1.1一番きれいに仕上がるが高価、枠ごと交換

ドアのリフォームの方法として、最初に紹介するのは枠ごと交換を行う方法についてです。建具というのは、壁に直付けされているのではなく、必ず枠によって囲われており、その中に建具が設置されているような形が取られています。この枠にどのような素材が使用されているのか、あるいはどのような色をしているのか、ということだけでも、建具全体を見た時のイメージに大きな違いがあります。
この枠ごと交換を行う場合のポイントとなるのは、全体として綺麗な交換を行うことができるという点です。

やはり建具を交換するのであれば、枠についてもそれに合致したようなものにしたほうが見栄えが良くなります。また、建具のサイズが微妙に違っている、というような場合についても枠自体を取り直すことによってピッタリと合致したものに変更することができるというのも強みとなります。
ただし、この方法にはデメリットとなる点が存在しています。それは、価格がどうしても高くなってしまうという点です。枠ごとの交換を行う場合、その周辺の壁や壁紙についても調整を加える必要があり、多くの場合でその周囲の壁紙ごとの交換を行うことになります。そのため、予算面に於いて合わないという可能性がある、というのが唯一のデメリットです。

1.2工事期間や費用を抑えられる建具の交換

ドアのリフォームの方法として、次に紹介するのは建具の枠自体についてはそのままのものを使用し、建具本体だけを交換するという方法です。ガラス戸にリフォームするという場合については、この方法についても考えることができます。上記のリフォーム方法の中でも紹介したとおり、枠ごと交換を行う場合にネックとなるのはどうしてもその価格が高くなってしまうという点にあります。その点で建具本体のみの交換ということにした場合には、周辺のかべや壁紙に対する影響は少なく、工事期間や費用を抑えることができるというメリットがあります。

ただし、こちらの方法を取る場合でも、いくつかデメリットとなる部分があるため、比較して検討する必要があります。まず、建具自体は新しいものとなるのに対して、枠がそのままであるため、色合いの違いなどによる違和感が残ってしまうということです。建具に合わせて枠の塗装を行うなどの方法で対処する必要があるでしょう。

また、メーカー既成品は使えない可能性が高いというのもデメリットの一つです。既成品については規格サイズが決まっているため、枠とサイズがあっていないものについては作成することができません。そのため、選択の幅が狭くなってしまいがちであるという点には注意をする必要があります。

1.3建具もそのまま使える、面材の張替え

ドアのリフォームとして、最後に紹介するのは面材の張替えについてです。戸をリフォームしたいと考えているものの、デザイン性自体についてはそこまで気になっているわけではなく、経年劣化などの汚れによる部分だけを修繕したい、というのであれば、面材を張り替えるだけでも十分な効果を期待することができます。

面材の張替えについては、イメージを大きく変えるような方法も可能であるため、ドアを交換したのとそれほど変わらないような効果を期待することもできます。ただし、あくまでも古いものの表面を張り替えているだけであるため、駆動部分に対するガタなどまでは修繕されることはありません。あくまでも見た目のリフォームだけで良い、というのであれば効果的な方法と考えておくのが良いでしょう。

2.1欲しいガラスがどんなものかを考えよう

ガラス戸に於いて、やはり重要なポイントとなるのは、どのようなガラスが使用されているのか、という点です。ガラス戸は多くの場合で室内に対して使用されているもので、室外に対するものではなく、耐久度による心配については外部に対して設置されている窓ガラスなどに比べると低めであると言えます。
そのため、ガラス戸におけるガラスの選択では、デザイン性を重視して考えることが重要になるでしょう。

例えばガラス戸のガラスが割れてしまっている場合、その場所だけを交換することでデザイン性がおかしくなってしまわないのか、ということについても注意しつつ交換を行っていく必要があります。欲しいガラスを考える際には、透明度が高い方がよいのか、ガラス自体にデザイン性がある方が良いのかを考えるのがポイントとなります。ドア自体とのデザインの相性を考える必要があるため、できることならサンプルを見せてもらい、合わせてみて考えるのが良いでしょう。

2.2ガラス戸で使われがちな模様入りガラスは3種類

それでは、ガラス戸で使用されることが多いガラスの種類として、模様入りガラスに付いて紹介します。使用されることが多い模様入りガラスは大きく3つの種類に分けることができ、それらの中からデザイン性が好みに合っているものを選択するようにするのが良いでしょう。

まず、最初に紹介するのはすりガラスです。ガラス表面を細かい傷をつけることによってぼやかしており、細かい模様が走っているのが特徴となります。上品な印象を与えるものとなっている事が多く、住宅だけでなく旅館などで使用されることも多くあります。ただ、触れてしまった場合に掃除が必要となるようなデリケートさがあるため、お子さんやペットのいらっしゃる家庭には向いていない部分もあります。

次にフロストガラスというものがあります。これは上記のすりガラスの表面を加工しているもので、なめらかな表面をしているすりガラス、というように考えていただければ良いでしょう。デザインとしてはすりガラスであるものの、お手入れを少し楽にすることができるというメリットがあります。

そして最後に、型板ガラスというものがあります。特に型板ガラスでは梨地と霞というデザインのものが使用されていることが多く、透明タイプのフロートガラスとそれほど価格が変わらず、安価に購入することができるのがメリットとなっています。

2.3割れる心配や透明度を気にするならアクリルという選択肢も

ガラス戸のリフォームについて考える場合、ガラスに拘泥するのではなく、ガラスに近いものの違った性質を持っている素材を使用するという方法もあります。その方法に使用することができる素材の一つであるのが、アクリルです。
アクリルの特徴は、ガラスと違って衝撃に強く、われてしまう心配が少なくなっているということです。さらに、透明度も高く、採光を目的としているという点ではガラスと大きな違いがありません。デザイン性についてはそこまで幅がないものの、光さえ入る様になっていればよい、という場所で使用するのなら、十分選択肢として考えることができるでしょう。

2.4ドアの種類で価格も変わる、リフォーム料金相場

それでは、実際にガラス戸のリフォームを依頼する場合、どの程度の予算を考えておくのが良いのでしょうか。この場合、ドアの種類が価格に大きな影響を与えることになるため、まずは自分のドアの種類がどれに当たるのかを確認しておく必要があります。

まず、開き戸の場合です。開き戸は室内ドアとしては最も多く採用されているもので、構造としてもシンプルであるため交換のための費用は比較的控えめとなります。1万5千円から2万円前後となることが多いでしょう。

次に、折れ戸についてです。これは蝶番を使用して連結している扉を折りたたむようにして開けるタイプとなります。小さなスペースでも使用することができるもので、狭い部屋などで使用されることが多いです。こちらはデザインの関係から作業が難しく、大掛かりになりやすいため、リフォーム費用は高めの5万円から7万円前後となることが多いです。

最後に引き戸についてです。スライドさせることによって開けるというタイプのもので、可動域が少ないために使い勝手がよいドアとして使用されていることも多くあります。交換の価格は1万5千円から3万円前後となっています。

2.5ガラス戸リフォームする際の注意点

次に、ガラス戸をリフォームする際に気をつけておきたいポイントについても紹介します。ガラスはその性質から、破損してしまったときに怪我をしてしまう可能性があるものです。特にお子さんがいらっしゃるような家庭では、お子さんがぶつかって割れてしまい、その破片で大きな怪我をしてしまう、という可能性を考えておかなければなりません。
このようなことを考えると、使用するガラスについては破片が大きなものとならないようなものを使用するのが効果的です。あるいは、少なくともガラスフィルムを使用するなどして飛散を防止しておくことが必要となるでしょう。

2.6安価に済ませられる！ガラスフィルムの貼り方

ガラス戸に限らず、様々なガラスに於いて使用することができるものとして、ガラスフィルムというものがあります。このガラスフィルムはガラスの耐衝撃性を向上させ、もし割れてしまったときにも破片が大きく散ることがないように防止してくれるという役割があります。特に割れやすいような場所にある、あるいは割れたときに問題が大きくなりやすい場所にあるガラスについては、フィルムを張って対策をしておくようにした方がよいでしょう。

ガラスフィルムについては、自分で貼ることも可能です。ただし、気泡が入ってしまわないように注意しながら貼る必要があります。まずはガラスの掃除を行い、全体を霧吹きで濡らしてから、ガラスフィルムを張っていきます。その後、水と空気を抜くようにスキージーを使用して、上下左右にこすっていきます。そこまで強くこする必要はありません。これで空気と水が抜けたら、後は必要ない部分をカットすることでフィルム貼りは完了です。

2.7ガラス戸だけじゃない、リフォームは室内デザインも考えて！

ガラス戸のリフォームを行う場合、重要なのはガラス戸だけのデザインではありません。ガラスというのは部屋全体の印象を変えるポイントであるため、部屋全体のデザインとの兼ね合いを考えながら使用するドアを考えるようにすることが重要です。色合いや素材、またはどの程度採光を行うドアにするのか、ということも考え、総合的デザインからドアを選択するのが良いでしょう。