずに用意出来ない、というようなことがほとんどなく、多くの業者が短期間で交換を完了させることができます。
また、すりガラスなどにすることによってデザイン性についてもある程度の変更を加えることができる様になっているため、その点についてもメリットの一つと言えるでしょう。
破損しにくく遮音・断熱性の高い合わせガラス
次に紹介するのは、合わせガラスについてです。これは名前の通り、複数枚のガラスをあわせて使用するという種類のもので、単純にその分だけ強度が高くなり破損の可能性を低くすることができます。
さらに、遮音性や断熱性が高いというのも重要な要素の一つとなっているため、寒冷地や、近隣住宅との距離が近いような地域では重宝されることになるでしょう。価格については単板ガラスに比べると高額ではありますが、特殊な加工のガラスというわけではないため、そこまで飛び抜けて高額になるわけではありません。
高機能製品の多い複層ガラス
最後に紹介するのは、複層ガラスについてです。これは複数枚のガラスを、ガスや金属シートなどの層を挟み込むようにして構成することによって1つのガラスのような構造を持っているガラスとなります。単純に強度が高くなっているだけではなく、高機能なものが多く、遮音性や断熱性についてはさらに高いものを有する用になっているのが特徴的です。
ただし、全体として加工が難しいためにオーダーメイドのような形となることが多く、価格面についてはどうしても高いものになってしまう、というのがデメリットと言えるでしょう。
まとめ
それでは最後に、ドアのガラスの交換と修理についてのまとめを紹介します。まずポイントとなるのは、ドアの割れてしまったガラスの処理についてです。事故を起こさないように丁寧に処理を行い、その上でその後の対処についてを考えるようにしましょう。
ガラスの修理については、小さな被害の場合を除けばあまり使用することができません。対してガラスの交換については使用できるケースが多く、新しいガラスの種類を選ぶなどのことによって、デザイン全体のイメージを変更するようなことも可能なのがメリットとなるでしょう。